10年前の天正9年、信長、秀吉勢に伊賀を攻められ、妹・あゆらを失った伊賀の忍者・葛籠重蔵。おとぎ峠に隠れ住んでいた彼のもとに秀吉暗殺の仕事が舞い込む。一方、伊賀を捨てた風間五平は、石川五右衛門と名を改め、京奉行・前田玄以に仕えていた。

「忍者秘帖 梟の城」は、豊臣秀吉の命を狙う伊賀忍者・葛籠重蔵の活躍を描いた作品です。秀吉暗殺という地獄の指令を受け、黒衣の密使たちが血で血を洗う死闘を繰り広げます。また、重蔵は抜け忍との対決や、許されない恋に翻弄される女忍者との関係にも揺れ動きます。原作は忍者ブームを巻き起こした司馬遼太郎の作品で、迫力あふれるタッチで描かれています。時代活劇の中にも人間ドラマが織り交ぜられ、見る者を引き込むストーリー展開となっています。