映画「Arc アーク」は、芳根京子主演、2021年公開の映画。不老不死の技術が当たり前の世の中になったら、自分はそれを望むのか?死生観という深く難しいテーマのSF作品です。
生きるとは、死ぬとは何か、まるで1人1人に問い掛けているようなメッセージ性のある展開は、観た人に余韻を残します。「人生とは」の様な哲学的テーマが好きな方には、特におすすめの映画です。
| 制作国 | 日本 |
| 作品カテゴリー | 映画 |
| 公開日 | 2021年 |
| 作品ジャンル | ドラマ |
| 公式サイト |
映画「Arc アーク」のあらすじ・キャスト
リナは、エマという女性と出会い、遺体に防腐加工を施して、生きていた姿のまま保存する施術「プラスティネーション」という仕事を始める。
エマの弟アマネは、「プラスティネーション」を改良し、老化抑制技術=不老不死を完成させる。
リナとアマネはその施術を受け、永遠の人生を生きていくが、アマネに特殊な遺伝子の異常が発見され、50歳で亡くなってしまう。
それからもリナは、見た目は30歳のまま年を取っていく。老化抑制の施術を受けなかったフミとリヒトとの出会い、アマネとの間にできた娘ハル達との生活の中で、リナはどういった人生を選択するのか…
- キャスト
- スタッフ
リナ[芳根京子] エマ[寺島しのぶ] 天音[岡田将生] 清水くるみ 井之脇海 中川翼 中村ゆり 倍賞千恵子 風吹ジュン 小林薫
【監督】
石川慶
【原作】
ケン・リュウ
【音楽】
世武裕子
【脚本】
石川慶 澤井香織
【製作】
河野聡 池田宏之
映画「Arc アーク」のレビュー
2023.7.28
奏音/40代/女性
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このレビューはネタバレを含みますこのレビューはネタバレを含みます
亡くなった人間を、綺麗な状態のまま美術品として保存するという発想が斬新すぎて、かなり衝撃を受けました。当事者からすれば、相手との思い出を失くしたくないと必死なのかもしれませんが、傍から見れば、その執着心はかなりホラーだし、マネキンじゃなく本物と言われたらゾッとしてしまいます。それに、体が消えなければ魂も成仏できないような気もするし、結局は残された側のエゴなんじゃないかと思いました。人はどこかで線引きをしなければ一生生きて行けないし、別れと出会いを繰り返すからこそ、人生が豊かになるんだろうなと改めて感じました。将来的に実現できそうな技術ではあるけど、実際にはこんなビジネスできて欲しくないなと思ってしまいました。