あらすじ

音楽で紡がれる命がある—。主人公・浅野大義は、千葉県船橋市立船橋高校の吹奏楽部に所属している。トロンボーン奏者である浅野は優しくて活発な性格から、顧問の高橋健一や部員たちとも打ち解け、楽しい青春を送っていた。ある日、浅野は野球部のためのオリジナル応援ソングを作曲する。高橋からのあたたかい指導を受けて完成した「市船soul」は好評で、試合を導くラッキー曲として愛される。高校を卒業した浅野は、高橋のような音楽教師になろうと音大に進むも、がんという病魔に襲われることに。若くして命を音楽へと燃やした青年を描いた、感動の実話。その結末は—？

あらすじ

さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島(平泉成)。彼の写真に心を奪われた気鋭カメラマン・太一(佐野晶哉)は華々しいキャリアを捨て、弟子入りを志願する。家族とのコミュニケーションすら避けてきた太一は、訪れる客と丁寧に対話を重ね、カメラマンと被写体という関係を超えてまで深く関わる鮫島の姿に驚きを隠せない。人々の抱える悩みや問題のために必死に奔走する鮫島に振り回されながらも、自分に足りないものに気付き始める太一。同時に、鮫島とその家族にも目を背けてきた“想い残し”があることを知る。変わりゆく太一が、悔いのない未来のために踏み出した一歩。その先に続く、思いもよらない奇跡に涙する――。