映画「折にふれて」は京都芸術大学映画学科の9人の学生が卒業制作として製作した家族ドラマです。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024国内コンペティション長編部門優秀賞受賞作品。監督の村田陽奈が、画面を自在に変化させたり音で存在を表現するなど大胆な演出方法で、ふみが経験する2つの世界を繊細に表現しました。

映画「秋が来るとき」は巨匠フランソワ・オゾン監督が手掛ける人生ドラマです。ベテランのエレーヌ・ヴァンサン主演で人生の終盤を迎える女性がフランスのブルゴーニュで自分らしく生きようとする姿を描きます。共演はジョジアーヌ・バラスコ、ピエール・ロタン。第72回サン・セバスティアン映画祭において脚本賞と助演俳優賞を受賞した作品です。

映画「レオ：ブラッディ・スウィート」は、平穏に暮らしている男が事件に巻き込まれ、驚愕な身体能力のもと、物語とともに正体が暴かれていくインド発のアクション映画です。平和な生活から闇の勢力との対立へとストーリーが一変。平凡な男に隠された過去と常人離れしたパールティバンの身体能力が見どころ。家族を守るための戦いが、壮大な復讐劇として繰り広げられています。

映画「雪解けのあと」は、監督自身の体験に基づいた一人称のドキュメンタリーです。2人の旅に同行できなかった監督ルオ・イシャン。大切な者の死を受け入れてゆくための、長い旅路と祈りが物語として描かれています。3人の青春、2つの旅、ジェンダー・アイデンティティの問題も作品のテーマとし、親友の死を受け入れる過程と残された者の心の葛藤が映し出されています。

映画「本日公休」は、台湾の昔ながらの理髪店を舞台にしたヒューマンドラマです。監督のフー・ティエンユーが自身の母親をモデルに脚本を執筆しました。主演は名優ルー・シャオフェンが務め、台北電影奨主演女優賞などを受賞しています。病床の常連客のため、遠方へ出張散髪に向かう店主アールイの一日を通して、温かい人情や家族の絆を描き出した作品です。

映画 「本心」は、平野啓一郎の同名小説を原作に、石井裕也監督が池松壮亮を主演に迎えて描くヒューマンミステリーです。自由死が合法化された近未来を舞台としています。AIで再生した母の本心を探る息子を通して、人間の心や尊厳を問いかけます。母役の田中裕子が生身とVF（ヴァーチャルフィギュア）の二役に挑み、三吉彩花も出演。デジタル社会の功罪を鋭く描いた意欲作です。

映画「親友かよ」は嘘から始まる映画作りを通してかけがえのない時間を描き出す青春映画です。ヒット作を次々に生み出している映画会社GDH 559が制作を手掛け、アッター・ヘムワディーの長編初監督作品となります。「ふたごのユーとミー 忘れられない夏」で共演したアンソニー・ブイサレートとティティヤー・ジラポーンシンが高校生の成長を瑞々しく演じます。

映画「アスファルト・シティ」は、犯罪が飛び交うハーレム地区にて、正義と現実との狭間で葛藤する姿をおくるブツ没入型スリリングストーリーです。元救急救命隊員が書き上げた。原作を基に、ニューヨーク救急医療現場の、知られざるリアルが描かれています。助けたくても助けられない命。その極限状況が観る者の心を動かします。

映画「フェイクアウト」は、AI株価予想プログラムを巡る騙し合いや裏切りを描いたクライム・エンターテイメントです。ストーリーは、同じ時間軸を複数の視点で描くスタイル。視点が変わるごとに、登場人物の本性が垣間見えてきます。今までみえていた現実が、全く違うものへと変化。きっとあなたも、騙されます。

映画「メガロポリス」は、古代ローマの歴史を現代のアメリカに重ね合わせ、人類と都市の発展を描いています。監督は、第45回アカデミー賞にて作品賞を含む3部門で受賞したゴッドファーザーをヒットさせた巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督。架空の都市ニューローマを舞台に、古代ローマの文化と現代的な都市社会が融合され、見応えあるビジュアル体験を楽しめます。

映画「秘顔-ひがん-」は、韓国映画界が生んだサスペンス・スリラー映画です。人間の欲望と嫉妬、生々しくも大胆な演出とともに描かれています。密室に仕掛けられた罠と、その裏に隠された人間の深い闇が見どころ。韓国映画ならではの濃密で鋭い映像美が、ストーリーの悲哀をより一層際立たせています。