最も無害で、あまりにも攻撃的

高校生の夏帆は制服のスカートを着た自分の姿を見ることに耐えられなくなっていた。性自認に違和を感じ、静かな怒りを抱えたまま家族と訪れた別荘地。そこで彼女はユニークな女の子に恋をする。一方、母は父の浮気が原因で精神を病み…。

「最も無害で、あまりにも攻撃的」は、世界が居心地悪いと感じる今日に生きるマイノリティの抵抗を描いた作品です。主人公はクィアの高校生で、彼の成長と自己受容の過程を描いたカミング・オブ・エイジ・ムービーとなっています。監督はMVなどで実績を積み重ねてきた中田江玲で、その独特な視点から描かれる物語は観る者を引き込みます。また、本作はPFFアワード2022の入選作品となっており、その評価の高さも伺えます。