Netflix、YouTube、ユーネクスト(U-NEXT)などの動画配信サービスを高画質で快適に楽しむには大容量のデータ通信が必要となります。家庭のネット環境を整えないとスマホのギガを大量に消費して請求が高額になってしまうケースもあるため、ここではデータ通信無制限で通信速度も速いWi-Fi回線・ネット回線を紹介します。
動画配信サービス(VOD)を最高に楽しむにはネットの速度が重要
動画配信サービス(VOD:Video On Demand)といえば、ネットフリックス(Netflix)、ユーネクスト(U-NEXT)、ユーチューブ(YouTube)、フールー(Hulu)、スカパー、WOWOWなどが有名ですが、これらの動画配信サービスの動画の画質はネット回線の速度に応じて変化します。
ご自身のご家庭で契約しているネット回線が古いもの、または、通信速度が遅いものだった場合は、ロードや読み込みが常に遅かったり、最高画質で動画を見られなかったりすることがあります。
家庭のインターネットの通信速度が遅かったり、通信データ量が少なかったりすると、アプリのアップデートや更新などにも余計に時間がかかります。古い回線でも新しい回線でも毎月支払うネット代は殆ど変わらない時代になっており、新しいサービスの方が安くお得に利用できるケースも多くなっています。
動画配信サービスで映画を楽しんだり、自宅でゲームを楽しんだりしたいのであれば、ネット回線・Wi-Fi回線の切り替えも検討しましょう。
おすすめのWi-Fi回線・置き型Wi-Fi 8選
ここでは、動画配信サービスで高画質で快適に映画やアニメを見るのにちょうどいいWi-Fi回線、ネット回線を5つ厳選して紹介しています。ある程度回線速度に余裕があるネット回線ならば、動画を見ながらスマホ本体の更新をしたり、他の作業をしながら動画を見たりできます。
自宅で快適にインターネットを利用したい場合は、スマホ代とは別に、毎月のネット代がおよそ5,000円前後必要になると考えておいたほうが良いでしょう。
auひかり|光回線

au回線を使用している人におすすめなのが「auひかり」で、全国で使える「auひかり ホーム1ギガ」プランと、集合住宅に住んでいる方が使える「auひかり マンション」プランが特にちょうどよいプランです。
工事が必要なネット回線は毎月約5,000円~7,000円ほど、工事が不要な置き型のネット回線は約5,000円ほどで利用できます。auのスマートフォンを契約している人にはお得なキャンペーンが多いです。
「auひかり ホーム1ギガ」や「マンションタイプ」の詳細
「auひかり ホーム1ギガ」プランのうち、「ずっとギガ得プラン」を選んだ場合は、契約期間は3年で、電話もTVも使用でき、1年目は毎月6,380円、2年目は毎月6,270円、3年目は毎月6,160円と使い放題になる割にはお得です。更新期間外の解約は契約解除料が4,730円かかります。
ホームタイプの場合は工事費用が48,950円(税込)かかりますが、「ずっとギガ得プラン」を選んだ場合は工事費用が割引されるなどのキャンペーンも実施されています。契約するタイミングや家族構成、キャンペーンの状況、契約状況によってもっとお得に利用できる場合もあります。
| 通信速度 | 月額料金目安 | |
| ホーム1ギガ | 1Gbps | 6,380円 |
| ホーム5ギガ | 5Gbps | 6,380円 |
| ホーム10ギガ | 10Gbps | 7,238円 |
| マンションミニギガ | 1Gbps | 6,270円 |
| マンション | 16Mbps~1Gbps | 4,100円~7,700円 |
| マンションタイプG都市機構G・デラックスG | 上り166Mbps下り664Mbps | 4,500円~6,160円 |
※1日あたり30GB以上のデータアップロードが継続して続く場合は制限がかかる。
このホームプランの場合は、ルーター内部に備え付けのWi-Fi接続端末を使用するのもよいですが、Wi-Fi接続を可能にするサードパーティー製・家電量販店で売っているWi-Fi専用ルーターなどを購入して使うことで、接続速度をより安定したものにできる可能性があります。
メインのパソコンに接続したい場合は有線を使用し、家族が使用するものに関してはNECなどのWi-Fi端末を購入し、高速通信に適したLANケーブルを利用することで通信速度の減衰を最小限に抑えられます。
au ホームルータープラン5G
工事不要で設置するだけで使える「ホームルータープラン5G」を利用するのもおすすめです。家庭内で、Wi-Fi接続のための追加の機器を購入して設置・調整したりするのが面倒な場合は、こちらのほうが導入しやすいです。工事を必要としない、かつ、そこまで大量にデータ通信することがないのであれば「ホームルータープラン5G」でも十分でしょう。
「ホームルータープラン5G」は13ヶ月目までは月額4,500円(税込)、14ヶ月目から5,500円となりますが、スタンダードモードで利用できる場合はデータ通信量は無制限で、制限やデータ通信の上限がなく、遠慮なく動画配信サービスの動画を楽しめます。
参照:https://www.au.com/mobile/charge/data/plan/homerouterplan-5g/
ホームルータープランGは、プラスエリアモードになってしまった場合は1ヶ月で30GBを使用すると、回線速度が大幅に制限され、送受信最大128kbpsになってしまいます。契約前にスタンダードエリアに該当している地域かどうかチェックする必要があります。
ただし、環境や混雑時間帯によっては接続そのものが不安定になったり、通信速度が著しく低下したりするデメリットがあります。対応している通信方式は「au 5G/au 4G LTE/ WiMAX 2+」で、5Gエリア内であれば5Gを利用できますが、「au 4G LTE/ WiMAX 2+」になってしまう可能性もあります。
au 4G LTEは理論上下り1Gbps、WiMAX 2+は理論上下り220Mbpsで、1人、2人でインターネットに接続するのであればそこまで不便ではないですが、3人、4人が同時に接続するような場合はかなり重たくなり、インターネットがかなり不便になる上、動画の画質を落とさないとまともに再生されない状態になる可能性があります。
「ホームルータープラン5G」は計画的にネット回線、Wi-Fi回線を活用できる場合や、ネット回線の工事をしたくない人におすすめです。
ドコモ光|光回線

ドコモユーザーにとってはお得で、かつ、利用しやすいのが「ドコモ光」の光回線です。プランは主に3種類あり、主に2年契約、理論上の通信速度と、建物タイプによって料金が分けられています。
| プラン(2年契約) | 月額料金(税込) | 契約解除料(税込) |
| ドコモ光 10ギガマンション・戸建て共通 | 6,280円~ | 5,500円 |
| ドコモ光 1ギガマンション | 4,400円~ | 4,180円 |
| ドコモ光 1ギガ戸建てタイプ | 5,720円~ | 5,500円 |
理論上の数値で「ドコモ光 1ギガ」は1Gbps、「ドコモ光 10ギガ」は10Gbpsの通信速度が期待できるもので、利用する時間帯、環境、設備がよほど悪くない限りは快適に動画配信サービスでの映画視聴を楽しめる速度です。
「ドコモ光 1ギガ」、「ドコモ光 10ギガ」ともに初期費用は、契約事務手数料に4,950円(税込)がかかり、かつ、工事費用が22,000円(税込)必要になります。土日祝日に工事を行う場合は、出張費用の3,300円(税込)が発生します。
回線を変えずに引っ越しをする場合は工事費用は発生しないですが、回線速度が変わる場合には工事費用がそのたびに発生します。「ドコモ光 1ギガ」のプランを「ドコモ光 10ギガ」のプランに変更する場合には、工事が必要になり、その分の工事費が発生してしまいますので、契約前にしっかり検討しておきましょう。
ドコモ光のセット割引でスマホ代がお得になる

ドコモで契約しているスマートフォンがあれば、ドコモ光のセット割引により、毎月のスマホ代から1,210円(税込)が差し引かれます。
契約しているプランやデータ容量によって割引額が変化するのに加えて、さまざまな条件がありますが、スマホもネットも両方家族で使う状況ではかなりお得になります。対象となるスマホ料金プランは以下の通りです。
- ドコモMAX
- ドコモポイ活MAX
- ドコモポイ活20
- ドコモmini
- eximo
- eximo ポイ活
- irumo(0.5GBを除く)
- 5Gギガホ プレミア
- 5Gギガホ
- 5Gギガライト
- ギガホプレミア
- ギガホ
- ギガライト
※「ahamo」、「ahamo光」はセット割対象外。
スマホ代が1,210円安くなれば、動画配信サービスの月額費用と同等くらいの金額が割引されていることになり、月額料金が1,100円~1,210円よりも安い動画配信サービス(VOD)ならばさらにお得なことには間違いありません。
工事や解約に追加費用が発生するケースが多い
「ドコモ光 1ギガ」、「ドコモ光 10ギガ」に新規に申し込みをする人は、工事費用が確実に発生すると考えたほうがよいです。他にも土日の工事で追加費用がかかったり、契約事務手数料や解約にもお金がかかったりするため、何かとお金がかかる可能性が高いと考えておくべきです。
インターネットの固定回線としては、月額料金や通信速度はほぼ他社と品質は変わらないため、これらの予期せぬ追加費用が発生する可能性が高いというマイナス要素は判断材料の一つになるでしょう。
home 5G(ホームルーター/家庭用Wi-Fi)

ドコモの固定回線「ドコモ光 1ギガ」、「ドコモ光 10ギガ」に比べると工事費用などがない分、お得に利用できるのがこちらの置き型のWi-Fi・インターネット回線です。
コンセントに挿すだけで使用できるWi-Fiで、ノートパソコンや1台のデスクトップパソコンくらいであれば有線接続も可能です。

ドコモの「home 5G」は、月額5,280円(税込)、大量に通信しない限りは基本通信制限などがかからず、基本的には無制限に利用できます。コンセントに挿して、Wi-Fiに接続するだけで使用開始できるお手軽さも魅力的で、Wi-Fiは64台、有線LAN接続は2台まで可能というメリットもあります。
ドコモの「home 5G」を利用するには本体価格73,260円の「HR02」を購入する必要があります。一括で購入するか、「月々サポート」を受けて一定期間経過すれば端末代が0円になりますが、その期間は契約に縛られるため、解約時には解約金、引っ越し時にはエリアの変更の手続きなどが必要になります。
| 契約事務手数料(税込) | |
| ドコモオンラインショップ(dアカウント必須) | 無料 |
| ドコモショップ | 4,950円 |
ドコモの固定回線「ドコモ光 1ギガ」、「ドコモ光 10ギガ」を利用するよりもお金がかかる可能性があるため、どちらが自分に適しているか、また、他の会社のサービスのほうが適しているかしっかり確認しましょう。
4人家族、2世帯住宅など大人数で利用するような場合にはスマホの契約も含めてトータルで契約することで相対的にお得になる可能性があります。
単身世帯、2人・3人家族くらいではオーバースペックになってしまう可能性が高いため、使用状況に応じて検討しましょう。
Softbank Air|置き型Wi-Fi

Wi-Fi7に対応している置き型Wi-Fi・ネット回線「Airターミナル6」は、一人暮らしや2人・3人家族にちょうどよいスペックと料金設定で、購入後は自宅でコンセントに挿し込むだけで使えるようになり工事も不要です。
通信速度は下り最大2.7Gbps、通信方式は5G/4G、Wi-Fi7対応機器が必要で、スマートフォンならばiPhone 16シリーズ、Google Pixel 9シリーズなどが対応しています。古い端末や数世代前の端末ではきちんと接続できない可能性が高く、旧式デバイスでも接続できるようにするWi-Fiルーターや後方互換性もよいエレコムのWi-Fi 7ルーター「WRC-BE94XS-B」「WRC-BE36QS-B」などを選ぶ必要が出てきます。
ソフトバンクの「Airターミナル6」にかかる料金は以下の通りです。
| 月額基本料金 | 5,368円 【48回払いの場合】初月:0円2ヶ月目~3ヶ月目:1,485円4ヶ月目~24ヶ月目:4,950円25ヶ月目以降:5,368円 |
| 端末代金 | 71,280円 |
| 契約事務手数料 | 4,950円 |
支払いに関しては、一括払いか分割払い(12回・24回・36回・48回・60回)が用意されています。
au「ホームルータープラン5G」やドコモ「home 5G」の置き型Wi-Fiと同じで、自宅に届いたら端末をコンセントに挿し込んで多少の設定をするだけでインターネットが使えるようになるお手軽さが何よりの魅力です。

ソフトバンクやワイモバイルのユーザーであれば「おうち割」が適用されて、スマホ代が割引になります。ソフトバンクは毎月1,100円(税込)、ワイモバイルは毎月1,650円(税込)割引されるため、契約しているプランや使用状況によってはかなりお得に動画配信サービスもゲームも楽しめるようになります。
自宅ではほぼ無制限でネットを満喫でき、屋外では少し節約しつつ適度に必要な分だけ、お得にスマホを使えることになります。アプリのアップデートや動画配信サービスの動画をオフライン再生するためのダウンロードなどにかかるギガの消費を心配しなくて済むようになるため、非常に快適です。
Wi-Fi7対応機器かどうか要チェック
ソフトバンクの「Airターミナル6」を契約する前には、必ず、自身や家族が使用しているスマートフォン、ノートパソコン、IoT家電、スマートウォッチ、ゲーム機などがWi-Fi7に対応しているかどうか確認しましょう。
対応していない場合には、Wi-Fi7に対応していて後方互換性もよいWi-Fiルーターなどを購入する必要があるかもしれません。ソフトバンクの「Airターミナル6」の導入以外にも必要な買い替えや購入すべきデバイスが出てきてしまう可能性もありますので、事前にしっかりチェックしましょう。
Rakuten WiFi Pocket|ポケットWi-Fi・持ち運びWi-Fi

Rakuten WiFi Pocket Platinumは、製品価格10,820円(税込)、持ち運びできるWi-Fi・ネット回線で、自宅でも屋外でもどこでもWi-Fiを使えるようになります。通信速度は下り150Mbps、上り50Mbpsと若干小さめですが、動画配信サービスの動画をHD、フルHDで見るくらいならば快適な通信速度です。
充電器とケーブルは別売りで、Rakuten WiFi Pocket Platinum製品本体を専用ページから購入する流れで手に入れることになります。
端末価格は10,820円(税込)ですが、これとは別に毎月の回線料金がかかります。毎月のWi-Fi料金は以下の通りです。
| プラン | 月額料金(税込) |
| 20GB超過後「無制限」 | 3,278円 |
| 3GB~20GB | 2,178円 |
| ~3GB | 1,078円 |
使えば使うほどお得になるプランになっており、ほとんど使わなくても損にはならない金額設定で、かなり良心的です。POVOやahamoといった格安SIM回線は1ヶ月3GBまで約1,000円位のプランがありますが、Rakuten WiFi Pocket Platinumを契約して3GBまでしか使わなかった場合は1,078円で済みます。
毎月20GB以上使用する人、または、毎月3GBを使い切れない人にはぴったりの回線ですが、毎月5GBほどしか使わない人には少し損になる可能性があります。
色々とネット回線のギガを節約している人は、Rakuten WiFi Pocket Platinumを利用すれば動画配信サービスの動画の画質は常にフルHD、4Kでも良いくらいで、使えば使うほどお得になり、節約する必要がなくなります。お出かけ先で撮った写真も、その場ですぐにGoogle MapやGoogle Driveにアップロードしても気にならず、外で動画編集や画像変種などの作業をする人にとっても非常に快適なネット回線です。
特典として、楽天市場のポイント率がよくなること、クラウドストレージRakuten Driveが50GBまで無料で使えるようになること、楽天関連のテンタメコンテンツがお得に利用できることなど、さまざまなメリットもあります。楽天経済圏の人は自分専用として持っておいて損はないでしょう。
Rakuten WiFi Pocket Platinumの欠点
ただし、ポケットWi-Fiであることが欠点で、家族が4人一緒に同時に家の中にいる場合はRakuten WiFi Pocket Platinumを使用してインターネット接続ができますが、誰かが外に持っていってしまった場合は家で待っている人は「Rakuten WiFi Pocket Platinum」のWi-Fiが使えなくなってしまいます。
バッテリーの持ち時間は10時間あり、ポケットWi-Fiとしては長めな方ですが、毎日充電(満充電まで2.5時間)をする必要があります。置き型のWi-Fiは自宅のコンセントに繋ぎっぱなしでよいため充電は不要ですが、Rakuten WiFi Pocket Platinumは充電が必須です。当然充電式ということはバッテリーが劣化するため、一定期間で買い替えの必要も出てきます。
ポケットWi-Fiの欠点を理解したうえで、こまめに充電したり、データ使用量を管理したりできる人にはおすすめできるWi-Fi端末です。
Broad WiMAX|ポケットWi-Fi・持ち運びWi-Fi

UQ WiMAXの「Broad WiMAX」は、5G/4G対応の「ギガ放題スタートプラン」の場合は、初月は880円(税込)、2ヶ月目からは月額4,785円(税込)で利用できる持ち運び可能なポケットWi-Fiです。契約期間の縛りはなく、通信制限もなく、とにかくたくさんインターネット接続をする人、ギガを消費する人におすすめのサービスです。
初期費用としてかかるものは以下の通りです。ネット上の公式専用ページから申し込みをすると初期費用が無料になるキャンペーンなどもあるため、有効活用しましょう。
| 金額(税込) | |
| 充電器 | 1,980円 |
| 契約事務手数料 | 3,300円 |
| 契約解除手数料 | 無料 |
| 初期費用 | 20,743円※注 |
※注:初期費用が無料になるためには、クレジットカード払いを選択し、安心サポートワイドとMyBroadサポートの2つのオプションに加入する必要があります。2つのオプションは不要な場合解約可能です。
解約違約金はないですが、一括払いまたは36回払いを選べる「Broad WiMAX」端末の購入代金35,640円(税込)は支払わなければいけないため、実質3年間契約するか、端末を一括払いで購入してしまうのがよいでしょう。
ポケットWi-Fiは充電して使用するため何度も使用しているとバッテリーの劣化が進んで充電してもすぐにバッテリーがなくなってしまって使えない状態になることもあります。バッテリー交換のサービスはやっていないため、買い替えになるか、新しい端末への機種変更をする必要が出てきます。大量に使う人ほどバッテリーの消耗も激しくなりますので、スマホの使い方を検討する必要が出てくるケースもあります。
UQ WiMAXの「Broad WiMAX」は、たくさんギガを消費する人にとってはお得に使えるポケットWi-Fiですが、無制限といっても限度があります。短期間で使いすぎれば制限がかかり、バッテリーも無限ではないため必ず劣化が起こります。毎日300GBも使用するような場合には、ポケットWi-Fiなどでカバーする範疇を超えているため、使い方やネット環境を再検討し、固定回線や他の回線を検討しましょう。
YouTubeやユーネクスト(U-NEXT)、Netflixなど動画配信サービスの動画を見たり、動画編集や画像編集を屋外でしたりする場合にはUQ WiMAXの「Broad WiMAX」は大いに役立つでしょう。
Broad WiMAXにはポケットWi-Fiと置き型Wi-Fiがある
UQ WiMAXの「Broad WiMAX」には、ポケットWi-Fi「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」と置き型Wi-Fi「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」があります。どちらも無線LANは無線LANは2.4GHz/5GHz、通信規格は5G/4G LTE/WiMAX 2+に対応しています。
ポケットWi-Fi「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」は、通信速度下り最大
3.5Gbps、上り最大286Mbps、重さ約198g、最大接続可能数は48台、連続使用可能時間約540分(5,400mAhバッテリー)で専用のデッキに置くだけで充電できる便利なデバイスです。
置き型Wi-Fi「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」は、通信速度下り最大
4.2Gbps、上り最大286Mbps、重さ約635g、最大接続可能数は32台で、通信速度にもかなり余裕のあるデバイスです。
世帯別|おすすめのWi-Fi・ネット回線【かんたんまとめ】
おおまかに世帯構成ごとにおすすめのWi-Fi、ネット回線をまとめています。オーバースペックな回線を契約していても問題はないですが、同居家族が多ければそれだけ利用するデータ通信量が多くなるため、最大通信速度が大きい回線を利用する必要があります。
実効通信速度が200Mbps出る場合、1人であれば十分快適ですが、4人で同じWi-Fi回線に接続してネットを使用すると200Mbpsを4人で分割して消費することになるため、それぞれ平均して分割したとしても50Mbpsになります。世帯構成に応じて適した回線を選びましょう。
1人暮らし・単身世帯向け
一人暮らしの人におすすめなのは以下のネット回線・Wi-Fiです。
- au ホームルータープラン5G
- ドコモ home 5G
- Softbank Air「Airターミナル6」
- Rakuten WiFi Pocket Platinum
- Broad WiMAX
一人暮らしの場合は、ポケットWi-Fiだけでも十分で、人によってはポケットWi-Fiすら不要かもしれません。スマホのSIM契約だけで動画配信サービスの高画質動画も楽しめるプランがありますので、Wi-Fiやインターネットの固定回線は必要ないでしょう。
自宅で仕事もプライベートもこなす場合には固定回線、または、置き型Wi-Fiがあったほうが便利で快適です。
2人暮らしの家庭・カップル向け
2人暮らしの人におすすめなのは以下のネット回線・Wi-Fiです。
- au ホームルータープラン5G
- ドコモ home 5G
- Softbank Air「Airターミナル6」
- Rakuten WiFi Pocket Platinum
- Broad WiMAX
2人暮らしの場合は、それぞれがポケットWi-Fiを契約するか、置き型Wi-Fiを自宅に一つ設置して、それ以外の場所ではそれぞれのスマホの回線契約でカバーすれば問題はないでしょう。
置き型Wi-Fiであれば、2人くらいならば同時に別々に好きな動画を高画質で見ても通信速度の遅さが気になることはほとんどないでしょう。同棲か既婚かで契約の仕方などは工夫が必要ですが、面倒な場合はそれぞれ別のポケットWi-Fiを利用すれば困らないはずです。節約したい場合は同じ携帯キャリアのスマホを契約して、それと同じ携帯会社の置き型Wi-Fiを契約するのがベストです。
3人暮らしの家庭向け
3人暮らしの人におすすめなのは以下のネット回線・Wi-Fiです。
- auひかり「ホーム10ギガ」
- au ホームルータープラン5G
- ドコモ光「ドコモ光 10ギガ」
- ドコモ home 5G
- Softbank Air「Airターミナル6」
- Rakuten WiFi Pocket Platinum
ここで想定しているのは両親2人、子ども1人といった3人家族で、子どもの年齢にもよりますが、まだ置き型Wi-Fiでもカバー可能なはずです。子どもが中学生や高校生くらいになってくると外で過ごす時間が増えるため、スマートフォンの回線でデータ通信量が多めで安いプランに切り替える必要がありますが、それまでは置き型Wi-Fiだけでも問題ないでしょう。
また、両親共働き、子ども1人の場合は、ポケットWi-Fiでもカバーできる場合があります。インターネットをよく使う人が外出中にポケットWi-Fiを持ち出し、帰宅したら全員でポケットWi-Fiに接続すれば問題ありません。大勢で接続するとそれだけ電池の消耗が激しく、バッテリーの劣化や通信速度の分散なども起こりますが、うまく工夫して調整すれば乗り切れます。
データ通信量や画質を調整するのが面倒な場合は、置き型Wi-Fi、または、固定回線のお得なものを選べば問題ありません。
4人以上の家庭向け
4人以上で暮らしている人におすすめなのは以下のネット回線・Wi-Fiです。
- auひかり「ホーム5ギガ」
- ドコモ光「ドコモ光 10ギガ」
- Softbank Air「Airターミナル6」
4人家族で想定しているのは両親2人、子ども2人の構成で、全員が動画配信サービスを利用して、別々に同じ時間帯にアニメや映画を見るケースです。フルHDで動画を見る場合には20Mbpsは出ていないと快適に視聴ができません。4人同時に20Mbps必要になるため、ギリギリでも80Mbps、余裕を持たせて100Mbps~200Mbpsくらいは出ていてくれないとピーク時に快適な動画視聴ができません。
全員が仕事や学校から帰ってきて、落ち着いて寝る前の時間帯など家にいる間はスマホをずっと触っているケースがほとんどなため、十分な通信速度が維持できる回線を利用する必要があります。
家族全員でスマートフォンの携帯キャリアを同じにして、ネット回線も携帯キャリアのものと同じにすれば割引もかなり受けられるはずです。
1Gbpsの回線でもカバーは可能ですが、1Gbpsが期待できる回線でも混雑時間帯には100Mbpsしか出ていないこともあります。一番使いたい時間帯に誰かが我慢しなければいけないのでは意味がありませんので、余裕がありすぎるくらいのプランを選びましょう。
動画の画質とネット回線の通信実効速度・対応表【簡易版】
動画配信サービスで見られる動画の画質と、その画質を快適に楽しむのに必要な通信速度の目安は以下の通りです。
| 画質 | 通信速度(実効) |
| 4K | 30Mbps以上 |
| 1080p(フルHD) | 20Mbps以上 |
| 720p(HD) | 10Mbps以上 |
| 480p(SD) | 5Mbps以上 |
通信実効速度が大きければそれだけ快適に利用できるため、月額の利用料金と通信速度をバランスよく選ぶのが大切です。
Wi-Fi回線の紹介文で、1Gbpsと書かれていても実際の通信速度が100Mbpsしか出ていないケースは多いです。「Mbps」は1秒間に送受信できるデータ容量のことで、1秒で100MB送受信できれば100Mbps、1GB送受信できる状態ならば1Gbpsとなります。
たいていは、最大1Gbpsやり取りできるスペックはあるものの、ネット回線の混雑具合や接続しているLANケーブルのグレード、送信と受信を両方行っている場合、同時に接続している人数とデータ通信量などで通信実効速度は変動します。
映画1本は何GB?
映画やアニメは動画の画質によって、データ量がある程度予測できます。
| 動画画質再生時間 | データ量(目安) |
| 480p(SD)1時間 | 1GB前後 |
| 720p(HD)1時間 | 1.5~2GB |
| 1080p(フルHD)1時間 | 5GB~10GB |
| 4K1時間 | 10GB~ |
近年の動画配信サービスでは、動画配信サービスのアプリ内に動画を一時的にダウンロードして、Wi-Fiもネット環境もないオフライン状態でも映画を見られる仕組みがあります。動画をダウンロードするには、スマートフォン本来のデータ量の余裕も必要ですが、高画質で動画をダウンロードする場合は、通信速度がある程度大きくないとダウンロードに数時間かかることもあります。
アバターやロード・オブ・ザ・リングのような長編映画の場合はフルHD、4K画質で全編ダウンロードしようとすると40GB、50GB近いデータ量が必要になります。
30分のアニメ1本を720p(HD)でダウンロードする場合は、300MB~400MB程度ですが、1クール12本分をまとめてダウンロードする場合は全部で4GB~5GBのデータ量が必要で、それを素早くダウンロードするには十分な通信実効速度が必要です。10Mbpsで
回線速度を測定する方法
使用している回線の通信速度は以下のようなサービスを使用すると測定可能です。回線速度の測定でもギガは消費するため、POVOやahamoなどギガを消費する従量課金的な回線を使用している場合はむやみに何度も測定しないようにしましょう。
Wi-Fi回線や自宅の固定ネット回線が無制限の契約であれば、無駄にギガを消費して追加課金されることはありません。
Google internet speed test
USENスピードテスト
Fast.com

光回線を契約していてもダウンロードが10Mbpsしか出ていないこともありますが、アップロードは90Mbpsほど出ている場合もあります。多くの場合はアップロードの通信には余裕があり、ダウンロードの通信はギリギリになっているはずです。
ネット回線のPingは、インターネットの応答速度を示しており、数値が大きければそれだけ応答に時間がかかっていることになります。Pingは小さい方が応答が速い状態で、オンラインゲームなどをプレイする人にとってはPingの数値が低い(理想は30以下)ことは重要です。マインクラフトやバトロワ系のゲームをする場合は最も利用者が多い夕方の時間帯でPingが30以下であれば理想的ですが、サーバーやネット環境によっては100を超えてしまうこともあります。Pingが100を超えるような状態だと、大きなラグが生じてプレイどころではなくなるため、ネット環境を整えるか、プレイ時間帯を変更する必要があります。
動画を見る場合にもPingは重要な指標で、応答速度が大きい場合は、ストリーミング配信を見ている時に画面のくるくるが始まって、読み込み・ロードが長時間かかったり、見ている動画がそれ以上再生されなくなったりします。動画を見る場合も、ゲームをする場合も、ネット回線の通信速度は非常に重要です。
動画をスマホ本体にダウンロードしてから見るのがベスト
確実に高画質で動画を見たい場合は、スマートフォンやタブレット端末に、高画質の動画をダウンロードしてオフライン再生するのが一番です。回線の通信速度が速ければ、数分で映画一本をダウンロードできます。
ストリーミング再生でも問題はないですが、回線の通信速度に影響を受けてロードや一時停止が挟まってしまうこともあります。とにかく通信速度さえ速ければ快適に動画配信サービスの映画やアニメを快適に楽しめますので、通信速度も考慮しつつ、料金や手続きのわかりやすさ、使いやすさを基準に最適なサービスを選んでください。