あらすじ
まじめだが落ち着きのない大学生の典子。彼女は、やりたいことが見つけられずに悩んでいた。そんな彼女は、ある時、母親に茶道を勧められる。茶道の講師は、ただ者ではないと評判の武田先生。典子は、軽く興味を惹かれ、門戸を叩くことに決めた。こうして茶道を習いだした典子。しかし、彼女は決まり事の多い茶道の世界に面食らってしまう。そんな典子に先生は言うのだった。「先に形を作っておけば、いつか心が入る。」 時は流れていき…。典子は、茶道に通う20年を超える年月の間に、就職の失敗、恋、友人の結婚、大切な人との別れなどを経験して…。