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  • あらすじ

    東京から海辺の街へ移住した私は、ある日地元のサーファーがこう話すのを耳にした。磯から海藻が消失する〈磯焼け〉が起きているという。私は驚きの気持ちを抑えきれず、日本各地の海岸を巡りはじめた。四方を海で囲まれている島国、日本。昔から私たちは豊かな自然の恵みに感謝し、自然を敬いながら暮らしてきた。しかし現在〈気候変動〉の影響は日本の海にも確かに降りかかり、とりわけ〈海藻〉とそれを取り巻く人々の暮らしを壊滅的な状況に追い込んでいる。日本人にとって海藻は特別な存在だ。海藻ははるか昔から歴代の帝への献上品であり、また地域の神事や和食文化とも深く関わってきた。海藻を失うことは、私たち日本人が千年以上にわたって紡いできた文化を失うことでもある。私たちはいかにして豊かな海藻の森を取り戻し、次世代につないで行くことができるのか。地球規模で急速に進行しつつある気候変動に対して、今を生きる私たちがどうアクションしていくべきかを問うドキュメンタリー。