あらすじ

武士がまだ存在していた江戸時代。「勝つことこそ、剣の道」とかかげ、他の流派を怒涛の勢いで壊滅させていく逸刀流（いっとうりゅう）統首・天津影久。無天一流（むてんいちりゅう）の浅野道場もその標的となり、父は殺害され、母はさらわれてしまう。唯一残された娘の浅野凛は、影久への復讐を誓う。敵討ちのために鍛錬を積む凛だが、まだまだ相手には敵わないと悟る。ある日、父の墓参りの途中に老婆に話しかけられた凛は、用心棒を雇うように言われる。その用心棒の名は万次（まんじ）といい、死ぬことのない体を持つ男であった。

あらすじ

大陸公路の中心で栄華を極めた大国・パルス王国の王太子アルスラーン。彼は、父である武勇に優れた国王アンドラゴラス三世とは違い、心優しき凡庸な少年であった。 そのため父親からは疎まれ母親からも無関心に扱われていたが、臣下たちからは慕われていた。１４歳になったアルスラーンは、侵攻してきたルシタニア王国を相手にアトロパテネで初陣に臨むこととなった。無敗を誇るパルス王国だったが、謎の霧が発生し、そのうえ大将軍カーラーンが裏切ったことにより敗退してしまう。アルスラーンは、万騎長ダリューンの助けにより戦場から逃げ出すことに成功していた。しかし、父であるアンドラゴラス三世は捕虜として捕らえられ、パルス王国の王都エクバターナもルシタニア王国の手に落ちてしまう。逃げ延びたアルスラーンは、王都奪還を目指し、ダリューンと２人で旅を始めることとなる。