映画「チャイコフスキーの妻」は、19世紀ロシアの天才作曲家であるピョートル・チャイコフスキーと、そんな彼に一目惚れし溺愛していた妻アントニーナの物語です。
数々の名曲を残したチャイコフスキーは、美しく口ずさみやすい旋律が印象的です。しかし、彼との結婚生活で孤独を味わった妻は、悪妻とも呼ばれるようになりました。そんな彼と妻の協奏曲ならぬ狂騒曲が話題になりました。
| 制作国 | ロシア |
| 作品カテゴリー | 映画 |
| 公開日 | 2024年9月6日 |
| 作品ジャンル | ラブストーリー・ラブコメディ,サスペンス・ミステリー |
| 公式サイト | 公式サイトへ移動する |
映画「チャイコフスキーの妻」のあらすじ・キャスト
ロシアの著名な作曲家ピョートル・チャイコフスキーには、同性愛者という秘密があった。そんな彼に、地方貴族の娘アントニーナが情熱的な求婚をする。
チャイコフスキーは世間の目を欺くため、彼女との結婚を選ぶ。しかし、愛のない結婚生活はすぐに破綻し、アントニーナは夫から拒絶される日々を送ることに。
深い孤独と絶望感が彼女の心を蝕み、次第に精神の平衡を失っていく。天才音楽家の妻の、狂おしい愛と破滅の物語。
- キャスト
- スタッフ
アリョーナ・ミハイロワ オーディン・ランド・ビロン フィリップ・アヴデエフ ユリア・アウグ
監督/脚本[キリル・セレブレニコフ]
映画「チャイコフスキーの妻」のレビュー
このレビューはネタバレを含みますこのレビューはネタバレを含みます
感情のデカさが、時にエグいレベルの一方通行になってしまうのが怖い。赤いドレスのあの登場シーン、ただただゾッとした。思考がこんがらがってる人間をあそこまでリアルに描けるの、ほんとすごい。セレブレニコフ監督作品は、「インフル病みのペトロフ家」の時も感じたけど、現実と妄想の境目を溶かすあの長回しの空気感、今回も健在。個人的にはインフルの混沌の方が好みだけど、これはこれで狂気に踏み込む覚悟みたいなのがあって良かった。
ロシアの天才作曲家チャイコフスキーの結婚生活と、彼に振り回される女性アントニーナの悲劇が描かれた作品。チャイコフスキーが女性への愛情を抱かずに結婚し、その関係が崩壊する過程がすごい。アントニーナの狂気が徐々に浮かび上がり、彼女がどんどん追い詰められていく様子が非常に重く、視覚的にも心理的にも刺激的!

