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あらすじ
川嶋碧(今井美樹)、35歳、独身。伝統あるファッションブランド『ディオン』でプレス担当という最前線の仕事についている。ファッション業界においてプレスといえば、そのブランドの顔である。毎シーズンに発表されるコレクションをいち早く着こなし、ファッションショーを取り仕切り、プロモーションを仕掛け、そのブランドを世の中に広めていく。しかし、彼女はその華やかさに憧れてこの世界に入ったわけではない。亡くなった母が大切にしていた一枚のシルクのブラウス。淡い生成りのシルクのそれは、限りなく美しくはかなく、しかし毅然として存在し、それを着た母は本当に素敵だった。何年経っても美しさを保ち続けたその母のブラウスから、碧は物を大切に語り継いでいくこと、洋服を着ることの楽しさと厳しさを学んだ。碧がこの仕事に就いたのはそういう理由があったのだ。だから、自分の仕事に誇りとこだわりをもっている。昨今の若い人達が訳も分からずブランド品を持ち歩く風潮は気に入らない。ブランドの本質を求めていきたいと思っている。時にはセレブリティばかりを優遇する会社の方針と衝突することもある。華やかな外見とは裏腹に女性の戦場とも言えるファッションブランドの世界。その舞台で今日も闘い続ける碧。そんな彼女の前にある日一人の男、神崎宗一朗(市川染五郎)が現れる。茶道の家元の一人息子で、将来は跡を継ぐことが決まっている宗一朗は、自分の人生を自らが切り開き、信念を持っている碧の生き方に次第に惹かれていく。そして、碧もまた、初めはただのお坊ちゃんだと思っていた宗一朗の内に、自分の運命を受け入れようとする強さがあることを知り、惹かれ始める。上司と部下という立場、10歳の年齢差、宗一朗の許嫁の存在。碧は 目の前に立ちふさがる新しい運命の扉をひとつひとつ開けていく・・・