霧深きエルベのほとり('19年星組・東京・千秋楽)

年に1度のビア祭りの初日を迎えて浮き立つドイツ北部の港町・ハンブルグに、貨物船・フランクフルト号が帰港する。船を降りた水夫のカールは、仲間たちと訪れた酒場でマルギットと出会う。カールは家出をしてきたというマルギットと店を抜け出し…。

「霧深きエルベのほとり('19年星組・東京・千秋楽)」は、生きることの寂しさや切なさ、人の情けの暖かさを描いた作品です。1963年に菊田一夫氏が宝塚歌劇に書き下ろしたこの作品は、演劇界に多大な功績を遺しました。物語は船乗りと令嬢の切ない恋を描いており、紅ゆずる率いる星組が再演しました。この作品は、人間の感情の深深さを描き出し、観る者の心に深く響きます。