「にっぽん昆虫記」の今村昌平が、ある事件をきっかけに逞しく成長していく女の姿を描く。貞子は夫の出張中、強盗に犯されてしまう。しかし翌日、出張から帰った夫に昨日の出来事を打ち明けることができなかった。二日後の夜、再び現れた強盗に乱暴されるが、自分はもうすぐ死ぬので優しくしてほしいと頼まれる。そして貞子は、強盗の子供を身ごもってしまう。 JAN:4907953273108

「赤い殺意」は、ある事件をきっかけに逞しく成長していく女性、貞子の姿を描いた作品です。夫の出張中に強盗に犯され、その事実を打ち明けられずにいた貞子は、再び現れた強盗に乱暴され、その子供を身ごもってしまいます。しかし、その経験を通じて貞子は強く、したたかに変貌を遂げていきます。女性の心奥に隠れているバイタリティーと生命力の噴出を描いた、今村昌平の力作です。