アニメ「クレヨンしんちゃん」の歴代劇場版・映画の人気ランキングと見る順番を紹介しています。
人気順、泣ける順、公開順それぞれにまとめてあります。2025年夏の「超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」公開に先駆けて過去の作品をイッキ見してクレヨンしんちゃんの魅力をたっぷり楽しんでください。
2025年8月8日公開!最新映画「クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」

毎年公開されている映画「クレヨンしんちゃん」の最新作「超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」は2025年8月8日に公開されます。
「超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」の舞台はシリーズ初のインドで、歌と踊りがたくさん登場するインド映画のような構成になるようです。また、公式サイトでは「史上初のダンスエンターテイメントムービー」かつ「ボーちゃんが主役」とまで書かれており、謎の多いボーちゃんの大活躍が期待されます。
野原家もかすかべ防衛隊もインドに渡って大騒ぎをするようですので、2025年夏、ぜひお近くの劇場へ足を運んでみてください。
この記事では歴代の劇場版、TVアニメシリーズの各作品が配信されている動画配信サービスも一覧にして紹介していますので、過去作品をもう一度見返したいという方はぜひチェックしてください。
- 映画「クレヨンしんちゃん」の人気ランキングトップ15
- 1位:しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~(2023年)
- 2位:オラの引越し物語 サボテン大襲撃(2015年)
- 3位:アクション仮面VSハイグレ魔王(1993年)
- 4位:爆睡!ユメミーワールド大突撃(2016年)
- 5位:新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜(2019年)
- 6位:ブリブリ王国の秘宝(1994年)
- 7位:もののけニンジャ珍風伝(2022年)
- 8位:爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜(2018年)
- 9位:ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年)
- 10位:謎メキ!花の天カス学園(2021年)
- 11位:襲来!!宇宙人シリリ(2017年)
- 12位:嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!(2007年)
- 13位:嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年)
- 14位:雲黒斎の野望(1995年)
- 15位:伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!(2006年)
- 歴代「クレヨンしんちゃん」の映画・TVアニメが見れる動画配信アプリ
- 映画「クレヨンしんちゃん」が人気の理由!アニメと映画の違い
- 映画「クレヨンしんちゃん」公開順タイトル一覧
- 感動・泣ける!クレヨンしんちゃんの映画をまとめて紹介
- 「クレヨンしんちゃん」に登場するキャラクター紹介
- 「クレヨンしんちゃん」の印象的で強烈なキャラクター厳選紹介
映画「クレヨンしんちゃん」の人気ランキングトップ15
まずは歴代の「映画クレヨンしんちゃん」作品の中から15作品、特に人気で興行収入も高く、ネット上でも話題になった作品を紹介します。
令和の新時代に「しん次元!」として3DCG化した「クレヨンしんちゃん」も注目されましたが、人気度で言えば旧作も非常におすすめです。
世代を超えて愛され、いつ見ても泣ける・感動するコメディ映画なので、以下、順位は関係なく気になった作品から見てみるのがおすすめです。
映画「クレヨンしんちゃん」では基本的に人は死なない、犬も死なないのでひどく悲しいストーリーになることはほぼなく、友情や親子の絆、愛情などで泣かせにくるパターンが多いです。
泣ける「クレヨンしんちゃん」の映画も厳選していますので、参考にしてみてください。
1位:しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~(2023年)

これまでの「クレヨンしんちゃん」の映画シリーズになかった3DCG作品で、作品タイトルも新しくなっています。
映画「嵐を呼ぶ」シリーズなどのようなタイトルの付け方とも異なっていますが、作品は原作者「臼井儀人」氏のものを元としておりオリジナルでありながら新しい作風に仕上がっています。
実写化とは異なり、アニメの雰囲気を残して制作されているのが特徴で「しんのすけ」の個性は残ったまま、3D化が実現しています。
作品タイトルにある通り、超能力を駆使してしんのすけたちが悪(?)と戦うおなじみの展開で、パロディやコメディ要素と合わせて、社会風刺やお涙頂戴展開も織り込まれています。
悪役として「非理谷充(ヒリヤジュウ)」といううだつのあがらないパッとしない人物が闇に落ちていくという要素があり、その扱いに議論が噴出しましたが、ストーリー的には一応のハッピーエンドを迎えました。
悲しくて同情するというよりは、みじめで苦しくなるという意見も多かったようです。
そもそもがコメディ・パロディ系のアニメ作品なので難しく考えながら見るのではなく、頭を空っぽにして見るのがおすすめです。
ひろしの靴下の臭さやそれをネタにする要素も相変わらずです。大人として、また、社会人として1日働いて足が臭くなるのは男女ともに同じですが、ひろしという偶像はネタにされてしまう悲しい宿命を背負っている点はこれまでの作品と同じです。
単純な善悪ではなく、さまざまな人にチャンスと成長があってほしいという願いが込められているような気もする展開がありました。
配信年 | 2023年 |
上映時間 | 94分 |
キャスト | しんのすけ:小林由美子 みさえ:ならはしみき ひろし:森川智之 ひまわり:こおろぎさとみ 池袋教授:鈴木もぐら ヌスットラダマス2世:水川かたまり 深谷ネギコ:鬼頭明里 非理谷充:松坂桃李 |
スタッフ | 監督:大根仁 原作:臼井儀人 音楽:岩崎太整 脚本:大根仁 |
2位:オラの引越し物語 サボテン大襲撃(2015年)

映画「クレヨンしんちゃん」シリーズの23作目で、タイトルの通り、サボテンが襲ってくるお話です。ひろしの仕事の関係でメキシコに移住すると、キラーサボテンに襲われるというB級スプラッタホラー・コメディ映画のような要素が含まれています。
個性的で記憶に残りやすいキャラクターが含まれていますが、多くのキャラクターがサクッとサボテンに捕食されていく様子は、コメディで言うところのボケ要素的に扱われており、B級映画のように絶対に逃げられたのにちゃんと食べられる役を果たしており、笑えることではないのに笑ってしまう展開も含まれています。
サボテンの弱点はただの水で、終盤には映画「エボリューション」に出てきたような巨大サボテンとして暴れまわり、単純な弱点で負けてしまう展開は相変わらずのパロディ要素と言えるでしょう。
映画「エボリューション」以外にもさまざまな映画のパロディが含まれているので、根っからの映画好きにこそ楽しめる作品となっています。ツッコミどころ満載で、泣けるというよりは笑って明るい気持ちになれる作品です。
配信年 | 2015年 |
上映時間 | 103分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:藤原啓治 ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 |
スタッフ | 監督:橋本昌和 原作:臼井儀人アニメーション 制作:双葉社・シンエイ動画 音楽:荒川敏行・澤口和彦 脚本:うえのきみこ 演出:佐藤まさふみ・高橋渉 |
3位:アクション仮面VSハイグレ魔王(1993年)

映画「クレヨンしんちゃん」シリーズの1作目、初の劇場版でありながら興行収入は上位を維持しており、この時点でしんのすけの子どもらしい言い間違いやパロディ要素があり、映画「クレヨンしんちゃん」の歴史の1ページ目を思わせるタイトルです。
クレヨンしんちゃんシリーズらしいぶっとんだ設定、ハイレグや全身タイツっぽい姿の「ハイグレ人間」や「ハイグレ魔王」、アクション仮面が登場しつつも、SF要素の一つとして地味に練られたパラレルワールド要素がまじめに不真面目している様子に拍車をかけ、笑いに変えています。
コメディ映画にしてはパラレルワールドという概念をしっかりと扱っており、SF映画の一つとしても楽しめるタイトルです。
2025年、令和の時代には炎上しそうなオカマいじりやパロディ要素が多く、コメディ映画であることを認識したうえで視聴しないと不快に感じる人もいそうな展開があります。
本作に登場する「北春日部博士」や「ハイグレ魔王」はのちの映画やゲーム版でも登場するため、本作を見ていると「クレヨンしんちゃん」シリーズの映画やゲームをもっと楽しめるようになります。
配信年 | 1993年 |
上映時間 | 92分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:藤原啓治 アクション仮面:玄田哲章桜 ミミ子/リリ子:小桜エツ子北 春日部博士:増岡弘 園長先生:納谷六朗 |
スタッフ | 監督:本郷みつる 原作:臼井儀人 アニメーション制作:シンエイ動画 音楽:荒川敏行 脚本:原恵一・本郷みつる 演出:原恵一 |
4位:爆睡!ユメミーワールド大突撃(2016年)

映画「クレヨンしんちゃん」シリーズ24作目、他の映画と同様作品タイトルから予想できる通り、見たい夢を見れる世界で理想の夢を叶えられるようになった現象が起こりましたが、悪夢にも苦しむようになる春日部の人々を救うために「かすかべ防衛隊」と野原しんのすけ一家が活躍する展開です。
夢の世界で悪夢を見たくない、悪夢を見せたくないと願う科学者であり、父親が元凶ですが、少女「貫庭玉サキ」を守るためにみんなが協力していく泣ける展開にも注目です。
キッズ向けの作品なだけあって悪夢と言ってもそこまでえげつない悪夢ではなく、笑えるコメディ要素とツッコミどころ満載な内容です。
娘である「貫庭玉サキ」の幸せを願う父親が手段を選ばず行動していく様子には同情するところもあります。
配信年 | 2016年 |
上映時間 | 96分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:藤原啓治 ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 貫庭玉サキ:川田妙子 |
スタッフ | 監督:高橋渉 原作:臼井儀人 アニメーション制作:双葉社・シンエイ動画 音楽:荒川敏行・宮崎慎二 脚本:劇団ひとり・高橋渉 演出:三原三千夫・池端たかし |
5位:新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜(2019年)

映画「クレヨンしんちゃん」シリーズの27作目、テレビ朝日60周年記念作品、かつ、平成最後の「クレヨンしんちゃん」劇場版であるなど、記念的な作品であり、時代の節目を表す展開も含まれているタイトルです。
タイトル通り、新婚旅行に行っていなかった野原夫婦が家族でオーストラリアに旅行に行くという展開で、劇場版2回続けて海外が舞台になっています。
展開が早くジェットコースターのようにサクサクと話が進むため、爽快かつすっきりとしてムダのない作品としても楽しめます。
花婿を差し出すことでお宝が手に入ると信じられている現地の人々に捕まった生贄「野原ひろし」を巡って三つ巴の競争が繰り広げられます。
しんのすけよりも、みさえとひろしが主役の映画で、夫婦愛、家族愛などが強く描かれており、みさえとひろしなりの家族の形や絆が描写されています。
しんのすけのコメディ担当感も少しありますが、基本的には夫婦の物語と言って差し支えないでしょう。
ダラダラと進むシーンがほとんどないため、見ていて疲れてしまう人もいるかもしれませんが、ちびっこは飽きずに最後まで爆笑で楽しめるでしょう。
悲しい展開や泣ける展開はあまりないので、とにかく楽しい気持ちになりたい、幸せでハッピーな気持ちになりたい時におすすめの作品です。
配信年 | 2019年 |
上映時間 | 99分 |
キャスト | しんのすけ:小林由美子 みさえ:ならはしみき ひろし:森川智之ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 仮面族の長:大塚芳忠 グレートピッケル:銀河万丈 ブルドーザージョニー:大塚明夫 |
スタッフ | 監督:橋本昌和 原作:臼井儀人 アニメーション制作:シンエイ動画・テレビ朝日・ADK・双葉社 音楽:荒川敏行・松尾早人 脚本:うえのきみこ・水野宗徳 演出:太田知章・鈴木大司・三原三千夫 |
6位:ブリブリ王国の秘宝(1994年)

映画「クレヨンしんちゃん」シリーズの2作目、野原家のしんのすけ、ブリブリ王国のスンノケシ王子と瓜二つの外見をした二人が登場し、ブリブリ王国とホワイトスネーク団の争いに巻き込まれていく様子が描かれています。
前半は野原家の普段の日常を扱い、のんびりとした時間が流れていますが、後半はジャングルの中で遺跡探索をすることになるなど、一転して大冒険が始まります。前半と後半の勢いの違い、世界観の違いが印象的です。
さまざまな映画のパロディ要素もあり、ジャングルでの冒険、遺跡探索、アラビアンナイトやアラジンを思い浮かべるような展開など、どこかで見たことがあるようなシーンがあるのも見どころです。
泣ける展開はあまりなく、冒険のワクワク、ハラハラ感もコメディの笑いの要素がいっぱいです。
配信年 | 1994年 |
上映時間 | 93分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:藤原啓治 よしなが先生:高田由美 風間くん/シロ:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 ボーちゃん:佐藤智恵 おばちゃん:鈴木れい子 アナコンダ:富田耕生 |
スタッフ | 監督:本郷みつる 原作:臼井儀人 アニメーション制作:シンエイ動画 音楽:荒川敏行 脚本:本郷みつる・原恵一 演出:原恵一 |
7位:もののけニンジャ珍風伝(2022年)

映画「クレヨンしんちゃん」シリーズ30作目、劇場版公開から30周年の記念的な作品で、しんのすけが忍者の里に連れ去られてしまい、地球のエネルギーを守るために修行を始めさせられることになってしまうストーリーで、しんのすけの出生についても触れられている作品です。
しんのすけが病院で取り違えられてしまった子どもだと言われたり、地球規模のエネルギーを守る謎の忍者集団にさらわれたりするぶっとんだ展開は健在で、しんのすけの適応力、みさえとひろしの本気や主人公補正などもあり、シビアでシリアスな展開になりそうな所もコメディ展開になっています。
時代劇のような舞台として忍者の里が出てきている中、スマートフォンなどを駆使してしんのすけを探す様子はテクノロジーのかけ離れた異色感が出ており、相変わらずさまざまな作品のパロディ要素も合わさって楽しく見られる作品に仕上がっています。
コロナ禍の影響で公開が少し延期になるという被害を受けた作品の一つですが、2022年公開でコロナ禍も落ち着いてきたということもあり大幅に遅れることはありませんでした。
配信年 | 2022年 |
上映時間 | 99分 |
キャスト | しんのすけ:小林由美子 みさえ:ならはしみき ひろし:森川智之 ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 アクション仮面:玄田哲章 屁祖隠珍蔵:高垣彩陽 |
スタッフ | 監督:橋本昌和 原作:臼井儀人 音楽:荒川敏行・宮崎慎二 脚本:うえのきみこ・橋本昌和 演出:三浦陽・鈴木大司・平向智子・佐々木忍・久野遥子 |
8位:爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜(2018年)

映画「クレヨンしんちゃん」シリーズ26作目、ワイワイガヤガヤどんちゃん騒ぎをするような展開で、カンフーを学ぶ「かすかべ防衛隊」が主体となって街の平和を守るストーリーです。
キッズ向けの作品というだけあり、殴る蹴るの暴行を使わないカンフーを駆使していますが、ぷにぷに拳という配慮されているのか、おふざけなのか分かりにくい所もあります。
TVアニメ版でもあまり目立たない「まさお」君がきっかけでぷにぷに拳の技を学び始めることになりますが、しんのすけはどんどん技を覚えるのに対し、まさおはどうにも技を身につけられずにおり、もどかしい感情があふれています。
先に始めていたのに成長が遅く、あとから始めたのにどんどん成長していくという悩ましい問題に直面している「まさお」君が報われてほしいと強く思う展開があります。
しんのすけの声優・矢島晶子氏が本作で降板することになったため、矢島晶子氏のしんのすけとしては最後の映画となっています。
配信年 | 2018年 |
上映時間 | 103分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:森川智之 ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 タマ・ラン:潘めぐみ ドン・パンパン:廣田行生 |
スタッフ | 監督:高橋渉 原作:臼井儀人 音楽:荒川敏行・大谷幸 脚本:うえのきみこ 演出:鈴木大司・三原三千夫・高橋渉 |
9位:ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年)

映画「クレヨンしんちゃん」シリーズ22作目、ぎっくり腰になってエステに行ったらロボットにされてしまったひろしが、父親としてのプライドと威厳を守るためにしんのすけと共に立ち上がるストーリー。
攻殻機動隊の電脳化と義体化、ルパン三世の複製人間のようにクローン化された人間でも扱われたテーマで、自分と同じコピーが、自分のことを本物の自分だと思い、愛するものを守ろうとする心も同じであるのに、偽物のコピーであるという現実と向き合うのは残酷で悲しいことです。
キッズ向けの内容とは思えない重たい要素があり、本物のひろし、コピー品のロボットひろし、どちらもひろしであるのに片方は偽物、紛い物という現実。
記憶も言葉も挙動も本人のそれと同じである場合、本人を本人と定義づけるものは何なのか、重たく難しいテーマを扱った内容で、数日、数週間は引きずるかもしれないメッセージ性も強い作品です。
配信年 | 2014年 |
上映時間 | 96分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 ひろし/ロボひろし:藤原啓治 みさえ:ならはしみき ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 |
スタッフ | 監督:高橋渉 原作:臼井儀人 音楽:荒川敏行・宮崎慎二 脚本:中島かずき 演出:池端たかし |
10位:謎メキ!花の天カス学園(2021年)

映画「クレヨンしんちゃん」29作目、エリート校に入ることになったしんのすけや風間くんたちかすかべ防衛隊のいつものメンバーが青春、勉強を乗り越え、そして、怪事件と向き合って解決していく学園サスペンスコメディ映画となっています。
私立天下統一カスカベ学園、通称「天カス学園」という印象的なエリート校への体験入学、エリートを育てるエリート化装置など、能力の使い方が残念な要素もあり、何事もものともしないしんのすけの強さも垣間見える内容です。
全寮制のエリート校で起こる青春を盛り上げるためにやってきたかのようなしんのすけとかすかべ防衛隊、サスガとチシオは最後には仲直りしてハッピーエンドを迎えています。
能力主義への批判や問題の定義づけなど簡単には決まらない事象をテーマにしています。
配信年 | 2021年 |
上映時間 | 104分 |
キャスト | しんのすけ:小林由美子 みさえ:ならはしみき ひろし:森川智之 ひまわり:こおろぎさとみ アゲハ:仲里依紗天才 YouTuberフワちゃん:フワちゃん 給食袋:松尾駿 ヨーヨー:長田庄平 |
スタッフ | 監督:高橋渉 原作:臼井儀人 音楽:荒川敏行・大谷幸 脚本:うえのきみこ 演出:三浦陽・鈴木大司・三原三千夫 |
11位:襲来!!宇宙人シリリ(2017年)

映画「クレヨンしんちゃん」シリーズ25作目、劇場版公開から25周年記念の作品でもあり、テレビアニメ版でも惜しまず見せられていたシリ(尻)が、いよいよ宇宙人となって登場するぶっ飛んだ設定の映画です。
映画の公開前には、かすかべ防衛隊が宇宙でも活躍できることを示唆するような回(2017年4月14日)がテレビ放送され、通常のTVアニメと合わせて見ることでさらに楽しめるようになっています。
野原一家が活躍する内容ですが、野原家の家の庭に不時着したシリリによって25歳若返ってしんのすけとほぼ年齢が変わらない親子で力を合わせてひろしとひさえを大人に戻すために奮闘する展開で、宇宙人親子のパワハラ・モラハラ感、野原一家の絆と愛情あふれる家庭環境などが対比されています。
見た目はおしりなのですが、内容は愛情や家族愛、友情あふれる内容となっており、涙なしに見られないシーンもあります。
バブバブパワーしか使えない子ども宇宙人のシリリ、大人ですくすくパワーも使えるチチシリ、子どもにされてしまってもしんのすけやひまわりを守ろうとするひろしとみさえ。
家族愛、絆を感動的に描きつつも、絵面がどうにもおしりだらけで笑えてしまうコメディ・パロディ要素もある作品です。
配信年 | 2017年 |
上映時間 | 102分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:森川智之 ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 シリリ:沢城みゆき |
スタッフ | 監督:橋本昌和 原作:臼井儀人 アニメーション制作:双葉社・シンエイ動画 音楽:荒川敏行・大谷幸 脚本:橋本昌和演出:藤井康晶・鈴木大司・山地光人 |
12位:嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!(2007年)

映画「クレヨンしんちゃん」シリーズ15作目、「嵐を呼ぶ」シリーズのひとつでもあり、これまでの作品の中で野原家の愛犬「シロ」が主役になっていると言っても良い作品です。
宇宙人「ケツだけ星人」が自身らを守るために放った爆弾が旅行中の愛犬「シロ」のおけつにハマって取れなくなってしまい、宇宙の安全を守る謎の組織「UNTI」からも爆弾の悪用を目論む「ひなげし歌劇団」からも狙われるというなんだか情けないとばっちり展開。
なんの罪もない愛犬「シロ」を守るために野原一家が命をかけて戦うことになるストーリーです。
爆弾を爆弾と思わずに遊んでしまって危険な状況に陥る様子は、人類が地雷をまくだけまいて放置して爆発に巻き込まれる悲劇を皮肉ったような展開でもあり、愛犬が飼い主を守ろうとする姿も感動的です。
全人類65億人を守るか、何の罪もない犬1匹と子ども1人を守るか、究極の選択が迫られつつも奇跡を起こしてしんのすけたちは無事に生還します。
なんだかんだ悪役的な立場だった「ひなげし歌劇団」のお駒夫人が落下するしんのすけたちをサポートした形になっており、最後までドキドキハラハラしながらのハッピーエンドとなりました。
配信年 | 2007年 |
上映時間 | 102分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:藤原啓治 ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 ケツだけ艦長/アクション仮面:玄田哲章 |
スタッフ | 監督:ムトウユージ原作:臼井儀人 音楽:若草恵・荒川敏行・丸尾稔 脚本:やすみ哲夫演出:石田暢 |
13位:嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年)

映画「クレヨンしんちゃん」シリーズ9作目、2001年という節目に公開されたタイトルなだけあって、昭和や前世紀20世紀を懐かしんだり、いじったりするような要素も多く、懐かしい時代、古い時代、そして、新しい時代へとつないでいくような展開が含まれます。公開当時のさまざまなパロディ、お笑いネタもあり子ども目線と大人目線で感じ方が大きく異なるのも特徴です。
大人たちの昔を懐かしむ心を悪用して「オトナ帝国」建国をもくろみ、どぎつい方法で子どもたちも捕まえだす本格的な悪役「イエスタディ・ワンスモア」らの周到な計画に一時はしんのすけや「かすかべ防衛隊」も危険な状態になります。
普段はボーッとしていて何を考えているか、何も考えていないのか謎な雰囲気の「ボーちゃん」が大活躍するシーンもあり、かすかべ防衛隊は仲間を救い、野原家は家族を救い、しんのすけらは結局万博を訪れた多くの人々を救ってハッピーエンドとなりました。
若干不穏なシーンもエンディングにありましたが、まだまだ敵がいなくはならない、もっと大きな悪が陰謀を企んでいるというようなフラグが描かれていたような気もしましたが、2001年という節目からこれからの新しい時代に立ち向かっていくべきだという決意を固めさせる展開でもありました。
配信年 | 2001年 |
上映時間 | 90分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:藤原啓治 ひまわり:こおろぎさとみ 風間くん/シロ:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 園長先生:納谷六朗 チャコ:小林愛 |
スタッフ | 監督:原恵一 原作:臼井儀人 アニメーション制作:シンエイ動画 音楽:荒川敏行・浜口史郎 脚本:原恵一 演出:水島努 |
14位:雲黒斎の野望(1995年)

映画「クレヨンしんちゃん」シリーズ3作目、クレヨンしんちゃんの劇場版では初めての時代劇風作品で、タイムマシンでタイムパトロールをしている隊員が戦国時代に異常を感知して調査を行うも戦闘になり、不運なことに野原家の庭に出てきてしまうことになりストーリーが進んでいきます。
本作からさまざまな劇場版において「野原家の庭」にはさまざまな存在や事象が飛来するようになります。
劇場版の演出とは言え、エイリアン、UFOなどが飛来するようになったのは、本作でのタイムパトロール不時着が原因となっているのかもしれません。
悪役の名前「雲黒斎」、味方である「第七沈々丸」のほか、小学生が喜びそうな下ネタがあふれんばかりに登場する作品でもあります。
また、男性を装う女性剣士、人間を装う戦闘機械人形「お銀」など個性の強いキャラクターが登場するのも本作の魅力で、シリーズ3作目の映画にして、小学生ウケが一番良さそうなタイトルとも言えるでしょう。
配信年 | 1995年 |
上映時間 | 96分 |
キャスト | 野原しんのすけ:矢島晶子 吹雪丸:浦和めぐみ シロ/風間くん:真柴摩利 野原みさえ:ならはしみき 野原ひろし:藤原啓治 リング:佐久間レイ 雲黒斎:加藤精三 雪乃:水谷優子 フリードキン珠死朗:玄田哲章 |
スタッフ | 監督:本郷みつる 原作:臼井儀人 アニメーション制作:シンエイ動画 音楽:荒川敏行 製作:柏原健二・山川順一 演出:原恵一 |
15位:伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!(2006年)

映画「クレヨンしんちゃん」シリーズ14作目、サブタイトル「伝説を呼ぶ」がついている2作品のうちのひとつで、華やかでサンバっぽい派手なジャケ写や作品タイトルとは異なり、クローン人間が本物と入れ替わるというホラーでもサスペンスでも近未来SFでもある展開は「ウエストワールド」のパロディのようにも思えます
。自分のコピーが本物と入れ替わってしまうという恐怖がじわじわとしんのすけたちに迫っていく展開は、まさにB旧ホラー映画っぽさを演出しています。
本作ではトオルやSRI(Sambano Rhythm Iine)のジャッキー、幼稚園のまつざか先生などサブキャラ、いわゆる、脇役が大活躍する要素が大きく、どちらかというとかすかべ防衛隊が春日部の街を救う展開になっています。
音楽が流れると踊りだしてしまうという欠陥とも言える特徴で偽物と本物を見分けるなどコメディ要素は満載です。
ストーリー前半はホラー・サスペンス的な要素があり、後半もホラー要素が少しありますが、ギャグやコメディも同じくらい増えていきます。
悪役の科学者が根城にしているのが悪役っぽくないコンニャク工場でコンニャクローンを作り出している点、ダンス対決をし始める様子は物事と事態の深刻さを打ち消すほどの異色な組み合わせでした。
配信年 | 2006年 |
上映時間 | 91分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:藤原啓治 ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 |
スタッフ | 監督:ムトウユージ 原作:臼井儀人アニメーション 制作:シンエイ動画 音楽:若草恵・荒川敏行・丸尾稔 脚本:もとひら了 |
歴代「クレヨンしんちゃん」の映画・TVアニメが見れる動画配信アプリ
アニメ「クレヨンしんちゃん」の映画は、ユーネクスト(U-NEXT)などの動画配信アプリで配信されています。
動画配信アプリは月額料金がかかりますが、基本的に配信されている作品は無料で見放題できます。ユーネクスト(U-NEXT)であれば月額2,189円の支払いで配信されている作品を視聴できます。
新作や一部の作品は追加課金が必要になるレンタル課金の対象ですが、それ以外は月額料金のみで何度でも「クレヨンしんちゃん」の映画を見られます。
有料レンタルの場合は、1作品約200円から500円程度のポイントを使用して視聴するか、追加課金をして視聴することになり、作品レンタルから48時間から72時間は作品を視聴できます。
以下、ユーネクスト(U-NEXT)やHuluの2つの動画配信アプリを紹介します。他にもAmazonプライムビデオやdアニメストアなどでも「クレヨンしんちゃん」の本編テレビアニメや映画が配信されている場合がありますので、配信表をご確認ください。
クレヨンしんちゃんの劇場版を配信中の動画配信サービス
クレヨンしんちゃんのTVアニメを配信中の動画配信サービス
ユーネクスト(U-NEXT)

ユーネクスト(U-NEXT)は、月額2,189円(税込)でファミリーアカウント4つまで同時視聴でき、34万作品以上が配信されている動画配信サービスです。30万作品ほどが見放題作品、4万作品ほどが有料レンタルで、動画以外にも電子書籍やコミック、雑誌などが配信されています。
映画「クレヨンしんちゃん」シリーズもほぼ全て配信されており、TVアニメ版も旧エピソードが120話ほど限定で配信されています。
他の動画配信サービスではまだ配信が開始されていない、2023年の3DCG「しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~」、2024年8月公開の「オラたちの恐竜日記」も有料レンタルが開始しています。
上記の2作を早く見たいという方はU-NEXT、またはTSUTAYADISCASでレンタルをして視聴しましょう!
スマートフォンやタブレット端末であればダウンロード視聴が可能なため、お子様が何度も繰り返し視聴する作品は端末にダウンロードしておけば高画質で読み込み待ちが発生せず、通信料を気にせず視聴できます。
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ユーネクスト(U-NEXT)ならば、毎月1,200ポイントが加算されますので有料タイトルも課金せずに視聴可能です。
「クレヨンしんちゃん」以外にもアンパンマン、仮面ライダー、妖怪ウォッチ、パウ・パトロール、忍たま乱太郎などキッズ向け作品が多数配信されています。
Hulu

Hulu(フールー)は、月額1,026円(税込)で14万作品以上のドラマ、映画、アニメを視聴できる動画配信アプリです。
アプリでもブラウザでも視聴可能で、異なる端末から視聴できる同時視聴は4台、同じ作品を同時に見られる台数は2台まで、複数プロフィールを作成可能なため、1つの契約で家族4人までは便利に利用できます。
Hulu(フールー)では、クレヨンしんちゃんのTVアニメ版が常に60話配信されており、毎月14日に10作品ほど話数が入れ替わります。
基本的に配信される話数はランダムになっているようで、2007年のもの、2019年のものなどバラバラに配信されています。また、1話8分の区切りで配信されているため、キッズ向けにはちょうどよい時間でしょう。
Hulu(フールー)では「クレヨンしんちゃん」の劇場版は配信されておらず、劇場版・映画を視聴したい場合はユーネクスト(U-NEXT)を利用するのがおすすめです。
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映画「クレヨンしんちゃん」が人気の理由!アニメと映画の違い
「クレヨンしんちゃん」のTVアニメと劇場版では、内容とストーリーのメリハリに大きな違いがあります。
「クレヨンしんちゃん」はTVアニメから見始めるより、劇場版から見始めたほうがおもしろさの感じ方が異なります。また、劇場版の非日常感を感じながら、TVアニメの日常感を感じると両方ともバランスよく楽しめるはずです。
【劇場版】
- 目的がはっきりしている
- 非日常感がある
- しんのすけが「かすかべ防衛隊」や「野原家」のメンバーとして活躍する
- 家族愛、友情、絆など泣ける要素がある
- 笑いが途絶えないパロディ・コメディ要素満載
【TVアニメ】
- しんのすけの日常
- 各話完結型
- 日常的で比較的おだやかなストーリー
- シンプルな下ネタやお笑い要素がある
テレビアニメ版では、しんのすけを中心に野原家、及び、しんのすけの幼稚園生としてのストーリーが描かれており、子ども目線で母親の強さ、父親の足のにおいなどをいじりつつ、日常的な日々の平和な暮らしを描いています。
背の低い子どもにとって父親の足のくささは死活問題でしょうし、母親が自分を叱る姿は恐ろしく見えるでしょう。
また、寝坊する姿やみさえが大変そうに母業をこなしている様子も比較的リアルに描かれており、大人目線ではしんのすけの子どもっぽさはなかなかリアルで、実際の育児に比べればまだマシと思える所もあります。
映画版・劇場版では、野原家の非日常をメインに扱っており、親子の絆が強く、世界を救う規模の展開になったり、日本、かすかべの街を救う規模で大活躍したりする内容が多いです。
しんのすけやシロだけでなく、ひろしもみさえも大活躍し、初めて出会う人達と協力し、信頼関係を築き、仲良くなりながら互いを尊敬し、守りあった末に互いの暮らしに戻っていく展開がほとんどです。
映画ではパロディ・コメディ要素も多く、映画好きにとっても分かりやすい要素が多いです。
映画では社会風刺、皮肉、社会的課題を扱うことも多く、SF要素、コメディ要素、子ども向けなホラー要素をおもしろおかしく扱うことも多いのが特徴です。
TVアニメでは扱いきれない大きなテーマに触れていることもあるため、親子で見るのにぴったりなものから、大人がまじめに考えながら見るのにもおすすめな作品もあります。
映画「クレヨンしんちゃん」公開順タイトル一覧
映画「クレヨンしんちゃん」の公開順タイトルを一覧にまとめました。
1993年に公開されてからほぼ毎年公開されてきた映画「クレヨンしんちゃん」シリーズは、サブタイトルで「嵐を呼ぶ」や「伝説を呼ぶ」など特徴的なタイトルになったこともありましたが、基本的にはタイトルだけでだいたいの登場人物やテーマが分かるようになっています。
抽象的な表現はあまりなく、下ネタを含めて直接的な表現が作品内にもタイトルにも採用されています。
- アクション仮面VSハイグレ魔王(1993年)
- ブリブリ王国の秘宝(1994年)
- 雲黒斎の野望(1995年)
- ヘンダーランドの大冒険(1996年)
- 暗黒タマタマ大追跡(1997年)
- 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(1998年)
- 爆発!温泉わくわく大決戦(1999年)
- 嵐を呼ぶジャングル(2000年)
- 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年)
- 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年)
- 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード(2003年)
- 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ(2004年)
- 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃(2005年)
- 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!(2006年)
- 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!(2007年)
- ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者(2008年)
- オタケベ! カスカベ野生王国(2009年)
- 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁(2010年)
- 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦(2011年)
- 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス(2012年)
- バカうまっ! B級グルメサバイバル!!(2013年)
- ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年)
- オラの引越し物語~サボテン大襲撃~(2015年)
- 爆睡!ユメミーワールド大突撃(2016年)
- 襲来!!宇宙人シリリ(2017年)
- 爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~(2018年)
- 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~(2019年)
- 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(2020年)
- 謎メキ!花の天カス学園(2021年)
- もののけニンジャ珍風伝(2022年)
- しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~(2023年)
- オラたちの恐竜日記(2024年)
- 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ(2025年)
2025年夏公開予定の「超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」は劇場映画32作目となる最新作です。
2022年の「もののけニンジャ珍風伝」は30作目、2024年の「オラたちの恐竜日記」は31作目とされており、「しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~」は、劇場公開はされましたが、3DCGアニメーション映画としてシリーズのナンバリングには含まれていない様子です。
3DCGの「しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~」についてはメインタイトルが「クレヨンしんちゃん THE MOVIE」となっており、「映画クレヨンしんちゃん」というシリーズとは別物扱いとなっていると考えられます。
2Dアニメは2025年で32作品公開されており、劇場版10周年作品は「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」、劇場版20周年作品は「嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス」、劇場版30周年作品は「もののけニンジャ珍風伝」です。
感動・泣ける!クレヨンしんちゃんの映画をまとめて紹介
ここでは、映画「クレヨンしんちゃん」シリーズの中で特に泣ける作品と感動する作品を紹介します。
劇場版の「クレヨンしんちゃん」によくある感動的で泣ける作品、親子愛や家族の絆、友情を描いている作品の中でも特におすすめのタイトルをご紹介。
公開年は関係なく、騙されたと思ってぜひ一度見てみてください。
嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年)

戦国の世にタイムスリップした野原家が戦国合戦に参戦し、春日康綱(かすがやすつな)と廉姫(れんひめ)、そして、井尻又兵衛由俊(いじり・またべえ・よしとし)らとともに戦国の世を生き抜くストーリー。
ひょんなことから巻き込まれただけのしんのすけたちだが、しんのすけの時代にも残っている古文書にしんのすけの活躍もひっそりと記されており、しんのすけが生まれ育った時点で既に決められていた変えられない過去、仲良くなったことで歴史を変えてでも助けたいと思う仲間、共に戦った者の無念など、子どもよりも大人の心にぐっと響く展開があります。
コメディ要素は若干控えめですが、奇抜でぶっとんだアイデアを駆使して戦う様子やいつも通りのしんのすけのペースに振り回される所もあります。
野原家に優しくしてくれた人々をなんとか守りたいしんのすけたち、合戦の残酷さや不利な戦況、互いに背中を預けながら戦う様子や正々堂々とした戦いなども描かれ、「クレヨンしんちゃん」の映画であることを途中から忘れるほど前のめりになって見てしまい、応援もしたくなってしまう作品です。
時代考証や当時の様子はかなり真剣に作り込まれており、劇場版10周年作品でありながら、泣ける映画、時代劇として語るのに恥ずかしくない作品となっています。
また、メインの登場人物が戦いの中で「死」を迎える描写はかなり少なく、本作の特徴でもあります。キッズ向けというのもありますが、重要人物の最期を描くことで特に泣ける作品となっているとも言えます。
配信年 | 2002年 |
上映時間 | 95分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:藤原啓治 ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 ボーちゃん:佐藤智恵 マサオくん:一龍斎貞友 井尻又兵衛:屋良有作 廉姫:小林愛 |
スタッフ | 監督:原恵一 原作:臼井儀人 アニメーション制作:シンエイ動画 音楽:荒川敏行・浜口史郎 脚本:原恵一 演出:水島努 |
ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん(2014年)

自分とほぼ同じ意識・思想・個性を持ったロボットとーちゃん、本物の父親「ひろし」のどちらを選ぶか、また、偽物のロボットとーちゃん自身は自分を本物だと思っており、もちろん本物の父親も自分が本物であると自覚しているという難しいテーマを扱っています。
攻殻機動隊でいえば「電脳化」と「義体化」による自分のコピーがそれぞれ自分であることを主張し始めたら、その主張をどう認めるべきか、人間のクローンを作ること、意識をコピーすることの倫理的な問題と家族の絆が描かれています。
偽物でも本物でも父親として野原家を守ろうとする姿は変わらず、その心を偽物と言うのはあまりにも忍びなく、実際の言動で家族を守ろうとする本物、偽物の苦しいプライドを掛けた男の戦いのような要素もあります。
家庭の中で立場がない、仕事に忙しく家族と楽しく過ごす時間がない等不甲斐なく感じる父親の嘆きや、家族のために辛い中耐えて働いて稼いでいるのに蔑ろに扱われるという父親の悲しさなどもリアルに描写されており、ある意味で大人の男性からすれば共感で泣ける要素もあるでしょう。
また、偽物と本物で腕相撲勝負をするという男子っぽい勝負をするのも見どころの一つであり、自分を偽物と認めて引き下がるロボとーちゃんの背中にも男の姿を感じて泣けてしまう要素でしょう。
ひろしがメインとなっている映画でありながら、家族愛、絆、男としてのプライド、父親としての威厳など男らしい自分、そして、妻であるみさえにはきちんとすべてが分かっているという夫婦愛、親子愛なども扱われており、泣ける感動要素の多いストーリーです。
配信年 | 2014年 |
上映時間 | 96分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 ひろし/ロボひろし:藤原啓治 みさえ:ならはしみき ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 |
スタッフ | 監督:高橋渉 原作:臼井儀人 音楽:荒川敏行・宮崎慎二 脚本:中島かずき 演出:池端たかし |
嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ(2004年)

かすかべ防衛隊と野原一家が映画の中に吸い込まれて、西部劇の世界から仲間を救い出すというストーリーで、泣ける様子は仲間との友情、しんのすけのおそらく本気の恋、親子の絆や愛情にも触れています。
映画の中に入ってしまうというストーリーを映画の中でやっているのもおもしろい展開ですが、シリアスな要素として西部劇映画の中にいると過去の記憶を失って、その世界の一員として生きようとしてしまうという恐ろしい所があり、現実世界での神隠しや失踪につながる脅威でもあります。
映画の中でそれぞれ新しい暮らしや仕事を与えられて、段々と過去の暮らしよりも映画の中の生き方のほうが満足かもしれないと思い始めてしまうのは、ある意味で理想的なVR世界にいるかのようでありながら、本当の自分とは何なのかを考えさせられる要素です。
特に今回はかすかべ防衛隊の仲間や家族がまるごと囚われているため、他の人間関係よりも親密な者と一緒にいるということもあり、みさえやしんのすけたちの決心が揺らぐシーンが多いです。
しんのすけの恋する相手は大人のお姉さんであることが多かったですが、本作では14歳ほどのかなり若い女性に恋をしています。
成人した大人の女性ではなく、5歳のしんのすけからすると割と年齢の近い年上の女性に心を奪われており、おふざけ混じりではないガチ恋の様子も見られます。
それを、映画は映画と割り切って自分の暮らしに戻っていく様子は、映画を見ている我々視聴者にも重なる所があり、かなり深いテーマを扱っているとも言えます。
ドラマ「ウエストワールド」のようにリアルなシミュレーション空間でなりたい自分を演じ続けられる状況と現実の世界の乖離、のめり込んでいって本当の自分を失いそうになる所もパロディかオマージュか似ている問題に切り込んでいると考えられます。
もはや「クレヨンしんちゃん」の映画と言ってよいのか怪しいくらいに難しいテーマに触れており、笑える要素もありますが子ども向けとは言い切れず、感動的で考えさせられる映画として見るのがおすすめです。
配信年 | 2004年 |
上映時間 | 97分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:藤原啓治 ひまわり:こおろぎさとみ 風間くん/シロ:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 つばき:斎藤彩夏 マイク:村松康雄 オケガワ:長嶝高士 |
スタッフ | 監督:水島努 原作:臼井儀人 アニメーション制作:シンエイ動画 音楽:荒川敏行・宮崎慎二 脚本:水島努 |
嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!(2007年)

笑える要素と泣ける要素が絶妙に絡み合っている作品で、ツッコミどころも多く、野原家の愛犬「シロ」が主役と言っても良い作品です。
飼い主であるしんのすけを守ろうとしたシロ、シロのトラブルを解決しようとするしんのすけ、自分と世界中の人を犠牲にしてでもシロを守ろうとするしんのすけの一途で純粋で熱い気持ちはとても感動的です。
感動的なストーリーとは言え、「ケツだけ星人」の特殊な爆弾が、愛犬シロのおしりにハマって抜けなくなるというちょっぴり情けないとばっちりが原因で世界を危機に陥れることになっており、「UNTI(ウンツィ|正式名称:Unidentified Nature Team Inspection)」という秘密の組織名のだささなども合わさってコメディであることを思い出させてくれます。
犬が絡むストーリーなのもあって泣ける要素が多く、敵だと思っていたキャラクターのおかげで命拾いしたり、味方だと思った組織の人間が実質悪役のような行動をしたりするため、しんのすけにとっては自分と家族以外の全ての大人が敵だと思えるほど危機的状況でなんとかシロを守り抜き、無事生還したシーンはまさにハッピーエンドでした。
配信年 | 2007年 |
上映時間 | 102分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:藤原啓治 ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 ケツだけ艦長/アクション 仮面:玄田哲章 |
スタッフ | 監督:ムトウユージ 原作:臼井儀人 音楽:若草恵・荒川敏行・丸尾稔 脚本:やすみ哲夫 演出:石田暢 |
嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年)

大人たちが懐かしさや理想の自分・暮らしに釣られて作中の「20世紀博」ビデオ撮影の影響で消えていってしまい、まるで世紀末のように電気やインフラが失われていく様子は、子どもにとっては言葉にできない恐怖を感じるでしょう。
また、大人がいないことで自由にできることもあれば、大人がいないと何もできないことも実感し、さまざまな学びがあったであろう作品です。
かすかべ防衛隊が実質大勢の命を救ったとも言えるタイトルで、まさしく防衛隊が如き活躍が見られます。
大人たちは懐かしいあの頃に囚われてしまって記憶さえも失っている状態でしたが、ひろしとみさえはひろしの足の臭さで記憶を取り戻し、しんのすけのことも思い出します。
自分の親が自分のことを忘れている絶望と悲しさ、足の臭さで記憶を取り戻すしょうもなさなどがあり、泣ける要素と笑える要素がバランスよく演出されています。
野原家が協力し、しんのすけはボロボロになりながらも頂上を目指す様子は、拳を強く握り、声を出して応援したくなるほどのシーンで、ひろし、みさえ、ひまわり、シロが順番にしんのすけに頂上へのバトンを渡していく様子もとても感動的です。
誰もが過去の栄光や憧れ、理想に囚われて生きている中、5歳のしんのすけや野原家が精いっぱい前に進んでいる姿を見せて作中の人々の心を変える様子は現代社会への皮肉・風刺にもなっていますが、理想的な自分を手に入れたいと強く願っている大人たちの気持ちも多くの視聴者が理解できるでしょう。
共感しやすいテーマとストーリーなため、初めて見る「映画クレヨンしんちゃん」としてもおすすめです。
配信年 | 2001年 |
上映時間 | 90分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:藤原啓治ひまわり:こおろぎさとみ 風間くん/シロ:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 |
スタッフ | 監督:原恵一 原作:臼井儀人 アニメーション制作:シンエイ動画 音楽:荒川敏行・浜口史郎 脚本:原恵一 演出:水島努 |
激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(2020年)

人々の落書きをエネルギーにして存続している「ラクガキングダム」というファンタジー要素、しんのすけの落書き、さまざまな現実の子どもたちが描いた落書きが作中に登場し、その色合いや思い思いの絵を見ることになるという特徴的な作品でもあります。
線の細さ・太さ、色の使い方など1つとして同じものがない落書きが大量に登場するのも魅力的で、とても手の込んだ作品で、かつ、映画という形で子どもたちの描いた絵が残るのはそれだけで高い価値がある芸術と言えるでしょう。
冒頭から展開が早くぶっとんだ内容になっており、映画「スター・ウォーズ」や「インディペンデンス・デイ」でも見かけたようなスピーディーな春日部侵攻、ペラペラになったしんのすけとその仲間たちが富士山近くから春日部を目指してひたすら旅をする流れを描くことで、旅と仲間、しんのすけの成長や新たな発見、友情などを感じ取れる内容になっていました。
相変わらず「ぶりぶりざえもん」は敵だか味方だか分かりにくい挙動で、しんのすけたちをタイミングよく助けたり、急に逃げてしまったりと何を考えているか予測がつかず、頼るにも頼れない微妙な距離感を保ちながらも結局は助けてくれるというキャラクターでした。
「ほぼ4人の勇者」というのは、実際には「勇者」が5人いるからです。しんのすけ、ブリーフ、ニセななこ、ぶりぶりざえもん、ユウマの5人が勇者ですが、このうち「ブリーフ・ニセななこ・ぶりぶりざえもん」は落書きなので消えてしまい、ユウマも最後には別れることになります。
しんのすけからすれば自分以外の4人が勇者、ユウマからすれば他の4人が勇者であるため、見方が異なれば勇者である4人が変わるという意味合いも含まれます。
配信年 | 2020年 |
上映時間 | 103分 |
キャスト | しんのすけ:小林由美子 みさえ:ならはしみき ひろし:森川智之 ひまわり:こおろぎさとみ ぶりぶりざえもん:神谷浩史 リンゴ/イチゴ/メロン:りんごちゃん 防衛大臣:山田裕貴 ラクガキングダムの姫:きゃりーぱみゅぱみゅ ブリーフ:冨永みーな ニセななこ:伊藤静 ユウマ:黒沢ともよ ラクガキング:中田譲治 |
スタッフ | 監督:京極尚彦 原作:臼井儀人 脚本:高田亮・京極尚彦 |
爆睡!ユメミーワールド大突撃(2016年)

寝ている時に思い通りの夢を見られるテクノロジー、夢に希望や期待を抱く人々、そして、悪夢に悩まされるようになるという展開で「クレヨンしんちゃん」を見慣れた人ならばなんとなくストーリーが予想できるでしょう。
悪夢を見てしまう娘サキを救うために、父親が多くの人々の楽しい夢で悪夢を薄めようとしており、娘サキのために手段を問わない父親の父らしさ、サキの事情を知ってサキを救おうとするしんのすけがなかなかかっこいい作品です。
母がおらず、悪夢を見続けるようになってしまって各地を転々とするサキ、心を病んでしまっているサキが、純粋でまっすぐなしんのすけと出会い、必死に助けようとする姿は感動的です。
かすかべ防衛隊や野原家が協力して、ユメミーワールドがなくてもサキの夢に入って救おうとするシーン、サキが初めてできた友だちと言える存在を守るために自らを犠牲にユメミーワールドを破壊するシーンなど泣けるフラグ満載のシーンも多く、じわじわと涙が出てきてしまう展開もあります。
最初は険悪でツンケンしていたサキとネネ、しんのすけたちが次第に仲良くなっていき、心を許し、サキの抱える闇を共に解決していく様子はまさしく友情としんのすけの純粋さのなせるわざでしょう。
しんのすけ本人は下心もなく、人助けのつもりもおそらくほとんどなく、ただサキが抱えていることを解決しようとしている所はなかなかイケメンですが、かっこよさと笑えてしまう所が絶妙に混ざっています。
主要メンバーがまんべんなく登場するため、映画「クレヨンしんちゃん」シリーズを見るのが初めての人に特におすすめできる作品です。
配信年 | 2016年 |
上映時間 | 96分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:藤原啓治 ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵貫 庭玉サキ:川田妙子 |
スタッフ | 監督:高橋渉 原作:臼井儀人 アニメーション制作:双葉社・シンエイ動画 音楽:荒川敏行・宮崎慎二 脚本:劇団ひとり・高橋渉 演出:三原三千夫・池端たかし |
謎メキ!花の天カス学園(2021年)

シリーズ初の学園もの、かつ、探偵もので、5歳の幼稚園児・しんのすけたちが1週間の体験入学で学園の怪事件を解決していくストーリーです。
青春、学園、ツッパリなどちょっと昭和な雰囲気の学園ですが、最新のAI「オツムン」が登場するなど近未来SF要素も混ざっている、いつものどったんばったんコメディ系の作品です。
天カス学園への進学を希望している風間くんのやる気・積極性を見ると、しんのすけらの自由奔放な様子は確かに風間くんに同情する余地がありますが、まだ幼い風間くんもたったの1週間の体験入学では何もできないということを分かっておらず、園児なりに頑張っている姿、幼さを感じるシーンもあります。
本作の主人公と言っても良い2人風間くんはまじめで決まり事もしっかり守る優等生お兄さんという感じですが、しんのすけは自由奔放でおちゃらけており考えるよりも先に脊髄で反射的に動くような所もあり、お互いに無いものを持っているということもあり、友情やあこがれ以上の何かが2人の関係を深めているようにも感じます。
進学の悩み、友だちと一緒にいたいという願いは幼稚園、小学校、中学、高校と多くの人が共感できることで、感動なしには見られない作品となっています。
本作に登場するサスガとチシオの関係、しんのすけたちよりはちょっとお兄さん・お姉さんとしての学園生活・勉学・恋愛などにも触れられており、しんのすけたちにとっての将来の学生像や学園へのイメージに大きな影響を与えたことでしょう。
サスガとチシオ、しんのすけと風間くんというダブル主役な要素もある作品です。
配信年 | 2021年 |
上映時間 | 104分 |
キャスト | しんのすけ:小林由美子 みさえ:ならはしみき ひろし:森川智之 ひまわり:こおろぎさとみ アゲハ:仲里依紗天才 YouTuberフワちゃん:フワちゃん 給食袋:松尾駿 ヨーヨー:長田庄平 阿月チシオ:広橋涼 豆沢サスガ:村瀬歩 |
スタッフ | 監督:高橋渉 原作:臼井儀人 音楽:荒川敏行・大谷幸 脚本:うえのきみこ 演出:三浦陽・鈴木大司・三原三千夫 |
クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ(2017年)

泣ける要素は主に親子関係の愛情と絆で、育児にも厳しい「チチシリ」と言いつけを頑張って守るチチシリの子ども「シリリ」、しんのすけと25歳若返ってしまったひろしとみさえの深い絆がある親子関係が対照的に描かれています。
シリリの存在は最初厄介なトラブルメーカーのような感じですが、普段のしんのすけに比べればかわいいもので子どもらしい所はしんのすけと一緒です。
ひろしとみさえを子どもにしてしまったシリリとしんのすけがだんだんと和解して仲良くなっていく様子も感動的で、テレビアニメ版の日常感からかけ離れた宇宙を股にかけた非日常感も演出されているため親子で一緒に見ていても楽しめる作品です。
大人を泣かせようとする要素はあまりないですが、しっかりとギャグ要素、ネタ要素、パロディ、シリアスなシーンも用意されており、ジェットコースターのような展開があるのはいつも通りとなっています。
シリリの父親の毒親っぽさが印象的で、毒親とはこういうものという定義を子どもたちに気づかせるようなきっかけにもなっています。
一部の子どもにはシリリの気持ちがよく分かり、親子の絆がしっかりある子どもにとってはしんのすけの立場もそこそこ理解できるでしょう。
親にとっては自身の育児や生活、子どもとのふれあい方を見直すきっかけにもなるかもしれない要素があり、子育て、子どもとの向き合い方で思い通りになっていない事がある人は是非見てみてほしいタイトルです。
配信年 | 2017年 |
上映時間 | 102分 |
キャスト | しんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:森川智之 ひまわり:こおろぎさとみ シロ/風間くん:真柴摩利 ネネちゃん:林玉緒 マサオくん:一龍斎貞友 ボーちゃん:佐藤智恵 シリリ:沢城みゆき |
スタッフ | 監督:橋本昌和 原作:臼井儀人 アニメーション制作:双葉社・シンエイ動画 音楽:荒川敏行・大谷幸 脚本:橋本昌和 演出:藤井康晶・鈴木大司・山地光人 |
クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険(1996年)

泣ける要素、笑いすぎて涙が出てくる要素、ツッコミが追いつかない要素など「クレヨンしんちゃん」の映画としてこれほどおすすめできる作品は他にないかもしれません。
登場人物もほぼテレビアニメ版のオールスターが登場しかすかべ防衛隊も野原家も関わり、インターネット上でミームになってしまった双子のオカマ兄弟「オカマ魔女マカオとジョマ」が登場するのも本作です。
クレヨンしんちゃんの原作者「臼井儀人」氏が最後に手掛けた劇場版ということもあり、ファンにとっては趣深く、重い意味のある作品でもあります。
ちょうど同じ時代の雰囲気を投影しており、平成初期、昭和が終わって少しパッとしない時代を反映している部分もあり、子ども心からすれば違和感はあまりないかもしれませんが、なんとなく薄暗く、仄暗いイメージを持つ人もいるかもしれません。
テーマパーク「ヘンダーランド」に囚われた「メモリ・ミモリ姫」を救うためにしんのすけが脱線しながら大活躍する展開で、お姉さんには興味があるが他人のことには興味がないというドライなしんのすけ、ひろしとみさえを助けるためであれば世界征服を食い止めることも厭わないという幼稚園児っぽさが垣間見える所もありました。
しんのすけの忠告を聞かない大人たち、幼稚園児に助けを求める大人など、大人のダメな所も明確に描かれており、大人としては学ぶことも多いでしょう。
お姫様と王子様の恋物語、しんのすけと野原家の家族の絆を深める事件、ヘンダーランドのオカマ兄弟を魔女として悪役にしている構成はディズニー映画にもありそうな感じですが、しんのすけがいることでコメディやパロディ要素がかなり強くなっています。
あれこれ意味を深読みせずに、頭を空っぽにして見るべき作品で大人も子どもも楽しめる「クレヨンしんちゃん」映画です。
配信年 | 1996年 |
上映時間 | 97分 |
キャスト | のはらしんのすけ:矢島晶子 みさえ:ならはしみき ひろし:藤原啓治 ジョマ:田中秀幸 マカオ:大塚芳忠 ス・ノーマン・パー:古川登志夫 クレイ・G・マッド:辻親八 トッペマ・アペット、メモリ・ミモリ姫:渕崎ゆり子 ゴーマン王子:保志総一朗 |
スタッフ | 監督:本郷みつる 原作:臼井儀人 アニメーション制作:シンエイ動画 音楽:荒川敏行・宮崎慎二 脚本:本郷みつる・原恵一 演出:原恵一 |
「クレヨンしんちゃん」に登場するキャラクター紹介
野原しんのすけ
「クレヨンしんちゃん」の主役、春日部のふたば幼稚園に通う5歳の男の子でマイペースな性格。5歳のありのままの子どもの姿が再現されており、まだ善悪の判断がついておらず、下ネタも大人のお姉さんも大好きで自由奔放。映画「クレヨンしんちゃん」においては宇宙や地球を救うほどの活躍をしており、家族の絆や友情を大切にする少年として知られてもいます。あまり物怖じしない性格で怖いものなし、5歳の少年らしい行動力があり、強敵や悪役に対しても恐れず立ち向かうことも多いです。
野原家(みさえ・ひろし・ひまわり)
野原ひろし35歳、野原みさえ29歳、まだ赤ちゃんのひまわりは0歳で歩かずにハイハイしている様子から1歳にはなっていないと考えられます。テレビアニメ版では5歳の男の子・しんのすけの育児に振り回されるリアルな父親・母親が描かれており、仕事から帰ってきて足が臭いひろし、しんのすけの行動を叱るみさえなど、ごく一般的な家庭が描かれています。劇場版ではしんのすけとともに地球や宇宙を守ったり、事件に巻き込まれたりすることも多く親としての実力以上の力を発揮してしんのすけやシロ、ひまわりを救うついでに世界も救ってしまうなど、「クレヨンしんちゃん」の主役と言える存在です。
シロ
野原家の愛犬で、全身白色なため「シロ」と呼ばれており、番犬として期待されることもあれば、おつかいのお手伝いに行くこともある賢い雑種犬です。実世界であれば精神年齢や知能はしんのすけとさほど変わりないと考えられ、しんのすけやひまわりのお世話をすることもあります。5歳のしんのすけが抱きかかえられるくらいの小型犬で、従順で素直、お利口さんでふわふわで真っ白な毛が特徴でもある野原家の縁の下の力持ち的存在。
風間トオル
しんのすけと同じ「ふたば幼稚園」に通う5歳、しんのすけのお友達で、しんのすけとは性格が正反対と言ってもよく、親の教育熱心な所もあり、頭脳明晰でルールを守る学級委員長タイプで、堅実、まじめな子です。その分、決まりやルールを守ることに固執しがちなこともあり、自由奔放なしんのすけに憧れや尊敬の念を抱いているかのような様子を見せることもあります。かすかべ防衛隊の一員としても活躍し、劇場版にも登場することの多い準レギュラーです。
桜田ネネ
しんのすけと同じ「ふたば幼稚園」に通う5歳、しんのすけのお友達で、かすかべ防衛隊唯一の女の子であり、5歳らしくおままごとを楽しんだり、しんのすけたちに強気で対応して翻弄するような姿もあります。テレビアニメ版では泣き虫キャラだったこともありますが、2025年時点ではかなり強い女の子でガキ大将的な性格にもなっています。しんのすけ、マサオ、トオルにボーちゃんらと一緒に、かすかべ防衛隊として地球や宇宙を救うような経験をしているため、姉御肌になって男子たちをまとめ上げるほどの力量を身につけたのは必然とも言えるでしょう。
佐藤マサオ
しんのすけと同じ「ふたば幼稚園」に通う5歳、しんのすけのお友達で、かすかべ防衛隊の中ではバランス型、一番まともで常識人な所があり、怖がりだったり、泣き虫だったりする所はありますが、そもそも5歳なのでしんのすけらのぶっ飛んだ行動力についていけないのが普通で、現場ではよく頑張っているが若干不遇な扱いを受けることもあります。丸坊主でいじられキャラ的な所がありますが、いじめられているわけではなく、しんのすけともトオルともおそらく仲が良く、ネネちゃんに怯えることはありますが幼稚園児らしい人付き合いをしている様子が描かれています。
ボーちゃん
しんのすけと同じ「ふたば幼稚園」に通う5歳、しんのすけのお友達で、謎多き少年。いつも鼻水が垂れていて、その名の通りいつもボーっとしていますが常識的な考えを持っている男の子。家族構成や本名は不明ですが、しんのすけやトオルよりも身体的・知能的にも優れている瞬間があり、ぼーっとしているというよりは全てを悟って達観しているような様子もあります。感情的になることがほとんどなく、大人を相手にしてもビビらない様子もあります。
組長先生
ふたば幼稚園の園長先生で、本名は高倉文太、その見た目がヤクザの組長っぽいことからしんのすけや視聴者からは「組長先生」と呼ばれる事が多いですが、作中では園長先生と呼ばれており、奥様が副園長を務めています。見た目に反しておおらかで穏やか、何事もやさしく諭してくれるような先生ですが、怒る時はちゃんと怒る頼りになる先生です。
※漫画ではアクション幼稚園の園長。アニメでは幼稚園の名前が「ふたば幼稚園」となっています。
まつざか先生
いじられキャラでありながら、大怪獣のような幼稚園児たちをまとめて、楽しく過ごせるように努力し奮闘するやさしい先生。幼稚園にいる少し厳しめの先生という印象ですが、年齢相応のリアルな悩みを抱えており、その描写や扱いはなかなかリアルです。よしなが先生とはライバル的な関係にありますが、喧嘩友だちを公言するなど仲が良いのか悪いのか微妙ながら良好な関係。
よしなが先生
普段は優しく明るい性格ですが、言うことを聞かず大暴れする幼稚園児を前に狂犬のごとく性格をあらわにすることもあります。育児経験者ならばほとんどの人が共感できるであろう点が多く、子どもが大人をイライラさせてしまう所などを包み隠さず描いており、園児たちをまとめあげるだけの実力があります。見た目はきれいでかわいくやさしい女性といった感じですが、まつざか先生とバトルしたり、しんのすけたちをまとめあげる力があり、決して弱いキャラではありません。
上尾先生
先生陣からも園児たちからも一目置かれている存在でありながら、隠れ美人、シャイでド近眼、黒磯SPと両思い関係にあります。当初はサブキャラでしたが、今では準レギュラーとして幼稚園で活躍しています。動物、ゲテモノが好きな所もあるようで、かなり個性的な人物です。
竜子・お銀・マリー
ヤンキーグループ「埼玉紅さそり隊」の3人で、ふかづめ竜子は17歳のグループリーダー。魚の目お銀はバツ印が書かれたマスクを付けている長身。ふきでものマリーはふくよかな体型で、若干影が薄く、しんのすけとはそこそこ仲良しな様子もあります。5歳のしんのすけに邪魔されることもありますが、5歳のしんのすけをスケバンなりにかわいがっているのか、普段は3人組の「埼玉紅さそり隊」にしんのすけを加えた4人の「埼玉紅さそり隊」として活動する様子もあります。それぞれスケバンをアイデンティティにしていますが、家庭事情などに負けないように頑張って比較的まじめに生きている学生たちです。
ななこおねえさん(ななこおねいさん)
20歳の保育士志望の大学生、5歳のしんのすけに好かれており、優しく落ち着いた性格で料理も上手、超美人で相撲好きであることが知られています。テレビアニメ版にも劇場版にもそこまでたくさんは出てこないですが、そこまでしんのすけと関わりが深いわけでもなくサブキャラ扱いです。
「クレヨンしんちゃん」の印象的で強烈なキャラクター厳選紹介
マカオとジョマ
劇場版シリーズ4作目「ヘンダーランドの大冒険」に登場した悪役で黒幕、双子のオカマ兄弟でバレエのレオタードを来たような姿で登場し、しんのすけやみさえ、ひろしらを追い詰めようとするシーンが印象的です。
マカオとジョマの心臓とも言えるトランプを、しんのすけが頂上に運ぶシーンはネットミーム(マカオとジョマ構文)にもなっており、おかしな動作で階段を駆け上がりしんのすけを追いかける様子だけは知っている人も多いのではないでしょうか。
セリフとしては
「なんですってー!?」
「待ちなさーい!」
「あの人、~~するつもりよ!」
「そんなの許さないわ!」
という話し方をオマージュしたネタやSNS投稿がバズっていることも多く、「クレヨンしんちゃん」の映画好き、ファンのみならず、作品を全編見たことのないネットの人々にも知られている作品であり、キャラクターです。
ス・ノーマン
劇場版シリーズ4作目「ヘンダーランドの大冒険」に登場した雪だるまの悪党のような存在で、中身は姿を変えられ操られてしまった王子で、所々にその所作が表れていることもありました。最終的にはメモリ・ミモリ姫と結ばれることになりますが、シリーズ屈指の口の悪さ、言葉遣いのひどさでも有名です。
クレヨンしんちゃんシリーズを見たことがない人でも、なんとなく見かけた記憶がある人が多く、このキャラクターの名前を知らなくても「クレヨンしんちゃん」の作品に出てくるキャラクターということだけは知っているというケースもあります。映画だけでなく、スペシャル版、テレビアニメ版でも登場した地味に人気があるキャラクターです。
ぶりぶりざえもん
ブタのような顔つき、忍者や侍のような風貌・出で立ちでヒーロー(有料)を自称するキャラクター。弱い者の味方ではなく、強い者の味方であることを公言しており、性格はしんのすけに似ている所もありますが、臆病者のくせにプライドだけは高いというこじらせたキャラクターで地味に厄介な存在です。現実世界でも強い者にはこびへつらい、プライドはあってもさほど強くもなく、臆病でふらふらしているような人は多く、そういった人物の存在を風刺したようなキャラクターです。
下ネタ好きですぐに寝返り、誰でも裏切り、戦わない選択肢も当たり前のように選び、救い料「いちおくまんえん」を請求してくるヒーローとは思えない存在ながら、その性質を理解しているしんのすけはぶりぶりざえもんをなんだかんだうまく扱って窮地を乗り切っています。
貫庭玉サキ
映画「爆睡!ユメミーワールド大突撃」に登場したヒロイン的存在で、当初は横暴・横柄・高圧的・冷淡・態度がでかいなど明らかに歪んだ性格でしたが、それがいろんな感情や過去の裏返しであることが分かると、とたんにかわいらしくなり、しんのすけもサキを救うために奮闘することになります。
子どもを襲う自責の念、大好きだった母親に会えなくなったのは自分のせいだという現実が悪夢を生み出して自分を苦しめ続けており、同情の余地が十分にあり、幼いなりにも自分を守ろうとし、母親のように人を傷つけないように他人を自分に近づけないようにすることで自身への贖罪としているような様子があるのも泣けてしまうポイントです。
筋肉
劇場版シリーズ6作目「クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦」に登場したスーツの筋骨隆々の男で、野原家のトイレを巡ってしょうもない攻防を繰り広げた男。YouTubeショート、TikTokなどでも時折ネタにされるほど有名なキャラクターで、SML(Seigino Mikata Love)のエージェントの一人。
みさえに下剤を飲まされて脅される上に、浮気が原因で離婚しているクズ男といった特徴があり、作中での扱いもかなりひどい感じですが、インパクトのあるキャラクターで映画「MIB」エージェントのような様子も描かれています。
アミーゴスズキ
生物学の権威でありながら踊りのサンバを世界に広げようとしており、「コンニャクローン」を使って人々のクローンを生み出し混乱を巻き起こした人物です。女のボス「アミーガスズキ」に変装するのが印象的で、おじさんがナイスバディな「アミーガスズキ」になるというぶっとんだ設定もあり「アミーゴスズキ」よりも「「アミーガスズキ」」の方が記憶に残っている人もいるかもしれません。
オカマとはまた少し異なり、「コンニャクローン」で女装して「アミーガスズキ」になるだけで、中身の心は変わっていないため、実質男であるという独特なキャラクターです。何かを恨んでいるわけでも世の中が嫌になったわけでもなく、美容と健康を追い求めた結果、狂ってしまったマッドサイエンティストです。