ジャンル:ラブロマンス,ラブストーリー・ラブコメディ制作国:日本制作年:2024年
他人に無関心な優等生の水無瀬仁(本島純政)はクラスの問題児・蛭川晴喜(上村謙信)が父親から暴力を受けていることを偶然知ってしまう。「誰にも言うなよ」思いがけず秘密を知ってしまい勉強が手につかない水無瀬は、これまでどおり学校では蛭川と距離を置こうとするが、反対に蛭川は学校で水無瀬に近づいてくる。
主婦の田村のどか(佐藤玲)は夫の響一(渋江譲二)ととても仲が良く、傍から見れば何の問題もない夫婦のように見えた。のどかは響一と過ごす何気ない時間が大好きだったが、3年もセックスをしていない。以前、響一は浮気をしたことがあったが、のどかは響一が再び浮気しているのではないかと疑っていた。そんなある日、のどかは女性用風俗店「KIRAMEKI」に予約を入れる。セラピストのヤマト(瀬戸利樹)からのカウンセリングを受け、のどかは浮気性の夫と平等になりたいのか、性欲のためなのか考えてしまう。そして施術が始まり、夫以外の男に触れられて気持ちよさを感じていたのどかだが、彼女の頬には涙が…。施術後、のどかは響一との関係をヤマトに話し始める。
上田樹(安達祐実)は薬剤師として働く39歳、独身。望んだ仕事に就き、恋愛を楽しみ、平穏な日々を送っていた。しかし、長年付き合っている恋人・沢田真和(吉沢悠)が他の女性と婚約…沢田は、樹が“愛している”と心から思っていた相手だが、その分嫌われないようにと自分の気持ちを素直にぶつけることができず、責めることもできずにいた。ある日の同僚との飲み会の帰り路、樹の前に年下の男性・松重瑛斗(櫻井海音)が現れ、突然同居生活を始めることになる。そんな中、真っ直ぐな愛と優しさで安心を与えてくれるMR・佐藤航平(小池徹平)と出会い…。本当の意味の自分の幸せや、誰かに愛されることの大切さに気づき、樹の中で何かが変わり始めていく…。
ありふれた景色、同じことの繰り返しの日々――いつもと変わらない毎日に飽き飽きしながら生きていた医大生の小島透(永瀬廉)は、建築家の浅野詩史(板谷由夏)と出会う。詩史の事務所に招かれた透は、淹れてもらったコーヒーを飲み、心地よい音楽を聴きながら穏やかな空気の中で過ごす。ふと壁に目をやると、モノクロの東京タワーの写真が飾られていた。「東京タワー、好きなんですか?」と問う透に、「苦手よ」と答える詩史。その理由を「寂しそうだから」と話す詩史に、透はこれまでに自身が抱いていた思いを重ね、不思議と彼女といる時間への愛おしさを感じるのだった。どうしてももう一度会いたいという思いを消せない透は、数日後、再び事務所を訪れる。「なんとなく、またあなたが会いに来てくれる気がして」と出張のお土産を渡された透は、意を決し、こう告げる――「もっと…あなたのことが知りたいです」。その頃、透と同じ大学に通う親友・大原耕二(松田元太)は、年上の女性に惹かれる透の様子に“焦り”を感じながら、家庭教師で訪れた先で川野喜美子(MEGUMI)の姿を眺めていた…。
高級ホテルの一室で、ある美しい青年の体をいとおしむように拭く、敏腕編集者の高中真由子。密かに逢瀬を重ねるその青年は、親友・朝倉百合と真由子の初恋の人・澤村諒一の息子・直巳であった。彼が生まれたとき「ナオミ」と名付けたのはほかでもない真由子である。その名に隠された彼女の想い―たくらみを誰も知る由もなかった。30年ほど前、13歳の真由子は編集者の父・正吾、母・美也、離れに住む作家志望の諒一と幸せに暮らしていた。そんな中、隣に同い年の百合が引っ越してきたことをきっかけに、真由子の人生の歯車は少しずつ狂い始める。何でも欲しがる百合に大切なものを奪われていく真由子。やがて社会人となったある冬、「諒一との子どもができた」という百合の突然の告白で幕を開けた、20年にも及ぶ真由子の復讐とは・・・。