遺産を遊びで使い果たした竹次郎は、江戸の兄を訪ねて借金を頼む。兄は快く応じてくれたが、包みの中には3文しか入っていなかった。その3文を元手に商売を始めた竹次郎は、10年後、蔵持ちの大旦那に成り上がる。竹次郎は借りを返そうと兄のもとを訪ねるが…。

金原亭馬の助が古典落語の名作を披露する「金原亭馬の助「ねずみ穴」～第41回馬の助の会　国立演芸場　2016年」は、田舎で失敗した弟が都会で成功した兄を頼りに上京します。しかし、兄に相手にされない弟は一念発起し、兄を見返すという人情噺「ねずみ穴」を描いています。金原亭馬の助が大ネタをじっくりと聞かせ、江戸落語の粋を継承する噺家の技を堪能できます。