風は吹くだろう

映画監督を志す町田は、新品のビデオカメラを回しながら恋人の夕希子がいるかもしれない見知らぬ男の部屋へ向かう。結局2人は別れてしまうが、大本の原因は自分にあったのではないかと考えた町田は、2人の関係を見詰め直すべく1本の映画を作ろうとする。

「風は吹くだろう」は、別れた恋人との関係を見つめ直そうと、映画制作に挑む男の姿を描いた作品です。監督は『恋するけだもの』の白石晃士と近藤太が務めています。恋愛をテーマにしながらも、真実を追究する意味と残酷さを巧みに描き出しています。この作品は、その独特な視点と描写力が評価され、PFFアワード1999で準グランプリを受賞しています。男の葛藤と成長を通じて、人間の心情や社会の厳しさをリアルに描いた感動作です。