東京ギャング対香港ギャング

香港に麻薬取引に向かった大岡組の北原は、馴染みの取引先・竜との値段交渉に決裂し、新興勢力の毛の配下・チャンと取引する。約束の薬を手にした北原は執拗な竜の狙撃にあい、来日する中国歌舞伎のスター・李に薬の包みを預けて息絶えてしまう。

「東京ギャング対香港ギャング」は、香港、マカオ、東京を舞台に、3000発の弾丸を巡る壮絶な戦いを描いた作品です。最後に生き残るのは誰なのか、その結末に息を呑むことでしょう。主演の高倉健は広東語を自在に操り、鶴田浩二は汚れ役を見事に演じ、丹波哲郎の圧倒的な貫禄も見どころの一つです。また、返還前の香港の異様な熱気を記録したフィルムとしても貴重な作品と言えます。