愛人を殺害したローマ市警の殺人課長。自ら警察に通報し、血のついた足跡を残すなど、わざと殺人の痕跡を残していく。やがて前夫が逮捕されるも証拠は何一つ出ず、むしろ現場に残された指紋は課長のものばかりだった。だが、誰一人彼を疑う者はおらず…。

「殺人捜査」は、エリート市警課長が犯した殺人とその傲慢さ、さらに警察内部の腐敗を描いたイタリアンミステリーです。エリオ・ペトリ監督が手掛け、ジャン・マリア・ヴォロンテが主演を務めています。彼らは『悪い奴ほど手が白い』でもタッグを組んでおり、その組み合わせが再び見られます。本作は、権力機構の愚かさを徹底的に暴いた異色の社会派ミステリーとなっており、視聴者を深く引き込むストーリー展開が特徴です。