あらすじ
給食はおいしく、楽しく、食べるべき。給食に異常な愛情をそそぐ中学校教師・甘利田幸男は、常にそう考えている。甘利田は、給食愛の宿敵・神野ゴウ(常節中学三年生)と日々熱き掛け合いを繰り広げていた。そんなある日突然「給食が変だ」との連絡(通報)が入る。栄養素のみを考え企画されたその給食は「矯正食」と呼ばれ、うまみと愛に欠けるもであったのだ。ザワつく常節中学校職員らと生徒らがたどり着いた境地は、給食というものが常にそうであったように、素直に、一心不乱に食べること。ゴウとそのクラスは中学卒業の日まで給食を残さず食べようとする。その様はもはや神々しさすらあった。