温泉しかばね芸者

さえない脚本家・村井実紗は、ロケ隊と共に「呪われた芸者伝説」がある小さな村を訪れる。そこで彼女は取りつかれたように、呪われた芸者のシナリオを書き始めた。ところが現実に謎の芸者が出現。実紗は書いたシナリオ通りに芸者が動いていることに気づく。

「温泉しかばね芸者」は、ホラーコメディの一作で、脚本家が書いた内容が現実に起こるという独特な設定が特徴です。日頃の恨みを晴らすために脚本を執筆する主人公の行動が、現実と脚本の世界を同時進行させ、物語はどんどん暴走していきます。この過程が観る者に愉快な感情を与えます。また、脚本家と演じ手が互いに攻め合う展開は、最後まで観る者を飽きさせません。そして、その攻防の末に訪れるラストシーンは、観る者を驚愕させます。