宵待草

アナーキストの谷川国彦は無政府主義者のグループ・ダムダム団の仲間になる。そんななか、ダムダム団は右翼の大物の孫娘を誘拐。その令嬢は、国彦が以前温泉で出会った北条寺しのだった。しのは誘拐とは思わず、国彦が自分を愛するための行動だと勘違いし…。

「宵待草」は大正時代を背景に、アナーキストと政治家の令嬢の逃避行を描いた青春ロマンです。監督は日活ロマンポルノの名匠である神代辰巳が務め、脚本は『太陽を盗んだ男』の長谷川和彦が手掛けています。音楽は細野晴臣が担当し、1970年代を代表する多彩な才能が集結した異色作となっています。この作品は、時代背景と個々のキャラクターの織りなすドラマが見どころとなっており、観る者を魅了します。