ドラマ『失踪人捜索班』小泉孝太郎が明かす、町田啓太への信頼感。「爽やかで熱量があって、弟のよう」

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4月スタートのテレ東系新ドラマ『失踪人捜索班 消えた真実』に出演する俳優・小泉孝太郎さん。演じるのは、失踪した妻を追う元刑事・城崎(町田啓太)のバディであり、現役の警視庁捜査一課の刑事・笹塚役です。

2人は、WOWOWドラマ『フィクサー』での共演をきっかけに、今回のオリジナル作品で再びタッグを組むことに。撮影現場でのエピソードや、小泉さんの役への思い、人柄に迫りました。

ドラマ9『失踪人捜索班 消えた真実』作品紹介

「日本の年間行方不明者数、約80,000人。だが、警察はその全てを捜査するわけではない―。」

 人知れず、姿を消してしまった失踪者たちの行方を追う元警視庁捜査一課の刑事・城崎達彦。彼は、自身が立ち上げた民間の失踪人捜索チームに個性豊かな各分野のプロフェッショナルを集め、予測できない独自の方法で失踪者たちを捜し出していきます。城崎の真の目的は“消えた妻”の行方を追うこと―。本作は、警察が捜査しない失踪人、そして“最愛の妻”を捜し出すため、城崎が捜索班のメンバーたちと奔走する姿を描く、完全オリジナル脚本のノンストップ・エンターテインメント。

 「その人は、なぜ姿を消したのか…?」どこにも属さず、誰にも縛られていないからこそできる大胆な捜査によって、“失踪人捜索班”のメンバーはやがて警察をも巻き込む大きな闇に足を踏み入れていきます。

主人公で捜索班のリーダー・城崎達彦(しろさきたつひこ)には町田啓太。捜査一課時代の城崎のバディであり、警察を辞職した城崎にとって一番の協力者である刑事・笹塚晋平(ささづかしんぺい)を小泉孝太郎が演じます。

2025年4月11日(金)から、ドラマ9「失踪人捜索班 消えた真実」(テレ東系・毎週金曜夜9時~ ※初回15分拡大)放送開始。

※ドラマ9『失踪人捜索班 消えた真実』公式サイトより引用。

失踪人捜索班 消えた真実
警視庁捜査一課の刑事・城崎達彦(町田啓太)は、相棒の笹塚晋平(小泉孝太郎)とともに、検挙率No.1のバディとして活躍していた。しかしある日、城崎の最愛の妻・恵子が突然失踪。続けて恵子の先輩である...

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「町田くんと再び共演できると聞き、二つ返事でOKしました」

-いよいよ4月から新ドラマ『失踪人捜索班 消えた真実』が始まりますね。今回、WOWOWの名プロデューサーである青木泰憲さんが、ドラマ「フィクサー」に出演された町田さんと小泉さんのコンビでドラマを作りたいと、テレビ東京にお話を持ちかけられたとか。それってすごく名誉なことですよね?

小泉孝太郎さん(以下、小泉): はい、ものすごく光栄でしたね。

プロデューサーの青木さんとは、僕が30代でWOWOWの社会派の作品に出演させていただいて以来のご縁。素敵なドラマにたくさん出させていただきました。僕の中で青木さんの存在は本当に大きいんですよ。

町田くんとは唐沢寿明さん主演のWOWOWオリジナルドラマ『フィクサー』(2023)で初めてお会いしました。『フィクサー』での僕と町田くんとのシーンは、視聴者の方もほっと一息つける場面だったと思います。僕自身、町田くんとコーヒーを飲みながら捜査状況を話すシーンは、鮮明に印象に残っています。

町田くんはとても清々しくて、気持ちの良い青年です。「また何かの作品でご一緒したいな」と思っていた矢先に、青木さんから今回のお話をいただいて…。青木さんという存在、そして主演が町田くん。もうストーリーと関係なく「ぜひお願いします」って答えていました。

-今回の作品では、町田さんと小泉さんはどのような関係なのでしょうか?

小泉: 僕は笹塚という警視庁捜査一課の刑事。町田くんは信頼する僕の元部下という関係です。

町田くん演じる城崎は、今は刑事ではなく、失踪人捜索班という民間のチームにいますが、その肩書きや立場が変わっても、笹塚とは心でつながっている。“2人のバディ感”が丁寧に描かれているし、町田くんとのシーンは、演じていてとても気持ちいいんですね。

撮影は半分くらい進みましたが、「これは面白いドラマになるな」という確信があります。

シリアスではありつつ、コミカルな時はコミカルで、刑事ものと探偵ものが合わさったような面白さを感じています。

-小泉さんから見た町田さんの魅力を教えてください。

小泉: 町田くんは根がいいんでしょうね。きっと子どもの頃から素直な子で、人に対しても優しくてピースフルだったんじゃないかな。なんとなく、鈴木亮平くんと重なりますね。鈴木亮平くんも何度もお会いしたい役者さんですし、町田くんも何度でも現場でお会いしたい。

町田君という人は、爽やかな風が吹いているようで、まっすぐで、熱量も持っている。本当に気持ちのいい存在です。

「よっ!ミスター・テレ東!」と片桐仁さんに褒められた

-撮影の現場で、印象に残ったエピソードはありますか。

小泉: 現場で町田くんと会ったときに「一緒に出演できてうれしいです!」って喜んでもらえたことも印象深いですが、面白かったのは共演者のひとりである片桐仁さん!

片桐さんとお会いしたのは、テレビ東京の連続ドラマ『病院の治しかた』(2021)以来、5年ぶりだったんですが、今回現場でお会いした瞬間、僕を見て片桐さんが「よっ! ミスター・テレ東!」って(笑)。ああ、そういうふうに見てくれているのかと思って、とても嬉しかったですね。

病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
東京の医大で研究に心血を注ぐ有原修平は、脳梗塞で父が倒れたことを機に、6年ぶりに帰郷する。そこで、看護部長の兵藤から、多額の負債を抱える病院の現状を聞かされる。さらに銀行による売却計画が進んでい...

「いいね、小泉くん。刑事役でテレ東出演、落ち着くよ」って言ってくれて。仁さん、多分バラエティを含めて、僕の出演作をいろいろ見てくれているんでしょうね。

「テレ東のいろんな番組に出ているね。いいじゃない、“ミスター・テレ東”感があって」って褒め言葉をいただきました(笑)。

-確かにテレビ東京に出ている小泉さん、すごく落ち着きます(笑)。小泉さんは刑事役にも定評がありますが、今回はどのように役作りをされていますか?

小泉:今回は役作りに凝るのではなく、どストレートな警視庁捜査一課の刑事をイメージして演じています。

警察組織の中で「自分の正しさとは何なのか」を考えながら、正義感があって、まっすぐな男。きっと視聴者の皆さんも、「この人が町田くんの上司だったら、町田くんも頼るだろうし、信頼できるだろうな」と思ってもらえると思います。

町田くんと2人のシーンは、良い空気感が流れる確信があったので、僕が長男で町田くんが次男のようなエッセンスを自分の中に持ちながら、町田くんにとってのお兄ちゃん的な存在でいようと意識しています。

-役を離れても、町田さんは弟のような存在ですか?

小泉: 正直、町田啓太くんという1人の俳優さんを見ていると、僕、不思議と自分の30代を振り返ることが結構多いんです。「僕もこういう頃があったな」と自分を重ね合わせて見てしまう時がありますね。

僕自身、30代で社会派の作品と出会えて、プロデューサーや監督から求められる部分も大きかった。町田くんは、僕が歩いてきた道を振り返らせてくれるような、そんな存在でもあるんですよね。

-撮影の合間に町田さんにアドバイスをされたりすることもありますか?

小泉: 2人で結構話しますね。

町田くんにとってすごく難しいのは、自分の奥さんが失踪してしまっていること。捜索班の雰囲気が明るかったり、コミカルな場面があっても、町田くん自身は無邪気に喜べないものを背負っているわけですよ。

そんな本音を、捜索班の仲間といるときにはなかなか出せなくて、僕といる時だけ心情を吐露してくれる。その辺のバランスについて、町田くんも素直に僕に相談してくれます。

「孝太郎さん、ここであまり笑ったり、アップテンポでやりすぎるとちょっと違いますよね?」って言ってくれるから、「僕もそう思うよ。町田くんは城崎として抱えているものがあるから、そのニュアンスでいいんじゃないかな」と伝えたり。

「テストではこうやったけど、本番は俺ももうちょっと『町田、しっかりしろ! そんなにネガティブになるな』っていう気持ちを込めて、感情を強めてセリフを言ってみるから、受け止めてみて」とか。

その都度いろいろ話し合って、細かいニュアンスのところまで話ができるので、すごくやりやすいです。

-私は今の段階でドラマのさわりしか知らないのですが、ストーリーはどんなふうに深まっていくのでしょう。

小泉: 城崎が失踪した奥さんを探すなかで物語が広がっていき、どんどん奥行きも深くなって進んでいきます。

ストーリーの流れは、一つの事件から中盤以降にかけて確実に変わっていく――。

奥さんを探し出すだけではなく、もっと奥にあるもの…。事件の背景にいる“誰か”の恐ろしさ、怖さが、大きな見どころになっていくと思います。

1週間単位で体調を管理し、体型をキープ。「成人式のスーツがまだ着られる」

-小泉さんは、作品を撮影する前に、ルーティーンや習慣などは決めているんですか?

小泉: ルーティーンは全くないです。むしろ作らないようにしています、僕は。

例えば、バラエティの収録をした後にドラマの現場に入ることもあるし、ホテルや旅館、新幹線の駅や空港に着いてから現場入りすることもある。

その都度、時間もシチュエーションも違うし、いろいろなパターンがあるじゃないですか。だからルーティーンはあえて全く作っていないですね。

-そういえば、小泉さんはゴルフが好きすぎて、朝ゴルフをしてから撮影に入るという話も聞いたことがありますが…。

小泉: それは今もです(笑)。この間も、撮影が終わった後にめちゃくちゃ寒かったけれど、ナイターゴルフに行きました。

-それは夜、ゴルフ練習場に行くということですか?

小泉: 僕は練習場には全く行かないんです。いつもコースを回るんです。

-じゃあ実際に、朝コースを回ってから昼から撮影、なんてことも?

小泉: もちろん、もちろん。コースを回った後に、「24時間テレビ」の収録に臨んだ時もありましたよ。

連続ドラマが入ってしまうと休みがなくなってしまうので、思いがけずスケジュールが空いたときには、パッとゴルフ場に行きます。もしこのインタビューの後に仕事が入っていなかったら、今日も確実に行ってますね(笑)。

-それはタフですね(笑)!小泉さんは今年46歳ですが、こうして見ていても、ずっとパワフルでスマート。どうやって健康を維持されているんでしょう?

小泉: 体調は、3年くらい前にちゃんとゴルフを再開してから、めちゃくちゃ良くなりましたね。30代の時よりもいいんじゃないかな。

20代は、めいっぱい時間を使って、仕事の後にお酒を朝まで飲んで、少し寝て仕事して。本当にフルパワーで楽しんでいました。

僕はショートスリーパーでもあるから、朝早い時も少し寝ればいい。まあ、長く寝る時はしっかり寝ますけれど。

そんな毎日にゴルフが加わって、今、ものすごく健康的に過ごせるようになりましたし、毎日が充実していますね。

-体型もシュッとしたまま、全然変わっていませんよね。

小泉: もちろん体型は意識していますよ。20代、30代、40代を通して、体重の変化には常に向き合ってきました。

「今は体重が落ちにくい時期だな」とか、「これを食べると体調がは悪くなるな」とか、「これを食べすぎると太るな」とか、自分の中に全部インプットされてるんです、僕。

-完璧に自己管理できているんですか…!

小泉: 20代の頃、“成人式のスーツを一生着られる体型でいよう”と心に誓ったんです。実際、あのときのスーツは今も入ります。

スタイリストさんにも言われますもん。「今までいろんな人を見てきたけど、孝太郎ちゃんくらいだよ、全く体型が変わらない人。これはすごいことだから頑張ってね」って。

僕の中ではそれは当たり前のこと。1日単位ではなく、1週間を1日のように見立てて、何を食べるかを計算しながら体型を維持しています。「今日あれ食べる、明日あれ食べる」ではなく、「1週間単位で食べるものを考える」ほうが、体型が維持しやすいんです。

-ストイックな姿勢、見習いたいです(笑)。

芸能人は天職。「楽しい仕事があって、ゴルフができて、本当に幸せです」

―小泉さんは俳優に加えて、MCの仕事も増え、お仕事の幅が広がっていますが、10年後、20年後、どんなふうに過ごされていたいと思っていますか?

小泉: “芸能人”でいたいですね。ただそれだけ。

もし明日から役者の仕事がなくなったら、僕はそれまでかと思うし、バラエティの仕事がなくなったら、「じゃあ次に芸能人としてできる仕事は何だろう?」と考えると思います。

4月からゴルフ番組が始まるのも嬉しいし、役者の現場に行けば「なんて役者って楽しいんだろう。この時間がずっと続けばいいな」と思う。

本当に、僕にとって芸能界の仕事は趣味というか、これ以上楽しいことがない!

-小泉さんも、町田さんに負けないほど爽やかです!

小泉: ありがとうございます。だから「夢や目標は何ですか?」って聞かれると、すごく難しくて。“芸能人”という、天職と思える仕事に出会っちゃったからね。

楽しい仕事があって、ゴルフができて。これ以上求めない自分がいるから…、だから今も独身なんでしょうね(笑)。まあ、これ以上の幸せを求めたら、何かバチが当たりそうだから(笑)。

小泉孝太郎(こいずみこうたろう)プロフィール

1978年7月10日生まれ、神奈川県出身。2002年『初体験』でドラマデビュー。以降、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022)をはじめ、『コールセンターの恋人』主演(朝日放送・2009)、『警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜』シリーズ主演(テレビ東京・2016~2024)、『病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜』主演(テレビ東京・2020)、『フィクサー』(WOWOW・2023)、映画『踊る大走査線』シリーズ、『七つの会議』など、数々の話題作に出演。俳優業のほか、『よじごじDays』(テレビ東京)や『モニタリング』(TBS)などバラエティのMCとしての仕事も多い。

【クレジット】
ヘアメイク 石川武
スタイリスト 伊里瑞稀

衣装協力
ジャケット¥49.500
シャツ¥27.500
パンツ¥25.300
ブランド全て BAKER STREET
※全て税込価格
SANYO, SHOKAI カスタマーサポート BAKER STREET
〒160-0003 
東京都新宿区四谷本町6-14
0120-340-460

取材:小澤彩
撮影:天倉悠喜

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