豚足の夜

その4人家族の家庭は、父が帰ってきても誰一人として目もくれない。食事時もキャッチボールとも言えない会話が繰り広げられている。ある日、長女の歯に鋭い痛みが走った。時を同じくして、父は家出をし、母は離婚の準備をし、長男は遭難して姿を消す。

「豚足の夜」は、バラバラで無関心な家族の絆がほころんでいく様子を描いた短編ムービーです。家庭の体を成しながらも、それぞれが他の家族に対して無関心で、自分はどうやってこの家庭から離れようかと考え動き出す様子が描かれています。その冷静さが、一方でシュールな笑いを誘い、また一方で怖さを感じさせる作品です。