落合妙子（黒木瞳）は、新潟のデザインスクールを卒業後、母の勧める縁談を嫌い上京、高校時代の友人白石由美（萬田久子）の勤める設計事務所に入社した。妙子はそこで親切にしてくれるインテリアデザイナーの水上康夫（古尾谷雅人）に一目惚れするが、康夫は由美のフィアンセだった。だが、妙子の康夫への一途な想いは日を追って激しくなるばかり、康夫と由美が結婚してしまっても、まだ諦めることが出来ない。ここで引き下がってしまっては、あまりに虚しすぎる。惨めすぎる。やがて、妙子の康夫への“略奪の愛”の計略が開始される―。

「略奪愛」は、新潟から上京した落合妙子が、友人の勤める設計事務所で出会ったインテリアデザイナーの水上康夫に一目惚れする物語。しかし、康夫は友人の婚約者であり、その一途な想いは叶わず、康夫と友人が結婚してしまう。それでも諦めきれない妙子の康夫への“略奪の愛”の計略が始まる。3年後、康夫の前に再び現れた妙子は、康夫を愛欲の罠にはめ、自分の妻であるかのように振る舞い始める。康夫は妙子の行動に恐怖を感じ始める。