ブルガリアの歴史を背景に、共産党政権時代に離ればなれとなった祖父と孫が、タンデム自転車でヨーロッパ横断の旅をする中で喪失を乗り越えながら絆を取り戻していく姿を綴るヒューマン・ロード・ムービー。1980年代、共産党政権下のブルガリア。田舎町に暮らす少年アレックスは、バックギャモンの名人である祖父バイ・ダンからそれを教わる。やがて両親はアレックスを連れてドイツへと亡命する。25年後のドイツ。一家はブルガリアへの帰郷の途上で事故に遭い、両親は命を落としたうえ、病院のベッドで意識を取り戻したアレックスは記憶をなくしていた。そんな孫を心配してドイツにやって来たバイ・ダンは、アレックスをタンデム自転車の後ろに乗せると、故郷ブルガリアへ向けてペダルをこぎ出すのだった。

「さあ帰ろう、ペダルをこいで」は、共産党政権時代のブルガリアで離ればなれとなった祖父と孫の絆を描く作品。少年時代に祖父からバックギャモンを教わったアレックスは、両親と共にドイツへ亡命。しかし、25年後の帰郷途中で事故に遭い、両親を失い記憶もなくす。そんな孫を心配した祖父バイ・ダンは、アレックスをタンデム自転車に乗せ、故郷ブルガリアへ向けて旅を始める。バックギャモンを通じてアレックスは自己を取り戻し、人生の運命を自分の手で切り開くことを学ぶ。