映画「正欲」は、監督岸善幸氏、脚本港岳彦氏、朝井リョウ氏のベストセラー小説「正欲」原作とした作品です。小説の「正欲」は第34回柴田錬三郎賞を受賞しています。
多様性、LGBTなどのテーマに関連する内容もあり、お互いにどこまで認めあえるかというメッセージも感じられるであろう作品。正義とは何か、法とは何か、その中での多様性の尊重はどこまで許されるのか考えさせられるストーリー。
| 制作国 | 日本 |
| 作品カテゴリー | 映画 |
| 公開日 | 2023年11月10日 |
| 作品ジャンル | ドラマ |
| 公式サイト | 公式サイトへ移動する |
映画「正欲」のあらすじ・キャスト
横浜の検事・寺井啓喜は息子の不登校で妻と衝突する。広島の販売員・桐生夏月は代わり映えのない日々に息苦しさを覚え、中学時代の同級生・佐々木佳道の帰郷を知った。
大学で準ミスターに選ばれる諸橋大也は、心を閉ざしている。大也同じ大学のと学園祭のイベントを企画する神戸八重子は、大也のことが気になっている。
異なる場所で、他者に理解され難いそれぞれの「正欲」を抱えた彼らの人生が、ある事件をきっかけに静かに繋がり始める。
- キャスト
- スタッフ
稲垣吾郎 新垣結衣 磯村勇斗 佐藤寛太 東野絢香 山田真歩 宇野祥平 渡辺大知 徳永えり 岩瀬亮 坂東希 山本浩司 鈴木康介
原作[朝井リョウ] 監督[岸善幸] 脚本[港岳彦]
映画「正欲」のレビュー
普通って何だ?そんな問いを容赦なく突きつけられた。怖さを纏ったガッキー、静かに迫る東野絢香、どのキャストも見応え十分だったけど、特に東野絢香の存在感には圧倒された。自分の中にあるモヤモヤを、無理やり言葉にさせられるような感覚。予告で気になっていたけど、Netflixで観ても十分心が揺れた。登場人物をもう少し絞っていたら、さらに深く入り込めたかもな。
それぞれの個性と葛藤しながら生きるストーリー。そんなのが好きなんだって正直おもってしまうけど、それも人それぞれと受け入れられる世界ならいいなと。ただ内容的になんだかつまらなく感じてしまった。
小説を読んでからこの作品を見ましたが、ややライトにそして見る側にかなり判断をゆだねるような仕上がりとなっていました。なによりガッキーはもう。かわいすぎますよねー。
あとごろうも意外と演技がよかったのが印象的です。
普通とはなんなのか。自分にとっての普通が他人には受け入れられない苦悩や、マイノリティを理解することの難しさを突きつけられる作品でした。少数派の性的欲望をどう表現するのかが難しいところだと思いますが、そこは小説で見事に描かれているので、映画化においても過剰にエロスが強調されていなくて見やすかったです。
このレビューはネタバレを含みますこのレビューはネタバレを含みます
マイノリティで苦しむ人たちを少し理解できたのではないかなと思う。
マイノリティではない、いわゆる「普通」な私たちは、マイノリティを理解しようとせず、普通を強要しがちなのではと気づくきっかけとなった。
マイノリティの中には悪質な人もいるのは事実だけど、全員ではないことを胸に刻みたい。
普通とは一体なんなのか。それを考えさせられる作品でした。
普通を強要してくるけど、それは個人の感想でしかなくて、相手からするとそれが普通。
だけどマイノリティの人たちはその普通を拡散すると変人扱い。だから生きにくい。
サイレントマジョリティの恐ろしさを痛感するとともに、多様性の難しさを感じました。
笑える変じゃないからこそ。
2024.1.26
あおい/30代/女性
0
登場人物それぞれの悩みを繊細に描かれており、考えさせられる作品でした。登場人物たちが難しい課題を抱えている様子を見ていると、家族や友人でも心の中は完全には理解できないんだろうなということを感じました。それぞれ皆さん素晴らしい演技でしたが、特にいつもキラキラしている役が多い印象だった新垣結衣さんの死んだような目が忘れられません。
2023.12.12
R/30代/女性
0
結構重い感じの作品でした。共感は全く出来ないが、いろんな人がいるなとつくづく思った。
2023.12.11
ひでG/60代以上/男性
0
今年の日本映画No.1です。多様性の時代と呼ばれてもそこにさえ入らない人たちがいます。そんな人たちが人目を忍んで生きています。「明日も生きていいですか」と小さく囁きながら。稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、素晴らしい内面の演技が光りました。
2023.12.8
正宗/30代/男性
0
個々の人生が独自の悩みや秘密を抱えながら、偶然の出会いや事件を通じて絡み合っていく。このような人々の集合体が生み出す化学反応によって、主人公である稲垣吾郎の内面や心の葛藤が浮き彫りにされるでしょう。
そのようなストーリー展開から、この映画はさまざまな視点から人間の複雑さや絆、それぞれの内面の葛藤を丁寧に描いているのかもしれません。
各登場人物のストーリーが交差し合う中で、予想もつかない展開や思わぬ共鳴が生まれることで、観客は感情的にも心の琴線に触れられると思います。
このような多角的な視点から物語が進行する場合、登場人物たちの背景や心情に対する理解が深まり、見ている人もそれぞれのキャラクターと共感したり感情移入したりすることが期待できますよ。

2023.12.08
山田太郎/30代/男性
0
テレビで色々宣伝をしてた程では無かった。

2023.12.08
スター/40代/男性
0
久々に稲垣吾郎の演技が見れて良かったです!

2023.12.07
もねーる/30代/女性
0
新垣結衣の、死んだような目をした演技が現実感があって上手だった。世間に何の期待もしておらず、ただ無気力に生きている女性を上手く演じていた。
この作品のテーマである「多様性」という言葉は、所詮綺麗事のように扱われているだけなのだと思った。
自分の想像を超えた思想や嗜好を、世間のバグと片付けてしまう稲垣吾郎演じる男性のような考えの人は、世の中に大勢いるだろう。寄り添うとか理解するとか認め合うとか、上から目線かもしれない。
それでも、自分の考えだけに固執して相手を排除するような姿勢にはなりたくないと思った。明確なオチが無い終わり方だったので、鑑賞後とても考えさせられた。

2023.12.07
アートフリーク/50代/女性
0
物語の舞台や登場人物のバラエティに富んだ設定は、視聴者に深い感動と考察の余地を与えるでしょう。ドラマチックな要素が組み合わさり物語を一層引き立てています。

2023.11.30
輝名ヨシリ/50代/男性
0
今の世の中が会社や学校に通わなくてもオンラインで事をなせるようになってから、急激に増えたであろう社会とのつながりが希薄な人々の抱えた問題を描いた作品だと思います。
ある意味フェチズムをテーマにした作品かもしれませんが、人とのつながりの意味や生きることの難しさを改めて感じさせられました。

2023.11.28
azumin2/30代/女性
0
人によって好きなものも、求めているものも違うということを改めて考えさせられた作品でした。
多様性が求められている現代社会を表している作品で、ストーリーがとても奥深いものでした。特に心に残ったシーンが、東野絢香さん演じる八重子が佐藤寛太さん演じる諸橋に、感情を爆発させるシーンです。
八重子が涙を流しながら自分が男性恐怖症であることや、諸橋への思いを伝える姿に胸が熱くなりました。人として生きていく上で大切なものを気づかせてくれた素敵な作品でした。

2023.11.28
とんちゃん/40代/女性
0
少数派であることはあまり知られたくない、多数派の意見を持っている方が安心して生きていられるのは何故だろうかと感じとても深い内容でした。
今話題の多様性、自分自身の在り方について考えさせられるお話でした。普通に自分らしく生きていくって難しいです。
主演の新垣さんはいつもと異なる華やかではない雰囲気でしたがとても綺麗でした。

