こま

50代/女性

59 件のレビュー

投稿日順 評価順

東京リベンジャーズ

4.0

原作がある作品の映像化は、良くも悪くも作品が広く注目されるきっかけになると思う。 しかも原作が未完の場合、映像では物語の結末までを描けない。 ではどこで区切りをつけるのかで物語の趣は大きく変わる。 武道が倒されても血だらけでも立ち向かうのは「未来」だ。恋人ヒナを救う、マイキーの、仲間たちの未来を変える。けれど武道の闘いはアニメでは終わらずに、結末への膨らんだ熱は原作へと誘導された。 作品の熱量に夢中になった私たちは、膨らみに膨らんだ期待を原作へと向けた。 そのことはきっと映像化したことの成果なのだと思う。その大きな結果の怖さを感じた。

2025.09.10 投稿

笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】

3.5

喪黒に正体のない不気味さを感じてしまうことじたいが「喪黒」という不安を引き寄せてしまうのかもしれない。 実は喪黒によって暴かることは誰でも思い当たる些細なことに過ぎない。 けれどそこに、なんとも言えない居心地の悪さや背筋がぞくりとする恐ろしさを感じたら、それはもう無自覚に触れてほしくはない「何か」をすでに暴かれているのかもしれない。 きっと腹の底になにひとつ疚しさや付け入る隙がなかったなら、誰かが突き落とされる物語をただ楽しめるのかもしれない。

2025.09.10 投稿

悪役令嬢転生おじさん

4.0

ちょっとほかとは一味違う転生もの、こんなの好きになってしまうだろ! 30年の社会人生活で培った経験値と、おじさんの元々のオタクへの深ーーい理解がいい感じにミックスされて、緩くて気持ちのよい面白さです。 悪役を全うしようとするとエレガントチートが発生してしまい、ヒロインどころかゲームの攻略対象が次々とおじさん曰く(いらんフラグがたっていく)のがとても気持ちがいい。 これはもう悪役どころか最強の主人公。死角なし。 ちゃんと現代世界とリンクしていて、おじさんを救うべく家族も一緒にゲームを進めているのも好きポイントです。 それにしても52歳現役公務員であんな人格者だなんて…もしかしておじさんは実は苦労人なのだろうか…

2025.09.10 投稿

映画『はたらく細胞』

3.5

キャストが神!もうこれ以上、これ以外には考えられないくらい最高の布陣。 ひとりひとりに触れていきたいけれど、きりがない。 やっぱり白血球さんのアクションはキレッキレ!闘うマクロファージさんのかっこよさに胸キュン! そしてなんといっても、ラスボス肺炎球菌のあの絶望感!白血球さんに憧れた分だけ底深い闇にもう煩悶。 「いつもありがとうね、みんな!」と思いながら、健康に感謝してしまいました。

2025.09.09 投稿

俺の家の話

3.5

ちょっとヤンチャでチャーミング。寿一と寿三郎はとてもよく似ている。大切な相手にこそ不器用だ。 寿三郎に介護が必要となった時、改めて寿三郎が寿一に深い愛情をもっていることにじわじわと込みあがるものがあって、鼻の先がじんとする。 ナレーションのあのどこか遠いところから語るような、俯瞰からの声に違和感があった。その意味がわかった時には。 あーーー!あーーー!!あーーー… 叫ぶしかなかった。 泣いちゃったね。

2025.09.09 投稿

クジャクのダンス、誰が見た?

2.5

事件の真相や真実よりも心麦と松風のバディ感や、心麦と春生の絆、松風親子の関係の再生が気になって観ていました。 正直、途中で「あれ、何を追っているんだっけ?」と展開を見失ってしまいした。 やっと事件の真相をつきとめた時には、春生のせいで混乱したのでは…と思いつつも、それも心麦への愛情がゆえ。 出会った時に、もう愛おしくなってしまったんだな。山下夫婦の元にやってきた日が「心麦」が生まれた日になったのだと思えました。 本当に大切に、大切に育ててきたんだよ、という溢れるほどの思いが心麦に伝わって本当に良かった。

2025.09.09 投稿

相棒 season13

3.0

少しばかり軽口で生意気ではねっかえりで気が気でない、けれどそれがむしろ心地よくもある。右京さんにとって甲斐くんは、少しばかり特別だったのではないか、だったらいいなと思っています。 諭すような声音も諫める声も、語気を強める声も、甲斐くんを快く思っていることがにじみ出ている気がします。ふたりの距離感はくすぐったく、微笑ましいぐらいでした。 その正義感に強く好感を感じていた分、甲斐くんの衝撃的な退場はどんなにか右京さんを苦しめたのだろうか。驚きと同じぐらい、右京さんの胸の内を思うと悲しくて悲しくて、気持ちの整理がつかない。

2025.09.08 投稿

桃源暗鬼

2.5

むかしむかし、鬼を倒したのちのちの「桃太郎」たちの圧倒的な強さが怖い。強力さが脅威へと変わり弱い立場へ追いやった鬼たちに対して残虐でさえある構図がなんとも皮肉で興味深いです。そして鬼たちに惹かれてしまいます。 個人的には水鶏が好きです!

2025.09.09 投稿

高嶺の花

2.0

ももの圧倒的な美しさが際立っていました。 なのですが、華やかで劇的すぎる展開に、途中でついていけなくなってしまいました。 キャラクター、お話、視覚要素に尖ったものをたくさん詰め込んで、最後は随分とあっけなく落ち着いたなーと感じました。 情熱的なお話だったとは思うのですが、盛沢山すぎて却って陳腐に感じて残念でした。

2025.09.10 投稿

リエゾンこどものこころ診療所

2.5

さやま・こどもクリニックの明るさと穏やかな空気に、不思議な居心地の良さを感じました。 佐山先生のゆったりとしたよく通る声は心地良く、志保先生を通して、クリニックを訪れる患者さんを通して、まるで自分に向けられた言葉のような気持ちになります。 りえ先生から佐山先生へ、佐山先生から志 志保先生へと繋がる小さな連鎖に温かな気持ちになりました。 

2025.09.07 投稿

死役所

3.0

どのような形であれ、死を迎えた者が自分の死と向き合う場所、死役所。 誰もが寿命を知って迎える死ばかりではないし、あまりにも突然に迎えた死であれば、自分がすでに死んでいることを受け入れることができないこともあるのかもしれない。 シ村のあまりにも平坦な様子が不気味で、ここは改めて「死」と向き合う場所なのだと想像が走る。シ村がここに訪れたヒトたちに向かう無の有様が、いまだ自分を許していないのだと思えてならない。 生きていることに区切りをつけ、本当の意味で、終わりを迎える。死役所はシ村にこそ必要なのかもしれない。

2025.09.07 投稿

女神降臨

2.0

意外と…楽しんでしました。麗奈と俊と悠との王道ラブコメは嫌いなノリではなかったです。メイクすることでなりたい自分になろうとする麗奈の前向きさに応援したくなります。 個人的にはどちらかといえばメイクした顔よりもスッピンの素のほうが好感が持てました。 キラキラした3人の軽いラブコメを目で楽しむテイストでした。好きな俳優さんがいれば楽しめるのではないでしょうか。 スクリーンで観るほどではないかなというのが正直なところ。

2025.09.10 投稿

デブとラブと過ちと!

2.0

とにかくパワフルな夢子ちゃんに引っ張られるように見てしまいました。 ちょっとコミカル過ぎるかな…と思いつつ、超ポジティブなキラキラなパワーと、見え隠れする揺らぎの絶妙さが原作のイメージ通りの夢子ちゃんでした。 できれば、夢子ちゃんに惹かれていく副社長の繊細さがもっと欲しかったかな。

2025.09.04 投稿

cocoon(コクーン) ~ある夏の少女たちより~

3.5

楽しそうに笑う少女たちの様子は今とそう違いはない。なのに少女たちを追い詰める赤い火花の色はあまりにも強烈だ。   少女たちから吹き上がる花びらは、美しくもあり幻想的ですらあって、目の当たりにしたくはないと思う気持ちを覆い隠してくれたのかと思えた。 終盤、サンはマユの手を取って駆け出したけれど、サンの選択を自分にできるだろうか。 マユを撃った相手を目の前にして、自分はなにかを考えることができるだろうか。 お話は「架空」といって始まるけれど、この世界にはこの物語を思わせることが確かにある。 この物語を繰り返さないために、恐ろしいと感じたことを忘れないように、と強く思う。

2025.09.01 投稿

大奥

4.0

男女を逆転しただけでこうも裏にあったものが浮き出てしまうものかとひどく驚いた。 存在じたいを歪められた家光。 どこまでも個としての存在が許されなかった綱吉。 大奥は有功の亡霊を成仏させないための牢のようにさえ思えた。 吉宗と杉本が行き着いた滲み出るような恩情に熱くなった。 運だけではない、才だけではない。悪さえも身の内として受け入れる聡明さと内なる葛藤、その先で行き着いた吉宗の情の深さが、例えようもなく毅然として美しかった。

2025.09.09 投稿

夢中さ、きみに。

2.5

気がつくと林くんが気になってしまう。私も同じ気持ちだよ~と思って見ています! 「鉄と鉄」のセリフで会話するふたり、すっごく素敵で、ちょっときゅんってなりました。 謎めいているだけでは済まされない、林くんにもう夢中!

2025.09.10 投稿

19番目のカルテ

3.5

あくまでも自分の場合であるけれど、ギリギリになって仕方なくやっと行くというのが「病院」だ。その時点で少々メンタル面が弱っている。 そこへあんな徳重先生が現れたらどうだろう。イチコロだ。 こちらが重い口を開くのを待つ、間。 急かすのではなく、こちらが弱音を吐露するのを待っている。閉じ込めたものを言葉に変換するのを待っている。 なんという眼差しなんだろう。なんという声音なんだろう。 もしも、自分でも説明のできない痛みに寄り添ってくれる存在があったとしたら。 徳重の、あの赴きにはいったいどんな心持ちがあったのだろうと身震いする。 原作とは異なる印象があるけれど、その姿がこの物語における徳重なのだと思えます。

2025.08.31 投稿

劇場アニメ『ベルサイユのばら』

3.0

原作とTV版が好きすぎて映画版が少し不安でした。時間の制約があることは承知ですが、急ぎ足だなという印象はぬぐえませんでした。 けれど、アントワネットの跳ねるような瑞々しさが印象的です。子供から少女へ、そして女性として変わっていく背景があの時代であったことが、アントワネットの変化がより残酷さが際立つように思えました。与えられた運命の中で、意志をもって選んだ生き方に人間味が増していくオスカルに強烈に惹かれました。

2025.08.31 投稿

あらいぐま カルカル団

2.5

津田健次郎の大洪水とまさかのラフ画。1話に困惑しながら謎に豪華なキャストにパンチの効いたラスカルちゃんたちに押し切られて、つい見てしまいました。短いし。 気がついたら、カルカル歌ってた。 いつかきっとオスカル様も登場する(声は田島玲子さん希望)と信じてワクワクしていたのですが…★

2025.08.28 投稿

TO BE HERO X

1.0

シンプルにお話がおもしろくない。キャラクターも映像もキレイだけれど、その分、展開の薄っぺらさが目立つ。 期待した分、残念。

2025.08.28 投稿

恋愛ルビの正しいふりかた

2.5

BL原作の実写化は塩梅が難しいと思う。世界観を優先すれば空々しく、ビジュアル面を重視で攻められると興味が失せる。 繊細なお話を丁寧に、適度に甘く明度のある仕上がりに、原作を大事にしているんだなと感じて嬉しくなった。 2.8ぐらいの気持ち。

2025.08.28 投稿

そこのみにて光輝く

3.5

自分さえ良ければいい。そう生きることができたら千夏も達夫も拓児も、少しでも生きやすかったのだろうか。逃れることができたのだろうか。 ここでしか生きることができない。見捨てることなんてできない。窒息しそうなほどの閉塞感に酷く苦しくなる。 タイトルの「その」とは、底なのかその場所なのか。 やっと手を伸ばしたその先に、一筋の閃光が差すことを願わずにはいられない。

2025.08.25 投稿

なつぞら

2.5

やっぱり、なつとおんじに尽きます!小さな少女が見知らぬ土地にやってきて、柴田家に迎えられて家族となっていく。夢を叶えるために東京へ向かうと決めたなつと送り出すおんじには、ぶわっとこみ上げるものがありました。 アニメーターとなってからのお話もけして面白くなかったわけではないのですが、興味は半減してしまったかな。

2025.08.28 投稿

カラオケ行こ!

4.0

絶対狂児さん、聡実が大人になるのを待っていたよね?距離を置いて聡実の卒業まで待っていたよね? あの刺青に組長の感の鋭さを感じます。さっすが組長!!組の皆さんも、本当に人が悪い(やくざだしね…) 狂児さんの距離感の近さとか、聡実くんと呼ぶ声の甘ったるさとか、なんだかもう色々駄々漏れしてて危険過ぎます。 がっつりホールド体制の狂児さん、応援しています!!

2025.08.28 投稿

この世界の片隅に

3.5

優しい絵柄と耳に優しい声の配役。どこかゆったりとした調子でたんたんと進むお話だからこそ、それがあの時代の日常なのだと改めて思った。 日常の中にある遊郭、空襲、大切な者の死。 突然の晴美ちゃんの死と右腕を失ったすずに「戦時下の日常」をつきつけらた気がしました。 戦争が終わっても生きている人たちの「戦争」が突然に終わるわけではない。家族を失ったり、生き残ってもからだに異変が残ったり、戦争の前にはけして戻らない。 悲しい話、恐ろしい話、聴くに耐えない話。戦争というものを知るきっかけは様々だけれど、このお話の一見柔らかそうな絵と音は構えることがなく見てみようという気持ちになった。構えることのない分だけ、例え一端だとしても、戦争というものがあまりにも近くにあったことを感じるきっかけになりました。

2025.08.25 投稿

光が死んだ夏

3.0

ヒカルっていったい何者?よしきはヒカルが好きなの? 明確にされないモヤモヤが、まとわりつく夏の情景と狭い村の空気感の相乗効果で不気味さが漂って引き込まれます。 それはニセモノ。そう頭の中ではわかっていても、それを離せない、手放してはいけないというよしきの気持ちがより強くなっていくことになんともいえない不安感がこみ上げてきます。 正体に名前のないヒカルの暴力的な純粋さよりも、よしきのどろりとした「欲」に危険を感じます。

2025.08.28 投稿

ガラスの仮面

2.5

期待半分、不安半分でした。ふたりの女優の成長が中心とはいえ、お話の底にある月影先生の狂気に近い演じることへの情熱は、どうしても薄らいでしまった感があります。 整頓された画面と展開は見やすくなったのだけれど、その半面マヤと亜弓さんの火花散る様が浅く、残念ながら期待ほどではなかった。

2025.08.25 投稿

どうする家康

2.5

歴史の中でも特筆して興味深い部分で、面白いエピソードは本当にたくさんありました。豪華な配役にも期待値大でした。 若干コメディ要素に気持ちが乗らないなーと思いつつ観ていたのですが、早送りな展開な部分と、もういいよという部分もあって、展開についていけなくなってしまいました。感じる力のない自分が残念。

2025.08.24 投稿

わろてんか

2.0

主人公が年を重ね、役者さんの実年齢と主人公の年齢が離れていくと、お話に入り込めなくなってしまいました。 年を重ねた様子があまり感じられず、正直違和感がありました。 可能ならば1人の人物を同じ役者さんが演じ切るのではなく、その年代に合わせて演じる方が変わっても良かったのではないでしょうか。 時代背景や展開は楽しく感じていたので、入り込めずに少し残念ではありました。

2025.08.24 投稿

メタモルフォーゼの縁側

3.0

BLはこういうのが好きなんだよねとおおぴらには言いにくい気持ちとか、初めてイベントに参加したときの緊張、作家さんご本人に会えるドキドキ感とか。 最近は本屋さんにも堂々とBLコーナーができているんだよな、とか。 いろいろと思い当たることがありました。 こういう時があったよねという気持ちと、こんな風に年を重ねたいなという両方の気持ちになれました。

2025.08.25 投稿

ひとりでしにたい

4.0

身につまされるお話でした。 独身女性の死は決して他人事ではなく、思わず自分に重ねてしまいます。 「終活」という言葉が目につくのも気のせいではなく、意識しておいても損ではない。 現実的な気がかりは山ほどあって重くのしかかるけれど、最後には優しく凛とした笑顔の光子が見れて良かった。

2025.08.28 投稿

夫の家庭を壊すまで

2.5

勇大と裕美の計画は計算高いのかズサンなのか…。復讐を遂げても、みのりに残るものを思うと「壊したあと」は見たくなかったです。 再会した渉には、母親の気質が垣間見えて怖さもあり、7年越しの恋は執着にも映りました。 渉とみのりの結びつきを翼くんがどう受け止めるのかが心配です。

2025.08.19 投稿

さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅

3.5

メーテルがただただ美しかった。 青春の幻影と自らを呼んだのは、すべて哲郎への愛だったのだろう。 哲郎にとってメーテルは淡い恋なのかもしれない。哲郎はまたいつか出会うことを願い別れたけれど、きっとふたりが再び出会うことはないのだろう。 メーテルにとって、別れこそが想いが伝えられるたったひとつの方法だったのではないか。 「さよなら」はメーテルの、哲郎への想いのすべてなのだ。

2025.08.19 投稿

僕のヤバイ妻

2.5

真理亜と幸平はとにかく強烈でしたが、個人的には有希と和樹の関係にワクワクしました。 お金以外に和樹をつなぎとめる方法はない――でも離れたくない。有希ちゃんが起こしてしまったことの重大さよりも、手を取り合って駆け出すふたりの姿が、不謹慎ながら最高にかわいらしくて仕方ありません。 ふたりが伝えられた“ヤバイくらい好き”という気持ち。ふたりだけのハッピーエンド、満足です!

2025.08.19 投稿

地球へ...(TVシリーズ)

2.5

異端ー、それは進化なのか、それとも進化の一端にすぎないのか。 ジョミーはブルーの意思を継いだが、新たな変異・トォニィをはじき出してしまった。 異端とされた者たちの、地球へと向かう焦がれるほどの願いは形を変えて継がれたのかは、わからない。 それでも、新しい命に出会えたことに願いを込めたソルジャー・ブルーが忘れられない。

2025.08.19 投稿

彼らが本気で編むときは、

3.0

「自分の娘が一番可愛いんだもん」 1番好きなフミコのセリフです。 家族になりたい。そのリンコの願いは今は叶わなくても、リンコにフミコがいたようにトモにはリンコがいる。きっとトモは「心の優しい人」になるのだろう。 いつか三人で、また笑い合える日が訪れるようにと願わずにはいられません。

2025.08.19 投稿

波うららかに、めおと日和

3.0

突然な縁談に、新郎不在の祝言。 それでも始まった新婚生活は、くすぐったくて温かくて癒されます。 ふたりの結婚が、実は命を投げ出しかねない瀧昌を思っての婚姻だと知れば、瀧昌が柴原家に迎えられた経緯までとを重ねて、じんわり熱くなりました。 なつ美と瀧昌、そして柴原夫婦も素敵です。 OPで裾を広げるふたりの仕草、とても好きです。

2025.09.01 投稿

ホットスポット

4.0

あまりにもホットスポットすぎて笑いました! 内緒だよ、と言いながらどんどん秘密は広がっていくのに誰もあまり驚いていないことにクスッとなりました。 宇宙人って意外と普通で、意外と近くにいる! 髪が薄いとか、人間的おじさんなことを気にしているのも器が小さくて、宇宙人が滅茶苦茶普通で大好きです!

2025.08.19 投稿

無能の鷹

2.5

見た目は有能、中身は無能!…な鷹野さんを、なんだか堂々としていて強運の持ち主っているんだよな~、ズルい、と思いながらみていました。 メンタルの強さこそ強運を引き寄せる、勝利のサイクルには拍手です。 清々しい鷹野さん!この配役、神がかってました。鷹野さんにまた会いたい!

2025.08.18 投稿

TOKYO MER 走る緊急救命室

2.5

「MERの喜多見です」の力強さに思わずキュっと体温が上がります。 一見反発しているようで、実は熱い想いを秘めている音羽のツンデレぶりに「カワイイかよ…」と何度思ったことか。 赤松都知事と白金大臣の、お互いを認めてるからこそのバッチバチもとってもワクワクしました。 最終話、白金大臣の決断の速さと行動力が最強にかっこよくて「引っ込んでいてもらえますか」には拍手してしまいました。 胸アツでツンデレ祭り!見ごたえあり!

2025.08.19 投稿

容疑者Xの献身

5.0

石神にとって、花岡親子は唯一の拠り所だった。だからこそ、観るたびに涙が止まらない。 もし彼がただ冴えないだけの男であったなら、こんな悲劇は起こらなかったかもしれない。けれど石神のその奇知こそが、彼らにこんな結末を招いてしまった。 石神の献身が、彼の希望がほんの少しでも叶えられたなら。そう願わずにはいられない。 湯川にとっても石神の機才は誇るべきものだった。なのにその誇りが彼を追い詰め、そして湯川をも苦しめる。 献身の果ての石神の叫びは、ただただ苦しい。 届かぬ祈りのように、ひたすらに切なく、苦しい。

2025.08.19 投稿

最高のオバハン 中島ハルコ(2021)

3.0

「私を誰だと思ってるの?中島ハルコよ」バーン!!て仁王立ちするハルコさんのツヨツヨな美しさが大好きです! ハルコさん大勝利はわかっているので、当たり前のようにいずみが巻き込まれていって、なんだかんだ言ってもハルコさんには勝てず、やっぱり大好きな展開が楽しいです。 ハルコさん、大地真央さんにしか出来ないですよね!

2025.08.18 投稿

その着せ替え人形は恋をする

2.0

全力での原作を再現を期待していたわけではないのですが、総じて温度の低い仕上がりに感じました。 喜多川さんのはじけるような「五条くん しゅき しゅき」のパワーがもう少しほしいかなと思いましたが、無理にキャラクターを再現するよりもいっそ良かったなと思えました。 五条くんの鈍さが良い感じにかっこよくなっていて、キラキラ度が増していて、ちょっとおもしろくてついつい観てしまいました。

2025.08.19 投稿

天久鷹央の推理カルテ

1.5

原作の面白さを活かせなかったと思う。 自分で自分をコントロールしきれていない鷹央のアンバランスな鋭利さが不格好にコミカルになってしまって、なんだか中途半端に 軽いお話になってしまったようで残念。 軽めのテイストで進めるならいっそ展開の説得力は諦めて割り切ってしまえばいいのに、と正直思いました。

2025.08.18 投稿

TIGER & BUNNY

3.0

どんなに憧れや熱意をもっていたとしてもHEROとしての能力が失われた時、その使命は終わる。 「能力の減退」それは一定の年齢を迎える者であれば感じずにはいられない現実。抗う、受け入れる、選択の違いがあっても変化していく自分と共に、その先を生きていく。 誰にでも心が折れる時がある。だからこそ、リアルな現実を自分に、または大切な人に重ねては、愛すべきおじさん「虎徹」に共感や憧れ、好意をもって応援してしまいたくなるのかもしれない。

2025.08.16 投稿

秘密~THE TOP SECRET~

3.0

刺激的な事件の連続と、少しさびしく胸の奥が締め付けられる物語の終わり方は、原作の繊細で綿密な部分をぎゅっと詰め込んで、その分わかりやすく最終回まで魅力的な作品でした。 気が強くて繊細な槇と、憧れとそれ以上の感情が交差する青木。特にお話が進むごとに青木の解像度があがっていくようで、気持ちが跳ねました。 もしも叶うなら、もう一度、単発でも「その先」のふたりに会いたいと思ってしまいました。

2025.08.19 投稿

鎌倉殿の13人

4.0

義時って誰…?というぐらい頼朝以降の歴史を知りませんでした。 けれど、三谷幸喜脚本ということは何かありそう…と思っていました。 北條氏の混沌、頼朝の死、毎回感情の起伏が激しい展開でした。 尼将軍となる政子の腹の座ったたくましさに比べ、追い詰められていくような義時の対比が苦しかった。 お話が進むにつれ「どうしてこんなことになってしまったのだろう」と思わずにいられなかった。 あえて堕ちていくと決めた義時の形相はどうにも苦しかった。正に鬼の形相。 最終話、瞼を閉じる義時に、やっと終わりにできるんだと思い、そうしたのが政子だったということが、悲しいのか苦しいのか、安堵なのか、感情がまとまらなかった。 タイトルの「13人」の意味に、本当に恐ろしく思った。 義時の最期は修羅の終わりであって願いでもあって、残された者にとってはひとつの呪いのようだと感じました。

2025.08.16 投稿

おんな城主 直虎

3.0

史実とはあくまでも別、と思って観ました。直虎と直親と政次の関係性はきっと政次がふたりを見守る形になるのだろうなと思ったら、想像をはるかに超えていました。 政次の激情を抑えた、心底から想い慕う生き方は壮絶過ぎました。ただただ涙です。 その一方、歴史の解釈というか読み取り方の奥深さ、楽しさも感じました。 形には残らない、けれど言葉にできない物語が史実の裏にはたくさん潜んでいるのではないかと思うと、隠された物語を探ることの楽しさを感じました。

2025.08.16 投稿

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-

2.5

原作の中でも特に難しいお話だと思う。場地の選択はショッキングでもあり、受け取り方を間違えれば、とても苦しくあまりにも厳しい。 8.3抗争のように1話に纏めてしまってはあまりにも短く、前後編にわければ今度は意味が薄らいでしまったような。 原作の流れ的には映像化するならこのお話になるだろうけれど、前編を見れば後編も観なくては踏ん切りがつかず、観てしまったならば最期に結局モヤモヤとした気持ちが残りました。 あえて映像と言う形にしないからこその余白の重み、意味もあると思う。

2025.08.16 投稿

舞台「東京リベンジャーズ」

2.0

急ぎ足といえばその通りなのですが、原作やアニメで作品を知っている前提で充分に楽しめます。 映画よりもやや作品の温度は軽めではありますが、各キャラクターの個性を活かしつつ、観る側の気持ちを重視した展開だなと思いました。 ここを見て、というメッセージが強く、個人的には見やすい展開でとても楽しめました。 失礼ながら知らないお名前の方も多かったので、これからも応援したいなと思える演者さんとの新しい出会いにもなりました。

2025.08.15 投稿

のぼうの城

3.0

のぼう様こと成田政親。一見飄々としながらも機知に富んだ謀略家で、重みのある野村萬斎の存在感は、流石。 舞で敵を圧倒する策略は実は理解できなかったのだけれど、その時代感や価値観を知りたくなった。戦国の険しい世情やその時代の価値観きが知りたくなる作品だと思う。

2025.08.16 投稿

ベルサイユのばら

4.5

フランス革命に興味を持つきっかけでした。 ドレスに宝石、宮殿に舞踏会、華やかな社交界、少女趣味がギュっと詰まったお話にとても惹かれました。 加速する歴史の流れはアントワネットにとても残酷だと思いました。 オスカルの感情を抑えた口調が声が、とても印象的で耳にとても残ります。 同じ題材を扱った作品は多いですが、やはりこの作品がいちばん好きです。 気高いという言葉をこの作品で知りました。

2025.08.16 投稿

春琴抄

3.0

琴のヒリヒリとした気性の荒さがとても痛々しく、佐助の忍ぶ姿は得体の知れない気味の悪ささえ感じる。佐助の献身は心の底で揺れる背徳と執着との混濁のようで、耐える姿が恐ろしくもあり、いとおしくも感じる。 ふたりの苦しみや執着が美しくて生々しくて、見ていると苦しくなった。 苦しむ姿が恐ろしいほど美しく、見終わってから何をみたのだろうという気持ちになって、 息ができないぐらい放心してしまった。

2025.08.15 投稿

民王

3.0

清廉潔白ではけしてない、だけど悪人にもなりきれない、遠藤憲一さんが演じる武藤泰山がとってもチャーミングです! 泰山、貝原、翔の掛け合いが回を追うごとに遠慮がなくなっていくのが楽しいです。 泰山だけじゃなく、かわいいおじさん、たくさん出ています!

2025.08.16 投稿

東京リベンジャーズ

4.0

原作の一番キャッチーな部分をギュギュとして凝縮していてどの場面も、キャラクターへの愛情が詰め込まれている。 タケミチのダメダメ人生からの奮起、マイキーの激情、ドラケンの繊細さ、誰の視点からお話を追っても胸が熱くなります。 改めて吉沢亮の秘めた激情の演技には感動です。病院でひとり隠れて流す涙、あの顔。マイキーは彼しか演じることはできない。

2025.08.19 投稿

デビルマン

2.0

映像はとても美しい。画像の美しさ、キャラクターの美しさ精巧さに重視を置きすぎて、物語があまり残らない。 映像が流れていく数時間にBGMが添えられたよう。 けれど、陰湿な美しさは画面から常に漂っていて、原作の世界感をひとつの映像美として見ていると思って楽しみました。 欲をいえば、残忍で美しいサタンの深い苦悩を見たかったと強く思う。

2025.08.15 投稿

秘密 THE TOP SECRET

1.0

原作とは別の作品。そう割りきってもやはり残念と思ってしまう。 原作における、繊細なほどの科学の恐ろしさと残酷さを映像にするのは難しかった。近未来的な表現が酷く安っぽくなってしまったなと思う。原作の重みを消してしまっている。 まったく原作を知らずにまっさらなまま観たら、もしかしたら感想が違ったのだろうか。

2025.08.19 投稿

ヘルタースケルター

4.0

りりこの美しさに執着する姿は浅はかだと思うけれど、バッサリと否定しきれない。 突き詰めたように女性の欲を描いたこの作品は、マンガでは画風もあってどこかさらりとしているけれど、映像では圧倒的な沢尻エリカの存在を通して、女性の腹の奥に沈めた願望に肉と血を与え、立体化してしまったと思う。 作品の華やかも哀しさも毒々しさも、沢尻エリカでなくては表現できなかったと思う。

2025.08.15 投稿

白夜行

4.0

堀北真希演じる雪穂が美しい。 透き通るように美しくて脆くて危うい。その醸し出す清廉さの意味がとても哀しい。 雪穂の影になり悪となり、寄り添う亮司の幼くて健気さがあまりにも純情で痛々しい。 亮司を失い、ひとりきりでその先を生きていく雪穂の修羅を思うと、酷く苦しい。

2025.08.15 投稿