あらすじ
本文札幌市に住む鹿野靖明は、幼少のころから筋ジストロフィーという難病を抱え、首と手しか動かすことができない。何をするのにも人の手を借りながらの生活を送る彼は、ある時病院を飛び出し、自らボランティアを募り、彼なりの自立生活を始める。おしゃべりでずうずうしくわがままな靖明に周囲の人たちは翻弄されながらも、彼のまっすぐで力強く生きる姿は、周りの人たちに勇気と希望を与えていくのであった。靖明のずうずうしくも愛おしい、まっすぐに生き抜く姿と、新人ボランティアとして靖明と関わることになった安堂美咲と将来と恋に悩む若者田中久の成長が繊細に描かれた、笑いと涙の感動作。