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あらすじ
993年、玄界灘を望む広大な敷地にドーム球場が誕生した。日本初の開閉式屋根を備えたスタジアム。希望に満ち溢れた「箱」の完成に、誰もが胸を高鳴らせていた。だけど、箱の「中身」は空っぽだった。福岡に来たばかりのころ、ホークスは弱かった。どれだけ負ければ気がすむのか。優勝なんて夢のまた夢。そんな球団だった。あれから30年。平成最多7度目の日本一を達成したホークスは常勝を揚げる球団になった。悔しさ。悲しさ。怒ったり、落ち込んだり。決して平坦ではなかった道の先で、笑ってくれるみんなが待っていた。王貞治、秋山幸二、工藤公康、藤本博史。空っぽの箱に歴代の将が愛情を注ぎ、いつしか底は見えなくなった。だけど、まだいっぱいになったわけではない。未来へつながるバトンは、新たに指揮を執る小久保裕紀に託された。ホークスは福岡でどんな道を歩んできたのか。そして、これからどんな道を歩んでいくのか。今だからこそ明かされる秘話、公式カメラだけが捉えていたあの瞬間。撮り下ろしインタビューを未公開映像でつづる長編ドキュメンタリー。