検索キーワード:「アレクサンダー・シェアー」

  • あらすじ

    2001年10月、アメリカ同時多発テロのひと月後。ドイツのブレーメンに暮らすトルコ移民のクルナス一家の母ラビエのもとに、19歳の長男ムラートからパキスタンに行くという電話が入る。トルコから妻を呼び寄せる前にイスラム教の信仰を確かにしたいから、と。その後5日間も連絡を寄こさないムラートを心配したラビエは警察へ。しかし、警察はムラートの行動を怪しんでいるようで協力してくれそうにない。3か月後、ラビエが帰宅すると家の前に報道陣が待ち構えていた。ムラートが刑務所にいると記者から聞かされ、ラビエは動揺する。そして翌月の2002年2月、検察官にある事実を言い渡される。「息子さんはキューバのグアンタナモ湾にあるアメリカ軍の収容所に移されました」「何それ? なぜそんな地の果てに?」5月、電話帳で見つけた人権派弁護士ベルンハルト・ドッケの事務所を訪れる。無事に協力を得られることになったが、事はそう簡単には進まない。そんな中、ベルンハルトはラビエにあることを提案する。「アメリカ合衆国最高裁判所で、政府を訴える集団訴訟に加わろう」そしてついに、ホワイトハウスに請願書を渡すため、ラビエはワシントンD.C.へ向かう──!