バッハマン先生の教室

ドイツ、シュタットアレンドルフ。人口の70％が移民、そのうちの約5千人がイスラム教徒という工業都市のある中学校。定年が近い教師・バッハマンは、文化も宗教も言語もさまざまな生徒たちと、音楽や時にはジャグリングで遊びながら教育を続ける。

「バッハマン先生の教室」は、多様な生徒と向きあう中学校教師のクラスを1年間追ったドキュメンタリーです。教師と生徒たちの日々の授業風景を通じて、教育の現場での課題や喜び、苦悩を描き出します。また、舞台となる街が第二次世界大戦中にヨーロッパ最大の武器生産拠点であり、労働者の大部分がドイツ軍の占領地や収容所から強制的に連れてこられたという歴史にも触れています。この街の歴史が現在の教育環境にどのような影響を与えているのか、視聴者に考えさせる作品です。