日本語教師としてベトナムで暮らすみさおは、認知症を患う母をベトナムに連れて帰る。ベトナムの人々は、母が巻き起こすハプニングも温かく見守ってくれる。みさおは母との生活を通して、ベトナムでの人生をより一層豊かなものにしていく。

「ベトナムの風に吹かれて」は、ハノイ在住の日本語教師・小松みゆきと認知症の母親のベトナムでの生活を描いた作品です。原作は小松みゆき自身が書き下ろし、松坂慶子が主演を務めました。大森一樹監督の手により、歴史や戦争、介護といった重厚なテーマが女性の個人史の中に織り込まれ、軽やかに描かれています。ベトナムの風景と共に、女性の生き方や家族の絆、そして介護の現実がリアルに描かれています。