Cassidy
40代/女性
100 件のレビュー
4.0
最初は平和なデモだったはずが、ちょっとしたきっかけでデモ隊と警察が衝突してしまった、という実際にあった事件がベースになっているストーリー。物語の中心となるのは、デモを構成していた複数のグループの代表者7人が罪に問われ裁判を受けるという、法廷劇のようなパートでした。あのサシャ・バロン・コーエンが、こういうシリアスな演技をしているところを始めて見たので非常に驚いた。他にもエディ・レッドメイン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マイケル・キートンなどかなり豪華な俳優陣が出演して見応えがありました。Netflixでしか見られないですが、かなりおすすめの良作でした。
2024.11.27 投稿
4.0
アメリカ同時多発テロ事件が起きたのは2001年、その後ハリウッドでは対テロ戦争の映画やドラマが続々と制作され、私自身もかなり多くの関連した作品を見ていた。それから10年後の2011年に突然「オサマ・ビン・ラディン殺害」というニュースを見た時非常に驚いたことを覚えている。そのオペレーションを担当した実際のCIA捜査官がモデルとなった、実話がベースの物語が本作。実話ベースということもあり、非常にリアルな描写や手に汗握る展開が続く。エンタメ感溢れるドキドキ感というよりも、終始シリアスなトーンなのでエンタメ系のCIA映画を想像すると、ちょっと退屈に感じられるかもしれない。キャスリン・ビグロー監督は、あのジェームズ・キャメロンの元奥さんで、女性で史上初アカデミー受性監督賞を受賞した才女。「トリプル・フロンティア」以降目立った活動はしていないみたい?だけれど新作を期待したい。
2024.11.27 投稿
3.0
韓国系の移民家族の苦難が描かれたストーリーですが、アメリカ人の殆どが移民の子孫という家族の歴史があるので、逆に移民大国アメリカおいては普遍的な内容といっても間違いないのかもしれません。おばあちゃんと孫のふれあいに心温められ、夫婦の諍いに共感し、それでも生きていく家族の強い姿に感動しました。 ピクサーの映画「マイ・エレメント」も、同じく韓国系の移民ファミリーを描いた話でした。この2作は対になりうる作品。 本作で高い評価を得たリー・アイザック・チョン監督が次に撮った作品が、「ツイスターズ」だったのは作品の方向性が違いすぎて少しびっくりしました。でもこれからもハリウッドの幅広いジャンルの作品で活躍しそうな監督ですね。
2024.10.21 投稿
5.0
数日前にようやく見に行くことができたのですが、ここ2,3日この映画のことが頭から離れません。というくらい衝撃的な作品です。 所謂ハリウッドの大手映画スタジオが作るような戦争映画、を期待して見に行った人は、なんだか期待外れ?意味がわからない?と思ってしまうかもしれません。 インディー系の気鋭の制作会社A24の作品なので、大衆受けするというよりも、どちらかというと尖った作品です。 敢えて内戦が起こった背景について曖昧にしている、登場人物の深い人物描写しない、不自然にも感じられるような音楽の使い方、論争を呼ぶラストシーンなど、言ってみれば見る人を挑発するような要素ばかりです。ということを少し頭において見ることをおすすめしたいです。
2024.10.21 投稿
5.0
アリアナ・グランデが主演の映画「ウィキッド」がもうすぐ公開なので、是非ぜひその前にこのオリジナルの「オズの魔法使」をもっと若い人にも観てもらえますように。 子どもの頃に、VHSに録画された本作を文字通り擦り切れるほど何回も観ていた思い出の作品。 音楽も映像もストーリーも全てに夢中になって見ていました。 CGやVFXなどない時代に、ここまで夢のある作品が作れたんですよね。 「ウィキッド」でアリアナが演じる、グリンダ(北の良い魔女)が本当に美しくて憧れでした。 監督のヴィクター・フレミングは、同じ年に『風と共に去りぬ』という名作中の名作も撮っていたというから凄すぎる。
2024.10.16 投稿
3.0
1960年代の、アメリカとイタリアの車会社のカーレースでの対決を描いた作品。 イタリアのフェラーリなんかに絶対に勝てないだろう…というところから、アメリカチームが勝利を掴むアメリカンドリーム。 この時代の車が好きな人や、ル・マンなどのレースを見る人にはたまらない内容だと思いますが、特に車やレースに詳しくない私でも、人間ドラマや手に汗握る迫力のレースシーンに見入ってしまいました。 キャロル・シェルビーという実在の元レーシングドライバーを演じた マット・デイモン。 マットは、アメリカ人のヒーロー的な役を演じさせたら右に出るものがいないですね。
2024.10.09 投稿
5.0
洋画ばかりみていて韓国ドラマはあまり・・・という人にこそ是非見てもらいたい、絶対に外さない作品。 主演の二人が実際に結婚したということで、話題にもなりました。同じ時期に大ヒットした「梨泰院クラス」とともに第3次韓流ブームの火付け役とも言われた作品。 主演の二人が時間をかけて愛を深めていく様子、北朝鮮のおばさまたちや兵士たちとだんだんと心を通わせていく様子など、長いドラマだからこそ最後のクライマックスにかけてしっかり感動できるように丁寧に描かれています。 クライマックスの国境のシーンは、ハリウッド映画にも劣らないほどの名シーンです。 愛する人とは死別してしまうという作品も多いけれど、ちゃんとハッピーエンドなのもポイント高いです。 だからこそ、何度も見返したいと思えるのだと思います。
2024.10.07 投稿
2.0
アメリカで公開直後からかなりの酷評を聞いていたので、 それでも覚悟して公開直後に劇場に見に行ったけれど・・・ ラストシーン近くでは、前の方の席に座っていたオジサマの深ーいため息が聞こえてきて、 「わかるよ、うん」と声をかけてあげたくなった。 予告編やポスターはとても良くできていたので、世の中的にも期待値は高かったはず。 蓋をあけてみたら、予告編で描かれているところまではよくできているのに、 その後の展開がグダグダすぎ。 こういうつっこみどころ満載なティーン向けのドラマとかあるよ、あるけどそれをSSUの映画でやってしまうのか?! 中盤からラストまでは、これは一体何をみせられているのだろうか?という疑問がぐるぐる。 挙げ句の果てには、散々匂わせていたスパイダーガールに変身するシーンはなく終了。 シドニー・スウィーニーだけは良かった。けど、彼女の魅力を引き出せていたとは言い難い。 シドニーのスパイダーガール姿が見られるなら続編があってもよかったかもだけど、打ち切りみたいです。
2024.10.07 投稿
3.0
最高に才能があってチャーミングだけど、エキセントリックで自由奔放。 神から贈られた稀有な才能をもつ、そんな天才バーンスタインを支える妻は大変だ。 才能と人間性に惚れてしまったから、しょうがない。これも人間の性。 そんな妻役を演じたキャリー・マリガンは、いつみても何歳になっても、 愛らしくてでも内なる強さもあって本当にいい女優。 監督兼主役のバーンスタイン役を演じたブラッドリー・クーパーは、 相当この作品に力をいれていたことがよく分かる。 クライマックスの教会のシーンで、一曲フルで通して見せる指揮の演技が圧巻。 でも鼻の特殊メイクが差別的と批判されてしまったり、 賞レースでもいまいち振るわかなったのが残念。
2024.10.03 投稿
5.0
女性賛歌、女性が賢く強くなっていくストーリー。 「女性よ、冒険に出て社会を知り体験し、賢くなって勝ち抜いて行くんだ」 ロンドンでは赤ちゃん、リスボンでは前頭葉が発達し欲望を満たし感動を覚える10代。 船の上では社会性を身につけ、アレキサンドリアでは、世の中の不公平さ・残酷さを知る。 パリは社会の縮図。社会人としてお金、政治、世間を知る。売春の仕事はスピリチュアルな面もある。 戻ったロンドンでは、すっかり大人に。婚約者よりも大人のような話し方。真実、怒り、そして許し。 ヨルゴス・ランティモスは凄い。素晴らしい映画をありがとうと、ただただ感服。
2024.10.03 投稿
5.0
ターララターン、ターララーン というテーマソングでおなじみの、「インディジョーンズ」の1作目。 1981年公開の古い映画ですが、名作中の名作なので見てない人はぜひ一度見てほしい作品。 何と言っても、監督がスティーブン・スピルバーグ、製作がジョージ・ルーカス、主演がハリソンフォード!この布陣を見ただけでも絶対見た方がいいということが分かるはず。 でも今のスピルバーグの高尚な(?)映画みたいなものをイメージして見てみると、あれれ?と期待を裏切られるかも。 昔の映画ならではの、敵がやられる時とか血がビシャーっとしたり、たくさんの虫がウジャウジャ〜っとでてきたり、ちょっとグロめな表現やホラー映画っぽいノリ全開です。 若かりし頃のハリソン・フォードがとにかくかっこいい。ちょっとニヒルな感じで、でも茶目っ気もあって。 スターウォーズのハン・ソロ役と近い、というかハリソンの素に近いそのままのキャラクターなのかも。
2024.10.03 投稿
3.0
マイク・リー監督の作品で、アカデミー賞やベネチア映画祭で金獅子賞などを沢山受賞している名作です。 ですが、テーマが中絶堕胎の話なので本当に重いです、辛いです。しっかり覚悟してから見てほしい作品です。 観賞後は本当にやるせない気持ちになりますが、今は時代が変化し女性の権利が尊重される時代に生きていることを、感謝せずにはいられません。 善良な気持ちを持つことは尊いけれど、 それだけでいけないという厳しい現実も描かれています。 そこにはやはり適切な教育が社会全体に必要とされていた、ということも浮き彫りになっていると感じました。 主演はイギリスの大御所女優イメルダ・スタウトンです。最近ではNetflixのドラマ『ザ・クラウン』でエリザベス女王役を演じていたイメージが強いですが、 本作ではロンドンに住む庶民的で非常に善良な女性役を見事に演じています。
2024.10.03 投稿
4.0
1980〜90年代のハリウッド黄金期の映画の代表作の一つ、 ビバリーヒルズコップ! 昔はテレビで何度も再放送されていたので、懐かしい〜作品。 エディ・マーフィー演じる主役のアクセル・フォーリーの濃すぎるキャラが最高。 初見では、あっけに取られるかもしれないほどのアク強キャラ。 実はこの作品が、エディ・マーフィーの初主演作だったと言うから今から考えてみると驚き。 エリート気質のビバリーヒルズ警察に、 何でもありのデトロイト警察の新しい&ハチャメチャな新風を吹き込むところがとにかく痛快。 アクセルは普段から、デトロイトのガチでヤバい奴らと渡り歩いているので お花畑のビバリーヒルズの住民なんてカンタンカンタン、といわんばかりに あの手この手であっというまに言いくるめてしまう様子に大爆笑。 この後のシリーズ作品にも出てくる、タガート&ローズウッドのペアとも 最初はいがみ合ってるけど、最後は協力するところもぐっと来る!
2024.10.03 投稿