こま
50代/女性
27 件のレビュー
4.0
義時って誰…?というぐらい頼朝以降の歴史を知りませんでした。 けれど、三谷幸喜脚本ということは何かありそう…と思っていました。 北條氏の混沌、頼朝の死、毎回感情の起伏が激しい展開でした。 尼将軍となる政子の腹の座ったたくましさに比べ、追い詰められていくような義時の対比が苦しかった。 お話が進むにつれ「どうしてこんなことになってしまったのだろう」と思わずにいられなかった。 あえて堕ちていくと決めた義時の形相はどうにも苦しかった。正に鬼の形相。 最終話、瞼を閉じる義時に、やっと終わりにできるんだと思い、そうしたのが政子だったということが、悲しいのか苦しいのか、安堵なのか、感情がまとまらなかった。 タイトルの「13人」の意味に、本当に恐ろしく思った。 義時の最期は修羅の終わりであって願いでもあって、残された者にとってはひとつの呪いのようだと感じました。
2025.08.16 投稿