ナオトひとりっきり

福島第一原発から12キロにある福島県富岡町。この町は原発事故による全町避難で無人地帯になった。高度経済成長の裏側で、金に翻ろうされる人生を送ってきた55歳の松村直登は、放射能のリスクのなか、町に残された生き物たちと自分の居場所を見つけ…。

「ナオトひとりっきり」は、原発から12キロ離れた町で理想郷を作った男のドキュメンタリーです。中村真夕監督が描くのは、放射能汚染された町で生き続ける命の姿。汚れなき命を見つめながら、本当の幸せとは何かを問いかけます。地図から消されようとしている町で、一人の男が理想郷を作り上げる様子を通じて、生命の尊さと生きる意味を深く考えさせられる作品です。