あらすじ
大阪の南河内の貧しい家に生まれ育った9歳の竹井千代は、酒とかけ事ばかりで働かない父・テルヲと弟・ヨシヲの3人で暮らしている。そんなある日父が新しい母・栗子を連れてくるが、栗子は千代とヨシヲを奉公に出し、生まれてくる子供とテルヲの3人で暮らそうと企んでいた。千代は実母の記憶がなく栗子を母として慕うヨシヲのことだけは置いてほしいと栗子に頼み込み、自身は芝居茶屋「岡安」に奉公にでる。その後、家族が夜逃げをした事実を聞かされ帰るところが無くなった千代は、岡安にずっと置いてもらえるように必死で頭をさげ、正式に岡安の「おちょやん」となる。