道楽が過ぎて勘当され、親戚からも見放された商家の若旦那は、橋から身を投げようとするが、そこへ偶然叔父が通りかかり自殺を思いとどまる。翌日、叔父に勧められ、若旦那は性根を入れ替えて叔父の職業であるかぼちゃ売りとして行商に奮闘するのだが…。

2008年に真打に昇進した立川生志が横浜にぎわい座で披露した「唐茄子屋政談」は、人情噺に挑戦した作品です。立川談志が認めた立川流真打で、数々の賞を受賞した立川生志が、勘当された若旦那が性根を入れ替え、かぼちゃ売りで奮闘する姿を澱みのないテンポで描き出します。この作品は、立川生志の独特な語り口と、人間の成長と変化を描いたストーリーが見どころとなっています。