映画「ひゃくえむ。」を見れる動画配信サービス・あらすじ・キャスト・レビュー

作品ページ
作品ページ

U-NEXT

映画「ひゃくえむ。」は、2024年にアニメ化もされた人気作「チ。 地球の運動について」の魚豊の連載デビュー作をアニメ化した作品。

陸上競技の100m走を題材にした物語で、松坂桃李と染谷将太がメインキャラクターを演じました。

制作国日本
作品カテゴリーアニメ
公開日2025年9月19日
作品ジャンルスポーツ・競技,青春・学園
公式サイト公式サイトへ移動する

※2025年10月15日現在の配信状況を記載しています。詳細は各サービスの公式サイトをご確認ください。

映画「ひゃくえむ。」を見れる動画配信サービス

現在配信中のサービスはありません。

動画を無料で見るには?

Dailymotionなど映画やドラマなどのフル動画を無料で見られるサイトもありますが、違法なサイトを利用するとマルウェアの感染や著作権侵害などのリスクがあるので注意してください。

動画を無料で見たい場合は、公式の動画配信サービスを利用するのがおすすめです。

多くの動画配信サービスでは、初回は無料のお試し期間が設けられているので、無料期間を利用して映画やドラマを見られます。

放送中の番組はTVerで無料で見れる!

民放局が共同で運営する「TVer」なら登録不要・無料で動画を見られます。

期間限定配信になりますが、各局で放送中の一部のドラマやアニメ、バラエティ番組などが見逃し配信されており、基本的には1~3話までと、最新話が1週間限定で配信されているので、最新話を見逃してもTVerでサクッと見ることが可能です。

映画「ひゃくえむ。」のあらすじ・キャスト・レビュー

「ひゃくえむ。」のあらすじ

生まれつき足が速かったことから、「友達」も「居場所」も手に入れてきたトガシ。

一方、転校生の小宮は、つらい現実を忘れるために、ただがむしゃらに走っていた。

そんな小宮にトガシは、速く走る方法を教え、放課後は2人で練習を重ねる。

打ち込むものを見つけた小宮は、貪欲に記録を追うようになる。

100m走を通して、2人は次第にライバルとも親友ともいえる関係になっていった。

数年後、天才スプリンターとして名を馳せるも、勝ち続けなければいけない恐怖に怯えるトガシの前に、トップスプリンターの一人となった小宮が現れる。

  • キャスト
  • スタッフ

トガシ[松坂桃李] 小宮[染谷将太]  

監督[岩井澤健治] 脚本[むとうやすゆき] キャラクターデザイン/総作画監督[小嶋慶祐] 音楽[堤博明] アニメーション制作[ロックンロール・マウンテン] 

編集部レビュー

今作は、漫画『チ。-地球の運動について-』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少で受賞した新鋭の漫画家・魚豊の連載デビュー作の劇場アニメ化になります。

陸上競技の中で、「100m走」というわずか10秒に満たない刹那の輝きに魅せられた者たちの狂気と情熱を熱く印象的に描いています。

松坂桃李が“天才型”のトガシ、染谷将太が“努力型”の小宮の2人の主人公を演じています。
染谷将太のやさぐれた感じの演技がキャラに見事にハマっていてとてもいい感じです。

超真面目にアスリートたちを描いているスポーツアニメです。
しっかりと、地に足をつけて、各キャラたちの陸上競技への執着や技術の磨き方、それぞれの思いや喜び、葛藤などが描かれているのが素晴らしいです。

作画も素晴らしく、競技シーンは他に類を見ない迫力もあり、ここぞ!というシーンでは表情もそうですが身体の表現、バックの風景の描写を強調して描いており、絵的にもかなり印象的なシーンが多い。

原作者の魚豊ももちろんそうですが、岩井澤監督の独特な世界観も入り混ざった真摯でありながら熱い作品に仕上がっています。そして、しっかりとエンタメもしています。

テンポも良く、心地よく進んで観やすいです。
とても印象的で、心に刻まれるシーンや表現が随所にあって、見応えもたっぷりあります。
手に汗も握りる展開もあります。

クライマックスの盛り上がりもとてもテンションがあるのですが、他にもいいシーンがいっぱいありました。
特に雨の中の競技のシーンはとても印象的。
雨の表現も、今まで見た事がないような見せ方でドラマを盛り上げています。
実写では絶対に表現出来ないと思われる、アニメならでは表現が観る者の心に深く刻まれます。

競技場の景色の描写も素晴らしいです。
絵的にも演出的にも、とても臨場感もあるし緊迫感もある見せ方でした。

先も言いましたが、作画はかなり良く出来ていてハイクオリティです。
とにかく、人間の動きがとてもリアルなんです。
とても細かい動きも含めて、本当に非常に人間的な動きをアニメで再現しています。
この動きには驚いてしまいました。
バックの風景といい、競技場の雰囲気、競技場のコンクリートの描写など、かなり美しいです。
全体的に渾身の力作という感じがします。

そしてこの映画、陸上競技にかける思いを、かなり哲学的な表現で表しているのも特徴です。
各キャラそれぞの人生にちゃんと反映させて描いているので、作品全体に厚みを感じます。
どのキャラも、それぞれの哲学を持ち、信念を持って「100m走」競技に挑んでいます。
それが、また格好いいんです。

この辺りはさすが『チ。-地球の運動について-』の魚豊が原作であることが大きいと思います。
哲学的を表現しているのがしっかり見えるし伝わるので、良くあるスポ根ものの作品とは違う、唯一無二な感じがする作品に仕上がっています。

作っている側の、「これまで作られたことのないアニメを作ってやる!」というような思いが伝わってきました。
そんな気迫を感じました。

今作のような作品を観ると、日本のアニメのクオリティの高さを改めて感じます。
日本のアニメのクオリティの高さがあった上で、創世記から現在までの技術と経験を重ね積み重なっていってますよね。
アニメーションという概念を超えて様々な幅の広さを感じます。
これからまだまだ成長していくという感じがします。

原作漫画とは異なる構成になっています。
原作のファンからすればどう感じられるんでしょうか。
今作の原作知らない者からすると、比べる事は出来ないですが、十分以上に楽しめた作品でした。

【レビューを書いた人】
映画大好きroninです。
年間、劇場など新作を350本前後、その他配信などで約700本以上の映画を観ています。
ラジオドラマを数本、映画のシナリオや企画も執筆しています。
たまに映画のトークイベントやラジオにも出演。
映画検定2級。
アメブロで映画のブログやってます!
https://ameblo.jp/roninfilms/