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邦画 「ドキュメンタリー」
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あらすじ
はるか昔、大地が引き裂かれることで誕生した巨大なくぼ地、諏訪盆地。ここでは古来、鹿を贄とする祭礼が行われてきた。それを伝えてきたのは全国に1万社ある諏訪神社の総本社、諏訪大社。この地域の人たちにとって、鹿とはどんな存在なのか?答えを求めて、600年前に途絶えた謎の「御室神事」を再現する。それは凍てつく冬、3ヵ月間にわたって行われていたという。半地下の穴蔵に籠って、鹿の贄を食し、豊穣を願う芸能を奉納していたのだ。わずかな史料を手掛かりに、神事を司っていた生き神・大祝(おおほうり)、神の使いとされた少年たちの存在と、正体を明らかにする。時空を超えてよみがえったのは、穀物と動物の命を重ねる、他に類を見ないいのちへの眼差し。春が巡り来ると、神前に75頭の鹿が捧げられた。今でも猟師は、鹿の肉を捧げに諏訪大社にやって来る。そこで手にする一枚の札――、仕留めた鹿を贄とし、それを人が食すことで鹿が生きる太古の昔から諏訪の地を支配してきた自然信仰「ミシャグジ」、そして神と仏たち。それらが盆地の中で重なり混じりあうことで形作られた独特の世界が、今もある。
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ジャンル:ドキュメンタリー,野球制作国:日本制作年:2025年
あらすじ
2024年ペナントレース、球団創設90周年という節目の年に、4年ぶりにセ・リーグを制した阿部ジャイアンツ。開幕前、決して前評判が高くなかったチームを阿部慎之助監督はいかにしてリーグ優勝に導いたのか? その舞台裏を、球団カメラが撮影したインサイド映像と、監督、コーチ、選手の独占インタビューからひも解く。
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あらすじ
2022年2月から始まったロシアによるウクライナ侵攻。戦争による惨劇が日々報道される中、ドキュメンタリー映像作家の山田あかねは、その現実を自分の目で確かめるため、侵攻から約1ヶ月後にウクライナへと向かった。山田監督はこれまでに、小林聡美主演の『犬に名前をつける日』(2015/監督)や『犬部!』(2021/脚本)など数々の作品で犬や猫の命をテーマに、福島や能登などの被災地への取材を重ねてきた。そんな彼女だからこそ、〈戦場にいる犬たちの現実を伝えなければ〉という覚悟のもと戦禍のウクライナでカメラを回す。そして、一つの動画をきっかけに衝撃的な事件を知ることになる。「戦場にいる犬たちに、何が起きたのか?」─ その真相を探るため、ウクライナへ3年にわたり通うことになった。ナレーションは俳優の東出昌大が務める。自身も保護犬と暮らし、そして猟師として日々命の現場に立つ東出の言葉は、私たちに現実を突きつける。山田監督は、「犬は人間の最も近くにいる動物。彼らを通して世界を見ると、人間の姿が浮き彫りになる。“犬の向こう側”には必ず人間がいます」と語る。本作では、戦場で生きる犬たちの様子をはじめ、その小さな命を救おうと世界中から駆け付けた人々の奮闘する姿が映し出される。犬たちを取材する中で見えてきたのは、戦争に翻弄される人々の姿、そして様々な立場から語られる平和への願いだった。
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あらすじ
沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上にわたって収集し続けてきた具志堅隆松さんを追ったドキュメンタリー。沖縄本島には激戦地だった南部を中心に、住民の人々や旧日本軍兵士、さらには米軍兵士、朝鮮半島や台湾出身者たちの遺骨が、現在も3000柱近く眠っていると言われる。28歳から遺骨収集を続け、これまでに約400柱を探し出したという70歳の具志堅さんは、砕けて散乱した小さな骨や茶碗のひとかけら、手榴弾の破片、火炎放射の跡など、拾い集めた断片をもとに、その遺骨が兵士のものか民間人のものか、そしてどのような最期を遂げたのかを推察し、思いを馳せ、弔う。自身も沖縄戦で大叔母を亡くした映画作家・奥間勝也監督が具志堅さんの遺骨収集に同行して大叔母の生きた痕跡を追い、沖縄戦のアーカイブ映像を交えながら、沖縄の歴史と現在を映し出す。
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ジャンル:ホラー・パニック,ドキュメンタリー制作国:日本制作年:2024年
あらすじ
とあるドキュメンタリー企画が「ほん呪」制作会社に持ち込まれた。それは、元・「ほん呪」ディレクター菊池を通しての持ち込みであった。企画者は、自らを一ノ瀬と名乗る女性ディレクターで、内容は彼女の知人・永戸佳史さん(仮名)にまつわる奇妙な調査記録であった。永戸さんはかつて妻と娘の3人で暮らしていたが、2年前の8月、車の正面衝突事故により娘のナナさん(仮名)を亡くしてしまった。妻も意識不明で入院する中、精神的に不安定になり新興宗教や占いの類いに縋り没頭するも、その後、失踪を遂げてしまう。しかしなんと、別の場所で永戸さんは「娘と暮らしている」ことが判明する。更に、不可解な現象が収録されたSDカードが、遺書と共に永戸さんの車から見つかった。驚くことにその映像は件の正面衝突事故より後の日付にも関わらず、永戸さんと、既に死亡したはずのナナさんが共に元気な様子で映っている、というのだ。持ち込まれた制作会社のプロデューサーは、興味を示しつつも、通常のドキュメンタリー企画として取り扱うことに難色を示し、一ノ瀬と菊池に対して、ある提案をするのだが……。
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あらすじ
「うちに帰りたい」。末期癌で入退院を繰り返していた父の言葉で、母は自宅での看取りを決意した。介護ベッドを置き、ヘルパーさんや訪問看護師さんが出入りする自宅で始まった父と母の新しい生活。ベッドから動けない父は何かと世話を焼く母に「ありがとう」と口にするようになり、母はできる限り父の近くで時間を過ごすようになった。少しずつ食事が摂れなくなり、痩せ、目を瞑る時間が増えていく父。持病の悪化で自身の健康にも不安を抱えることになった母。ヘルパーさんたちは毎日やってきて、丁寧に父のケアを行い、時に母の相談相手にもなってくれている。閉じていく命の前で広がっていく人と人のつながり。生と死のあわいに訪れる、夢のようなひととき。
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あらすじ
TBSドキュメンタリー映画祭2023で上映されたバージョンに、その後撮影された映像や本人へのロングインタビューを大幅に追加、再編集し、全く新しい内容の人間ドキュメンタリーが誕生した。10代の頃に森と共演後、己の道を駆け抜けてきた、同志ともいえる存在の萩原聖人がナレーションを務めている。「走る格闘技」といわれるオートレースに命懸けで挑み続ける森且行の、ヘルメットの下に28年間隠されていた生き様と魂が、今、スクリーンで明らかになる——!
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あらすじ
妹を殺害された兄の「葛藤の10年」自分の家族を殺した犯人を許せますか?親からも、社会からも見捨てられた「元犯罪者」に温かい手を差し伸べられますか?「なんで… 俺が犯罪者の面倒を 見なあかんねん!」しかし、男は差し伸べ続けている。つかんだその手を離さない。―― そのわけとは ――ふたつの問題と向き合い、自問自答しながら生きる…加害者と被害者の間で闘ってきた、男性の10年間に密着したドキュメンタリー。10年前、関西の中小企業7社が集まり、あるプロジェクトが発足した。元受刑者に住まいや仕事を提供し、再犯を防ぐ「日本財団職親プロジェクト」。受刑者の半分が出所しても仕事や居場所がなく、再び罪を犯していた社会問題に立ち上がったのだ。しかし、参加者の中にひとり複雑な思いを抱えた男がいた。大阪の建設会社・社長の草刈健太郎さん…大切な妹を殺された悲しい過去があった。
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あらすじ
桁違いの知性と独自の語り口で、エッセイ、文芸評論、小説、戯曲、古典の現代語訳、日本美術論など、膨大な作品を遺した作家 橋本治。 その橋本がデビュー当時から共創を切望し、ダイナミックな構図と煌びやかな色彩表現で“現代の浮世絵師”とも称される異能の画家 岡田嘉夫。ふたりのクリエーターが既成概念を打ち壊して挑んだ前代未聞の豪華本『マルメロ草紙』、その制作過程をつぶさに記録した秘蔵映像がついに公開される。
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あらすじ
993年、玄界灘を望む広大な敷地にドーム球場が誕生した。日本初の開閉式屋根を備えたスタジアム。希望に満ち溢れた「箱」の完成に、誰もが胸を高鳴らせていた。だけど、箱の「中身」は空っぽだった。福岡に来たばかりのころ、ホークスは弱かった。どれだけ負ければ気がすむのか。優勝なんて夢のまた夢。そんな球団だった。あれから30年。平成最多7度目の日本一を達成したホークスは常勝を揚げる球団になった。悔しさ。悲しさ。怒ったり、落ち込んだり。決して平坦ではなかった道の先で、笑ってくれるみんなが待っていた。王貞治、秋山幸二、工藤公康、藤本博史。空っぽの箱に歴代の将が愛情を注ぎ、いつしか底は見えなくなった。だけど、まだいっぱいになったわけではない。未来へつながるバトンは、新たに指揮を執る小久保裕紀に託された。ホークスは福岡でどんな道を歩んできたのか。そして、これからどんな道を歩んでいくのか。今だからこそ明かされる秘話、公式カメラだけが捉えていたあの瞬間。撮り下ろしインタビューを未公開映像でつづる長編ドキュメンタリー。
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あらすじ
農家は鳥に手を焼いている。撒いた種はほじくるし、新芽が出ればバリカンで刈っ たように食べつくす。張ったばかりのビニールハウスにはフンをかけていく。そんな農民たちが地元に鳥を呼ぶと言い出した。それも絶滅危惧種のタンチョウだ。 北海道の東部にごくわずかしか生息していない希少種が大都市札幌の近郊にある農村に 来るはずもない。それでも14人の農民が集まり、タンチョウの棲み家づくりが始まった。治水対策 で人工的に作られた遊水地の中に、タンチョウが生息できる「湿地」が回復してくると、やって くるのは予期せぬ訪問者ばかり。大量の渡り鳥に獰猛な外来種、カメラを抱えた人間たち・・・。次々と巻き起こるトラブル。果たしてタンチョウはやってくるのか?
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あらすじ
現在の台南市下営区に生まれ、幼い頃から絵を描くのが好きだった顔振発(イェン・ジェンファ)。絵に対する才能を感じた家族は、看板職人の陳峰永の弟子に送り出した。1970年代は台湾映画界が盛り上がり、顔は1ヶ月に100から200枚もの手描き映画看板を描き、台南の映画館「全美戯院」の看板を制作から設置まで一手に引き受けた。だが生涯にわたる制作は、視力に大きな負担をかけ、医師が何年も前に、彼の網膜がひどく傷ついていることに気付き、右目はほぼ見えない状態に。それでも、顔振発は今も描き続けている。