2011年、震災で被災し栃木県鹿沼市に越して来た母娘。ほうき職人の男は伝統ある家業だけでは生活が苦しく、塾も経営していた。彼はその母子家庭の娘を支えてやろうと無料で塾に通わせる。だが、受験を控えた娘は心に負った傷が癒えず、塾を休みがちになり…。

「ほうきに願いを」は、東日本大震災で被災し避難してきた母娘と、鹿沼のほうき職人との交流を描いた人間ドラマです。主演は『ビブリア古書堂の事件手帖』の桃果と『ばぁちゃんロード』の和泉詩が務め、江戸時代から伝わる人の好い鹿沼のほうき職人を『キッズ・リターン』のモロ師岡が好演しています。被災地からの避難生活と、伝統工芸の世界を舞台に、人々の絆や生きる力を描き出しています。