シャブ極道

覚せい剤にハマってしまったヤクザの破滅的な生き方をリアルなタッチで描いたヤクザ映画。なお、ビデオ発売時、ビデ倫からタイトルにクレームが入り「大阪極道戦争」と改題するも、今度は監督が猛抗議するという事態になった。神戸。酒は一滴も飲めないくせにシャブには目がないヤクザ、真壁五味。大組織幹部の女に一目惚れするや力ずくで奪い自分の妻にし、自分の組が危なくなるや、自ら組長を殺害しトップに立つ。そしてついにシャブをめぐり最大組織・松田組と対立することに……。

「シャブ極道」は、覚せい剤に依存したヤクザ、真壁五味の破滅的な生き様を描いた作品。1973年の関西を舞台に、五味は大組織幹部の女を奪い、自らの組が危機に瀕すると組長を殺害しトップに立つ。覚醒剤をシノギにしようとする彼の行動は、最大組織・松田組との対立を引き起こす。覚醒剤に目がない五味の生き様は、覚醒剤の発明者の肖像を飾るほどの信奉者であり、そのリアルな描写が特徴的である。