2025-11

映画「石とシャーデンフロイデ」は、白磯大知監督が手がけた日本のヒューマンドラマです。「シャーデンフロイデ」というテーマを通して、過去の恋愛や友情に囚われた主人公が、周囲の人々との関わりの中で少しずつ前を向いていく様子を丁寧に描いています。三村和敬、富田健太郎、田中美晴らが出演し、何かに寄りかかり、誰かを思いながら生きる人々の日常を、飾らない言葉と映像で紡ぎ出しています。観る者の心にそっと寄り添い、自分の人生を大切にしたいと思わせてくれるような作品です。

映画「渇愛」は監督・編集を担当した岩松あきらが代表を務める愛知県三河地方を中心とした「三河映画」の最新作です。かつて小学校の教師を務めていた岩松が、教え子だった女性から明かされた衝撃の事実を基に現代人の抱える痛みを描き出します。オーディションを経て主役の座をつかんだのは元アイドルの石川野乃花。体当たりで摂食障害の女子大生・早紀を演じました。

映画「ノスフェラトゥ」は、監督ロバート・エガース自身が虜になった1922年制作の映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」にロバートのこだわりを注入して描きなおしたゴシックロマンスホラーです。第97回アカデミー賞衣装デザイン賞・美術賞など4部門でノミネートされました。ジョニー・デップの娘であるリリー=ローズ・デップが主人公エレンを演じました。

ドラマ「看守の流儀」は、城山真一による同名小説を初映像化した大型スペシャルドラマ作品です。石川県にある加賀刑務所で、受刑者たちの更生に奮闘する刑務官の姿を通して希望と再生を描く感動のヒューマンミステリー。主演は「君と世界が終わる日に」の竹内涼真、共演は「七人の秘書」の木村文乃。「神様のカルテ」の深川栄洋が監督を担当しました。

映画「愛されなくても別に」は、武田綾乃の同名小説を監督・井樫彩の手で映画化した、青春ヒューマンドラマです。毒親や虐待などの家庭の問題を背景に、若者が抱える生きづらさとその突破口を描きます。不幸を盾に他者と関わることを避けてきた彼女たちは、自らの弱さと向き合いながら一歩ずつ踏み出していきます。

アニメ「どうせ、恋してしまうんだ。」は満井春香の漫画を原作としたアニメ。高校2年生の少女を主人公にして、幼馴染の彼氏候補宣言をきっかけに、ほかの幼馴染も加わった恋愛模様が描かれています。彼氏候補となる4人の男子高校生は、それぞれ違った性格ながらも主人公に対する気持ちは共通しています。幼馴染との学園ラブストーリーが楽しめる作品です。

ドラマ「赤い運命」は山口百恵主演の「赤いシリーズ」第3弾として1976年に制作された大映テレビのサスペンスドラマです。宇津井健、三國連太郎、秋野暢子らが共演し、伊勢湾台風による悲劇から始まる家族の物語を描いています。取り違えられた娘たちの運命と、記憶を失った母親をめぐる愛憎劇が28話にわたって展開されました。山口百恵はこの演技が評価され、第9回テレビ大賞優秀個人賞を受賞しています。