帽子

緒形拳の最後の主演作品となったドラマ。広島・呉にかつて山本五十六連合艦隊司令長官の軍帽を作った帽子店があった。春平はその誇りを受け継ぎ、学生帽を作り続けてきた。しかし、最近では注文は減り続け、春平の物忘れも酷くなりつつあった。 JAN:4988066229220

「帽子」は、かつて山本五十六連合艦隊司令長官の軍帽を作った帽子店を舞台に、職人の春平が主人公。春平は学生帽を作り続けるが、注文は減り、物忘れも増えていく。ある日、春平は警備員の吾朗の母親が幼なじみでガン末期の世津だと知る。春平は吾朗を連れて世津を訪ね、世津が春平が作った小さな「水兵帽」を大切にしていたことを知る。その帽子は春平の職人としての「誇り」が詰まっており、春平の心に再び力を湧き上がらせる。この作品は、誇りと生き方を問いかける感動の物語である。