あらすじ
時は明治42年、福島県の由緒ある呉服店の長男として古山裕一は生まれる。店の跡取りとして育つも、学校ではいじめられっ子で何の取り柄もなかった。しかし、父が買ってきた蓄音機で音楽を聴いた時心を奪われ、自作の曲を担任の藤堂清晴に褒められたことで音楽の道に進むことを心で決める。一方、関内音は愛知県に生まれ歌手を目指していた。成長した裕一は幼馴染・村野鉄男の勧めで国際作曲コンクールに曲を応募すると、史上最年少で受賞。新聞で裕一のことを知った音と文通が始まる。家族の反対に合いながらも二人は結婚を決意し、東京で新生活をスタートさせる。