クナシリ

戦前には四島全体で約1万7千人の日本人がいたが、今は誰もいない。しかし、国後島の至るところには日本や第二次大戦の傷跡が残っている。国後島の厳しい現状やロシア人住民らの生活の様子を捉え、政治に翻弄されてきた彼らの複雑な心境と本音に迫る。

「クナシリ」は、北海道からわずか16キロに位置する北方領土・国後島の知られざる現実を描いたドキュメンタリーです。旧ソ連生まれの監督が、ロシア側の主張に偏らずに島民の生活の実態をありのままに映し出しています。引き揚げ当時の貴重な証言を通じて、島民たちの苦しみや本当の願いが明らかにされます。この作品は、政治的な問題だけでなく、人々の生活と感情に焦点を当て、観る者に深い洞察を提供します。