最後のスケッチブック

小さい頃から絵を描くのが好きな梨果子は、両親を亡くしてから兄・蓮と2人で支えあいながら暮らしてきた。梨果子の高校卒業と同時期、蓮の彼女の転勤が決まり、蓮も家を出ていくことに。兄の幸せを思う梨果子は、蓮の背中を押すのだが…。

「最後のスケッチブック」は、高校卒業を控え、初めて兄と別れて暮らすことになる妹の成長を描いた作品です。中沢志保監督が脚本も手掛け、大切な人との別れに揺れ動く主人公の心の機微を丁寧に描写しています。また、今治ゆか、山下礼、山田真央らのキャスト陣によるみずみずしい演技も見どころの一つです。この作品は、家族の絆や成長の痛み、そして別れの切なさを感じさせる、心に残る一本となっています。