あらすじ
浅田政志は幼い頃にカメラ好きの父親からカメラを譲って貰ったことで、写真を撮ることが大好きになった。それは成長してからも変わらず、政志は写真の専門学校を卒業するが、写真家としては宙ぶらりんな状態になってしまう。そんな時、政志は父親の言葉から家族がなりたかった職業のコスプレをした写真を撮ることになり、その「家族写真」が写真界の芥川賞と言われる木村伊兵衛写真賞を受賞したことで、政志の写真家としての道が開き始めた。しかし、それからすぐに東日本大震災が起こり、被災地で家族を失った人々を見た政志は写真を撮る意味を見失ってしまう。