トイ・ストーリー

映画「トイ・ストーリー」は、ピクサー製作の人気アニメーション映画トイ・ストーリー・シリーズの第1弾。ディズニー・ピクサーが生み出した1作目でもあり、全世界で約3億6200万ドル以上の興行収入を記録するなど世界の人々に夢を与えた名作です。
「オモチャが人間の知らない所で動いていたら」という夢ある発想で、カウボーイ人形ウッディと宇宙ヒーローのバズ・ライトイヤーの友情と冒険を描きます。
ただのアニメーションという枠を超え、子供も大人も楽しめる愛と感動に満ちた不朽の名作です。
おもちゃが人の見ていない所で動いてしゃべり、遊んでもらう事に喜びを感じているというストーリー構成で、単なるモノに命が宿っているという概念を持たない国の人々にも感動を与えました。
アジアや日本ではモノには霊が宿っているという価値観や概念があり、モノを大切にする慣習がありますが、それでも感動的な描写が多く、世界中にディズニー・ピクサー・シリーズのファンを生み出した作品です。
初代「トイ・ストーリー」の重要な登場人物はリーダー的存在のウッディと新しくやってきたバズ、ウッディとバズの持ち主でおもちゃで遊ぶのが大好きなアンディと、マッドサイエンティストのような遊び方をするちょっと残酷な少年シドの4人です。
ウッディは自分がアンディに大切にされているおもちゃであることをアイデンティティにしていましたが、新しい最新式のおもちゃ「バズ・ライトイヤー」の登場により、嫉妬や自信喪失など、メンタルを少し病んでしまうようになります。おもちゃが本来持たないはずの感情を持っていて、アンディからの愛情を失いたくないという気持ちが強いです。
新しくやってきたバズ・ライトイヤーは、自分を本物の戦士だと思い込んでいて、自分がおもちゃである自覚がまだなく、宇宙のヒーローだというのがバズのアイデンティティになっています。
しかし、バズも次第に自分がただのおもちゃなんだということに気づき始め、自分のアイデンティティと自信を失い、ウッディもバズも人間のように迷うことになります。
ウッディとバズの持ち主である「アンディ」は、自分だ大切にしていたおもちゃがなくなってしまったことをひどく悲しんでおり、おもちゃが返ってきた時には少しだけお兄さんになったような仕草も見せます。
最初は散らかりまくりの部屋でしたが、悲しいことがあってからはアンディやバズをきちんと並べるようになっており、アンディなりの成長も描かれています。
おもちゃを改造して遊ぶシドも、世の中にはたまにいるタイプのマッドサイエンティスト系の少年で、センスの良し悪しは別として、ある意味でクリエイティブな遊び方をしており、子どもであるがゆえの残酷で無邪気で悪意があまりない遊び方をしているとも言えます。
モノはモノと考えている所があるのは、西欧や欧米によくある感覚で、日本やアジアに根付いているモノを大切にするという感覚と比べると真逆の概念を持っていますが、おもちゃで遊んでいることには変わりはなく、対照的な存在として登場しました。
バズに嫉妬したウッディ、おもちゃ同士無事に和解して平穏なおもちゃとしての暮らしを手に入れ、無事ハッピーエンドとなります。
新しい仲間を受け入れることの難しさ、自分とは何者なのかを考える際の重要なヒントをくれる作品でもあります。
制作国 | アメリカ |
---|---|
作品カテゴリー | 映画 |
制作年 | 1995年 |
作品ジャンル | ファンタジー・アドベンチャー,アニメ |
あらすじ
少年アンディのおもちゃ達には、秘密があった。彼らは動いたり話したりできるのだ。
カウボーイの人形・ウッディは、そんなおもちゃたちのリーダー。ウッディは、少し古風だったけれど、アンディは彼を一番大切にしていた。
ところがアンディは、誕生日に両親からある贈り物をもらう。 それは、大人気のヒーロー人形・バズであった。 アンディは、この新しくてカッコいい人形に熱中し始める。
悲しくなって、バズに嫉妬をするウッディ。その雰囲気を察してか、バズもウッディに反感を持ってしまう。やがてケンカを始める2人。
しかし、ある時、おもちゃを壊すと評判の少年・シドに2人は捕まってしまい…。
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レビュー 13件
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面白い 心温まる 音楽がいい
おもちゃたちが自分の見えないところで動き回ってるというストーリーはとても夢があり、子供の頃から大好きな作品です。ウッディとバスの友情も丁寧に描かれていて、感動しました。
言わずとも知れた名作。子供の頃も大好きでしたが今でも大好きで、おもちゃをより大事にしようと思った作品です。ウッディとバズの友情や二人の絆が固くなっていく過程が本当に好きで、難しい事を考えられずに見られます。
頭を空っぽにして、ただ世界観に浸れる名作ですよね。
おもちゃが本当は動いていて…なんて夢があって最高じゃないですか。定期的に見たくなる感じもいいですよね。
またキャラクターも、みんな可愛くて愛嬌たっぷり。キャラだとやっぱりウッディが好きです。
子どものころに夢に描いたことがそのまま映画になったかのような、素敵な作品でした。純粋な子供心を刺激してくれる、童心に帰らせてくれる作品でしたね。そこにピクサーらしく切なさも交じってて、とても良かったです。
このレビューはネタバレを含みますこのレビューはネタバレを含みます
ウッディの焦りや戸惑いがだんだん膨らんでいく流れが丁寧で、言動のひとつひとつに納得できる。バズが自分をスペースレンジャーだと信じ込んでる間のズレた会話も面白いし、真実に気づいた時の落差も印象に残る。シドの部屋の異様な演出はかなり攻めてて、子ども向けなのに手加減してないのが潔い。セリフ回しやキャラの掛け合いのテンポが良くて、全体に無駄がない。初めて観たときもそうだったけど、大人になって観てもちゃんと楽しめる。
子供が楽しみにしていて、一緒に見ました。
CGのアニメ映像に驚きました。こんなに綺麗で色彩もはっきりしていて細かい動きまで再現できるんですね。
ウッディとバズの友情に感動しました。こんな世界があったらいいなと思います。
もはや古典アニメになった感もありますが、公開当時はCGでここまで表現できるようになったんだ、という驚きもありましたが、何よりそういう技術を売りにした映画ではなく、おもちゃを大切に、子供時代を大切に、というとてもエモーショナルな物語がきちんと描かれていたことに感動を覚えましたし、中身がちゃんとしているからこそ多くの支持を受け、その後一代シリーズへと発展したんだと思います。間違いなく歴史に残るアニメーションだと思います。
子供だけでなく大人も魅了する作品です。ウッディとバズの掛け合いや、彼らの成長がとても心温まります。バズが自分の存在を受け入れて、ウッディを認めるシーンは感動的!おもちゃたちのリアルな動きや感情が描かれており、昔観た時のワクワク感が今でも蘇ります。シドの家での冒険では、ウッディとバズが協力し合う姿に胸が熱くなる瞬間も。名セリフ「無限のかなたへ、さぁいくぞ!」も印象深く、友情や協力の大切さを教えてくれます。
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