映画「エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命」は19世紀のイタリアを舞台に、宗教の支配によって翻弄された少年にスポットライトをあてた映画です。
史実をもとに制作されました。宗教による支配や洗脳の恐ろしさをまざまざと見せつけられます。今では考えられないような出来事が次々に起こります。こういった歴史を繰り返してはいけないという教訓を学べる作品です。
| 制作国 | イタリア |
| 作品カテゴリー | 映画 |
| 公開日 | 2024年4月26日 |
| 作品ジャンル | ホラー・パニック |
| 公式サイト | 公式サイトへ移動する |
映画「エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命」のあらすじ・キャスト
1858年、イタリアのボローニャ。ユダヤ人街に暮らすモルターラ家に教皇の兵士たちが押し入り、7歳の息子エドガルドを連れ去る。彼が何者かによって洗礼を受けたとされていたためだった。
両親は息子を取り戻すためあらゆる手を尽くし、その闘いは世論と国際的なユダヤ人社会の支持を得て政治問題へと発展していく。
しかし、教会とローマ教皇は揺らぐ権力を強化するため、エドガルドの返還に決して応じようとはしなかった。
- キャスト
- スタッフ
レオナルド・マルチーズ パオロ・ピエロボン ファウスト・ルッソ・アレシ バルバラ・ロンキ
監督/脚本[マルコ・ベロッキオ] 脚本[スザンナ・ニッキャレッリ] 製作[ベッペ・カスケット/パロオ・デル・ブロッコ] シモーネ・ガットーニ
映画「エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命」のレビュー
少年エドガルドの運命を中心に据えたドラマが、感情のゆらぎを丁寧に描いていた。主演のエネア・サラが演じる子供時代の表情、成長するレオナルド・マルテルスの繊細な演技も見応えあり。特に両親を奪われたあと、教皇ピウス9世(パオロ・ピエロボン)の威圧感と、教育の場としてのローマ滞在との対比がくっきりしていた。映像美やクラシックな構図もあって、時代劇としての深みも出ていたと思う。

