ドライブ中に突然車を停めた彼女。車を降りて戻ってきた彼女が大事そうに抱えていたものは…（「蹄の赤ちゃん」）。工芸品を作るためにDIYショップで購入した古材。その後しばらくして漂ってきた異臭のもとをたどると…（「古木」）ほか。

「怪奇蒐集者(コレクター)　北陸怪談　チカモリ鳳至」は、怪異民話収集家であるチカモリ鳳至が北陸地方の怪談や奇譚を深く掘り下げる作品です。北陸を拠点に活動する彼が、背筋が凍るような奇妙なエピソードを語り尽くします。この地に縛られ、うごめき、彷徨い続ける者たちの息遣いが聞こえるかのような、リアルで生々しい描写が特徴です。